京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の気なし」

2018-04-06 09:30:22 | 時計修理

4月6日金曜日仏滅。
空から連日ヒノキの花粉が襲ってくる。
防空壕のような工房に引きこもり時間。お昼は非常食のラーメンで食いつないでいます。
自宅へはパタパタと花粉をとるおまじないようなしぐさを済ませて入らないと怒られる。

こんな京都はヒノキ 黄砂 PM2,5、稲花粉と季節は移り替わります。マスクは必携ですよ~。
8日の日曜日は京都の三大奇祭今宮神社のやすらい祭りです。鞍馬の火祭、太秦広隆寺・丑祭りが三大奇祭と言われています。(丑祭りは現在中止中)
やすらい花は花の精を鎮めて人型に願いを込めて無病息災を祈ります。
お参りを済ませ今宮通から大宮通りに入って工房に来るのは苦行の通勤時間です。気合を入れてお祭りに参加します。

水曜日、四条新町上がる割烹「一(いち)」にいきました。
長崎出身者にはネコ文化があります。新鮮な魚とチャンポンを月の一度は食べないと「アルプスの少女ハイジ」状態になる。
「長崎の海に帰りたい~!」と心の病気になる。そこでいちさんのところにニャンニャンと魚を食べに行くのです。

京都で九州人をノンクレーム接待できるお店は少ない。
ここが予約が取りにくい訳が分かった。食事が終わった清算時に次の予約を入れる人がいました。これがコツなのだ。
予約の日に合わせて食事会をやるのでしょう。いきあたりばったりの私達とは根性が違う。

予算は一人五千円くらい。ありがたいことにエビスビールがある!
最高の肴にエビスビールがうれしいね~。時間がある人は鯛の兜焼きをお勧め!じっくり時間をかけて焼いた鯛は骨まで絶品です。
またアジや鯛のお刺身も長崎の割烹並の新鮮さがありがたい。さらにお醤油、ポン酢はもちろんこだわりの京都産のものでした。
 新鮮な魚が食べられるロジスティック革命には驚かされます。

こんなお店はもちろん京都ではレアケース。
歴史的に新鮮な魚をあきらめて「気がない」京都人です。
食あたりもしない。
過去家族が名古屋で生カキにあたったとき京都育ちの嫁さんだけ無時でした。嫁さんの魚伝説は多い。
名古屋で「生食用」と書かれていても信じるな!は常識なのだ。
京都人は食あたりにフリーなDNA情報が書き込まれていると思う。
当然多少生臭くてもOK!私達田舎者のクレームの意味が解からないので「気がない」のです。

同じく市バス9系統の運転手も「気がない」。
水曜日は通院日なので仕方なく9番を利用する。朝、バス停で待てど暮らせど来ないのでしびれを切らせて地下鉄四条まで走る。予約を済ませて御所で時間つぶし。花粉症の季節、9時過ぎに10分遅れると時間待ちが1時間の差が出る。
診察時間が5分でも時間調整が間違うと悲惨な待ち時間になります。

私達アレルギー患者にとってこの日は分単位の精度が要求される。
なんとか薬をもらって堀川今出川のバス停にたどり着くとなんとこいつも11分の遅れでのこのこやって来るではないか?
怒り爆発!
その理由は大勢の乗客を待たせた挙句遅延の詫びのアナウンスがない。
運転手も観光災害で自分も被害者意識が強いのでしょう。これは間違い!

3月に一日乗車券を100円値上げして「改善していますよ~!」と適当に市長には言い訳、市民にはガス抜き。
結果、キャリーバッグを抱えた外国人が500円玉を出して断わられるトラブルになっていました。
「値上げしました!」くらい英文マニュアルで作れ無かったか?
ひと月ほどたった現在まったく値上げが混雑解消の意味がないことがわかります。

これで運転手も被害者だという理屈は判る。ただ問題を上司に上げる責任もあるはず。
一番の被害者は遅延のために診察街ち時間が1時間超オーバーした市民なのだ。
小さな子供を連れた若いお母さんの身になって考えてほしい。これも馬の耳に念仏か?

時計業界では今回の市バスの運転手のような人は会社での生存期間は半年くらいか?
とにかく時間にうるさい。人時生産性の要求精度が高いお仕事。
ゼロ泊三日の出張など当たり前の世界です。
機中、車内で出張の報告書をまとめ上げて帰社と同時に上司へ報告する。
入社当時、翌日に清算書をだすと「12時間も何してましたか?」と嫌味を言われるお仕事です。

例えば成田から会社までの時間は最短時間で到着して報告したあとで食事、睡眠をとるのが当たり前。
東京駅のそば屋で熟睡したことがある。
「時は金なり」は世界中の時計業界の常識でしょう。
先日終ったバーゼルフェアでは日本人とドイツ人は当然日帰りで現地に宿泊する時間もホテルも必要ない。

何となくこの人種は音楽の演奏家と同じ匂いがする。
時計業界の人と似て時間にうるさいのだ。
チェロお仕事が事情でクビになったら「送りびと」にならないで「時計屋」になったら成功すると思う。たぶん?

写真はロンジン、テクノス。
ロンジンはプラス電極のターミナルが金属疲労で摩耗することで接触不良のため止まる。注意!
アダプターを補助に作って仕上げる。30分1000円。
テクノスは写真のモデルはスイス製時代のワンピース構造モデルです。ガラス面のネジを対角線上に締める。
巻き芯はカンヌキ構造なので垂直に引き抜く。
特にテクノスは今や中国製なので希少価値時計は気を付けたい。20分1000円。

今日はさむくなりそうです。

岩手は雪だという。
都会では桜の花見が終わったころ、東北の寒波はつらいのです。
春を待つ皆さんは気を確かに頑張りましょうね~。











コメント
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