京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の利休忌」

2020-03-27 09:10:45 | 時計修理

3月27日金曜日。雨の利休忌になりました。
今日は表千家、明日は裏千家の利休忌。
武士でもないのに切腹させられ一条戻り橋に首をさらされた千利休。京の理不尽。
写真は「死ぬなら京都がいちばんいい」
埼玉在住の人が余命を宣告された後土地家屋を処分して京都にやってきた。それも京都のど真ん中の西陣地区。
最後の最後までエネルギッシュに京都を楽しんだ内容が描かれています。作者に感服!
京都の西陣地区の歴史が濃縮されたタイトな地域の紹介本ですがお勧めです。

東京ではパニックが起きているという。
オリンピックが延期になったとたん感染者が激増。大人の事情で都民は見捨てられていあのでしょう。
雨後の筍?検査をするほど感染者は増える一方です。
突然に首都圏の移動自粛指示で余計なパニックを引き起こした。小池知事がアホに見えてしょうがない。
ぞろぞろとレジに並んだ長い列のパニック東京の人たち。東京砂漠なのだね~。
ひょっとして知事はスーパー・小売業界の回しものか?これで食品業界が潤ったことは間違いないでしょう。
時計業界も何かやってほしいものです。

「人は寿命で死ぬ」伊集院静氏が言っています。
その人の寿命は生まれた時からすでに決まっているので突然亡くなったことで悲しむことはない。
時計師はいつの間にかひっそりと世間から消えて次に電池交換に行くとお店が閉まっている。
そんな死に方をしたいものです。

千利休の一条戻り橋に首をさらされるほどの存在感です。
秀吉が歴史から忘れられても千利休の茶道への影響は残っています。結局歴史は利休の勝利を証明か?
「寂びたるものは良し、寂ばしたるものは悪し」これがそのまま京都の哲学になっていると思う。

埼玉から死ぬために京都入りした人や大学卒業後30年ぶりに京都へ戻ってきた私。
京都・西陣に魅かれた思いがどこか共通点があるようです。
今日は利休忌。同じ一日でも「日々是好日」ゆっくりと進む京都時間は魅力ですね~。

今日は雨なので雨を楽しんでお茶をいただきます。
一期一会。
「当たり前のことがいつでもどこでもできるなら私はあなたの弟子になりましょう」 利休。
今日も当たり前に頑張る時計師なのだ。






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