京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の対立軸」

2017-09-30 09:32:02 | 時計修理

9月30日土曜日
明日1日は北野天満宮のずいき祭り。勝手ながら明日は町内会の用事で5時閉店になります。
お早めにお越しください。

写真はトラベルウオッチの名作。
電池はSR516SWとちょっと高価な電池2個使用する。
工房で出来る電池交換料金はCartier、ブルガリなど電池が一個で稼動しているものはすべて1000円均一です。
電池が二個で稼働しているものは1500円、3個以上なら2000円になっています。

写真の時計は優れものです。上下二段の文字盤で上は3針、下は2針つまり電池がなくなるのが上が先です。いきなり二つとも止まることはないので旅先で時計が止まってしまう経験をした人にはありがたい時計です。

京都の対立軸では東の八坂神社と西の松尾大社でしょう。私はどちらへも年間おなじ回数でお参りに行きます。どちらか一方のご利益があります。これが安心安全なのだ。
また奈良では興福寺と東大寺でしょうか。

10月22日は厄介なことに時代祭りと鞍馬の火祭の日に選挙がある。
このせっかく日曜日に巡ってきた日切り祭りの日曜日に選挙とは迷惑だ。

京都では22日以降、対立軸は希望VS共産党の構造に変わっているでしょう。
自民、維新は希望の補完勢力になっているはず。
アベノミクス失敗、モリ・カケ詐欺事件でアベのお坊ちゃまは無所属追放、仲良く野田ドジョウも無所属で「嘘つくとこんなになっちゃいました党」を立ち上げする。

国産時計の世界では9月に新製品が出そろいました。年末のセイコー・ルキアクリスマス限定の奪い合いが懐かしい。
自動車でVWを買う人の気持ちがわからない。VWに乗るならレクサスで十分。これと同じでチソットを買うくらいならセイコーで十分。
ところがなぜか時々売れるのが不思議でした。蓼食う虫も好き好き現象がある。

今月は遺品時計の修理や孫に譲る時計の修理が増えてきた。10%が引き継ぐ時計の修理になりました。修理依頼品はそれぞれ価格別でもないのが不思議、これは増える傾向にある。

残念ながら孫に渡す前に修理する依頼はお断りすることが多い。
このパターンでは2度の修理になる。きれいに修理して数か月後お孫さんが壊して再修理になる。修理後は1年間保証なので無駄な修理品が増えるのです。

G-SHOCK以降の時代に生まれた人たちは時計をあっさりと壊す。
時計は高級品の時代から使い捨ての文化に変わったのです。
私達昭和30年生まれ前後の世代はほとんど全員がプレゼントされた時計を嬉しくて寝床に持ち込んでかすかな音を楽しんだ風の会話が弾みます。
まるで民主党が政権交代をした時のような喜び方でした。

現在のがっかり民進党と同じお客の思い出。
ある日、富裕層のおじいちゃんが孫たち全員に5個のロレックスをプレゼントした。ところが数日後カレンダーを壊して持ってきた。またその後水入りやら落下で壊れたものが続々と持ち込まれる。
要するに時計をもらっても嬉しくもなんともない世代が増えたのです。ロレックスよりビンテージ・ナイキを選ぶ時代です。
そんなことでおじいちゃんの遺品のロレックスなら自費で修理をやらせるほうがありがたみがわかり大切に使います。
私も20代の皆さんにはしつこく使いかたを説明してお帰り頂いています。
 やたら「注文の多い時計店」と言われた!

お孫さんへロレックスを修理に出すくらいならその4万円を料亭ささ木、桜田、大市などで行儀見習いを教えたほうが楽しいですよ!とお帰り頂いた。
時計師としてこの対立軸は正しいのか?悩む時代になりました。




コメント
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