京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の酔い時」

2018-04-22 09:16:36 | 時計修理

4月22日日曜日。京都の初夏がやってきました。
観光客の皆さんがこんな日に当たると京都旅行が病みつきになるでしょう。
初夏、大原でも嵐山でも鞍馬山どこへ行っても大満足の一日になる。
とりわけ上賀茂神社では手作り市の開催日です。まだ手作り市未経験の人は是非お勧め。
弘法市、天神市に並んで広い境内の大規模な青空市になってきました。

市に向かう楽しそうな人達を見ながら工房についた。
写真はペキネ。電池交換の依頼です。

ウラブタと本体でベルトを挟むような構造です。これで裏蓋からの水入り危険性はなくなる。
時計師が苦労して作り上げた名作です。
独特なデザインのペキネ。ヨーロッパでブレスレットタイプのモデルなど女性に人気のペキネ。
最近電池交換の依頼が増えました。やっと国内で人気が出で来たようです。

昨日嫁さんが女子会のため私は放し飼い。四条通りをぶらぶらしてきた。どこもいっぱい!
最近、若者の酔っ払いが減った。
この時期、路地に入るとごみ袋の隣に同志社、立命館の大学生が蒼い顔をして座っている光景が風物詩の四河(四条河原町)。
各大学の「新歓夜祭り」の流れでやって来る。

宇治茶の茶摘みが始まるころなので路地で寝込んでも凍死することはないでしょう。
私も偉そうなことは言えない。酔っ払いの鴨川水泳大会の経験者です。

酒癖の悪い結果、悪酔いはヨーロッパでも続きました。
原因は二番、三番絞り出がらしのワインにウイキョウの香を付けた「パスティス」(にせもの・オペラの混成曲)の意。
この安酒のあとの二日酔いは強烈です。まず午前中は身動きできない。
ワインが安い地域なのにさらにパスティスを飲む私達は絶望的な貧乏人でした。
国内でも時折販売されて見かけます。何だこりゃ~?の強烈なファーストインパクトのまずい味はそのうち慣れてくる。
時計師、ジュエラー、音楽家「いつかみていろよ~」の芽が出ない貧乏人御用達のお酒です。

今ではパスティスを飲まなくても500円のワインが飲める。こんなゆとりが出てきた事にお酒の神様「松尾大社」に感謝します。
工房の名前ヌーベル・パスティーシュはここから来ました。おかげさまでお酒には困らない人生です。
ハイドンの作品をベートーヴェンがパスティーシュする。という風に使う。
工房へ来た時より美しくなって戻します。
止って動かない時計でも一日に二回は正確な時間を指しますね~。

腕は一流、価格はインド並までとは及ばないが日曜日も頑張っていますのでお立ち寄りくだされ~。
泊まることにしてふるさとの葱ぼうず」種田山頭火。
庭にネギ坊主の花が咲きました。
「はんの木のそれでも花のつもりかな」一茶。
貧乏でも立派な時計師なのじゃ~!

















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