三田紀房の才能が炸裂している。
毎回,よい意味で「ドキリ」とさせられる漫画である。自分も主人公の櫂直のようにズバッと見抜いたり・欺いたり,そんな人生を送りたいが,まったく逆のことばかりが起きている。
『オーイ!とんぼ』とほぼ同じペースでの刊行なので,本棚が埋まってくる。しかしながら,電子書籍にするつもりはない。電子書籍は目に与えるインパクトが強烈すぎるのだ。
近代戦争は機動力。経営もまさに同じ。漫画もそうではないか。
「機動力」は三田紀房にも言える。
『砂の栄冠』で,甲子園の闇を描いた。甲子園で勝つための常識を描いた。とことん描いた。
『ドラゴン桜』に至っては「Part2ものは成功しない」というジンクスを打破。ドラマ化までされるという。
三田紀房の機動力を支えるのは,おそらくは有能な編集者とスタッフ。絵がうまいだけでは漫画家になれないことを自ら証明する男。
三田紀房とは,そういう男なのだ。サイン会でもあったら一度ご尊顔を拝したいものである。
今回の結論は奇襲攻撃。
そういえば,バス釣りにおいても奇襲攻撃がある。
大昔のJBTAプロ大会。1990年度第5戦琵琶湖大会。今江プロが琵琶湖大橋でスーパーディッガー8フィートでニーリングした大会だ(誰も覚えてないか...)。
自分の中では,北浦でのスーパーヘビキャロ(ナツメ8号),横利根での様々な釣り方。メトロリバーでの奇襲作戦は成功していないが「あ,このルアー忘れていた」なんてことで使って成功したことは何度もある。
機動力については記憶にないが,まあ,かつてはクルマが機動力だったのかもしれない。いまは自分の足だけが頼りであるが,この先の人生を考えると脚力がものをいうのは事実だろう。
たまに全巻読み直すことがある。それが僕の「マンガ在庫」規則。何度も読み直さないということは一過性。そういうものはすぐに捨ててしまう。
三田紀房には今後も期待が大きい。活躍を祈念するばかりである。