京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

失敗!時計師の残り時間?

2010-07-25 22:51:11 | 日記
パスティーシュ工房にやってくる時計はみんな幸せそうです。
今まで活躍。ここで自分なりの時刻を刻んでいます。

写真の時計は、機械部品をすべてほかの時計に移植。
クオーツ時計になりました。
振り子があった所にチェロおじさんが自慢のインク瓶と一緒に和んでいます。

今日は、いきなりお友達のパスカル君からの連絡でした。
「パステー君、君の時間は今何時?」

フランス人は厄介だ!人生時計のお話なのだ。
時計を人生の時間に置き換えて精神年齢を確認する。

ややこしい話になりそうだ。

「僕の人生の「しごと達成時間」をお知らせします!11時30分だ!お昼まで少しあるし、新しく仕事を始めるには短い時間だ!

ただ、肉体の年齢は夕方3時くらいか?そう、人間の歳で55歳になっているよ!」
質問の先に回答を言ってやった。

「日本でぐずぐずやっている間に、歳をとっていくし、仕事の目的は忘れたいようになってくるし、そろそろ、イライラしてくるころだと思ったんだ。」

なんか変だ!
「ところで、パスティーシュ工房、3周年おめでとう!日本のやくざはタフだったかい?」
「そろそろ、時計の本場に来ないの?」

なんとお誘いの電話だ!
「こっちには美人のお客さんが多くてね。さっきまでいてくれたとこだ。しばらく日本から離れたくない。」

君がいてくれたころのお話だ。

「銅銭の壺に、一枚だけ金貨が入っただけで壺の価値はびっくりするほど上がった。」

「時計をつけただけで幸せな気分になれる。周りのみんなを幸せにできる時計を造ること。造れるとみんな信じていました。」

私が落ち込んでいるときにタイミングよくオッファーを出してくれる友人は宝物だと思います。
私の仕事には不満は残るが、
人生には文句のいいようがないほど出会いには恵まれていると思います。

今日もきれいな人がお店にやってきてくれました。
「マルコはまだ豚のままでした。」
私は神様がいるとは思いません。ただ、神様を信じている人が私を助けてくれます。

パスティーシュ工房にやってくる時計は幸せです。







コメント
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