挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

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「篤姫」と「Tomorrow」とwowow「犯人に告ぐ」

2008-08-18 01:26:52 | ドラマ・映画
宮崎あおい「篤姫」

基本的に、作りがうまいと感じる大河だ。大奥と薩摩の切り替えに今週は京都帝のシーンがうまくはまって飽きない作りだった。

そして、待望の堀北真希。写真ではかつらが似合っていないように見えたが、さほど違和感はなかった。

また、その演技はこの年代ではもはや頭一つ抜けている。目配りだけで感情の起伏が分かるような演技は宮崎あおいでも出きていない。

来週からの衝突でどう宮崎あおいを生かしながら、堀北真希が演技をしてくるか非常に楽しみになっている。

相手を生かしながら、自分も生かす演技をする堀北真希の真骨頂が見れるいい機会でもある。

また、心を閉ざした最後の演技は心に残った。

とにかく、今週の演技は素晴らしいの一言につきる演技だった。



「Tomorrow」

このドラマ、テーマとしては医療ミスをした医師の再生と破綻した地方医療の再生を描くつもだったのだろうが、これまでのところ場あたり的にストーリーを進行させているようにみえる。

このドラマで気になるのは、地方医療や看護師の問題を果たしてどこまで調べてシナリオを書いているか。

特に、看護師に向かって面と向かって代わりがいる…とは今は間違っても経営者はいえないはずだ。

都心でも、地方でも看護師不足は現在かなり深刻だからだが。そこを語ったのが別の医療ドラマ「コードブルー」でもある。

そして、主人公が受身で動いているのもドラマとしての面白味をなくしている。何かが動いてから主人公が動くパターンは後手ドラマの典型だ。

ドラマは主人公が主体的に動いてこそ面白いはずだが。

このドラマ、緒川たまきがストーリーを動かす役になっているのに無理がある。

竹之内の役が明確な対立関係で、主体的に緒川たまきの動きを打開する動きに奔走するならこのストーリーでも面白いのだが。

ロングストーリーをきちんと考えていないでドラマ制作に入ったように見えるドラマだ。

地方医療の再生は医師を補充するだけでなく、市町村の合併、それによる地方病院の移転、国の政策転換による地方医療に対する補助、少子高齢化が進んだ地方に対する医療と介護の融合というような切り口でドラマ制作にかかる必要があった。

このドラマはテーマだけで、実現の可否はともかく解決策の提示を主体的に主人公が未だ模索していないところに問題がある。




wowow「犯人に告ぐ」

過去に捜査の失敗により左遷された男が、6年後に再び起こった似たような事件で再び神奈川県警に呼び戻され事件解決をする物語。

原作を読んで見た為、余計な演出が邪魔だったがそれなりに面白かった。


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