NHK 土曜ドラマ「監査法人」

NHK 土曜ドラマ「監査法人」
http://www.nhk.or.jp/dodra/kansahoujin/
が面白いっす。

NHKの「土曜ドラマ」という枠の企業系ストーリーはなかなか面白いですね。
以前も、銀行や外資系ファンドが不良債権を買い捲るバブル処理の話「ハゲタカ」
http://www.nhk.or.jp/hagetaka/
が面白かった。

前回やっていた「トップセールス」は途中で見るのやめちゃいました。
http://www.nhk.or.jp/drama/archives/topsales/index.html
個人にスポットを当てたストーリーってのと、ディーラーで吊るしのクルマを売るって世界がどうも小さく見えちゃったんですよね。
夏川結衣は好きなんですが・・・


今、昔からの企業に関わる者たちが頭を悩ませること。企業統治。
ずいぶん前からコーポレートガバナンスやらコンプライアンスというワードがばかりが注目されているように思ってましたが、ちょっと前は大手監査法人の青山監査法人が潰れたりということも国を挙げて企業統治レベルを上げることに向かってることの証でしょうか。いやいや、エンロンの粉飾決算やらもあるから世界的潮流っすね。
 しかし、最近は末端の社員にまでその影響が出てきたような気がします。

21世紀初頭の企業は、「足踏みしていても法人の紳士レベルをあげていく時代」、とでもいいましょうか。
かくいう私の人生もこの潮流に影響されました。

小さな会社ですぐそこで頭を悩ます経営者を見てきたので、
事業を発展させること、会社を発展させること、事業を育てていくのりしろを確保していくこと。 それらと相反する企業統治に従うことの矛盾。 これを肌で感じてきました。

とても残念ながら、子会社の経営や社員などゴミカスのように扱われても仕方の無い時代に生まれてしまったことが運命なんでしょうね。
それでも私自ら事業の売上を上げて切り拓くようなバイタリティがなかったので、その運命にどうこう言うつもりはありません。むしろその実感を体感できてよかったと思ってます。

奇しくも今の仕事は情報システムの統制する側の立場。
この仕事に意味があることは十分認識しています。
統制するレベルはいくらでも上げることができるし、経営層は「企業統治」という流行に乗っていろんなものの導入にいくらでも首を縦に振る気がします。

しかし、自分の仕事は事業に足踏みをさせるもの。人の仕事に足を引っ張っていくものだ。ということを常に意識する必要があると感じました。
統制する立場の人間はそこまで理念とバランス感覚を持っていないといけない、いや、やっていけないんじゃないかと。

関係ない話ですが、
ISO導入のデメリットなんかももっとよく考えたほうがいいですよね。
「ISOに合格してないと企業レベルが低く見られる。」という基準でISO導入するなんて、あまりにも軽薄な判断。
勇気をもって「ISO○001、弊社の事業とは馴染まないから脱退しました。」
なんて発表する企業がいたら拍手を送りたいです。

これから起業する人には、上場することのリスクと煩わしさとを踏まえて将来計画することができますが、ドラマの中にもあるように今までん十年と粉飾や誤魔化しを含めこのスタイルでやってきた企業家には、
「だったら上場廃止すればいい」
という理屈は通じない。その気持ちはよく分かります。

だからこそ、
何も崇高なことを言う必要はないですが、
自分はなんのために仕事をしているか、○○だからおれの仕事には意味がある。と自覚しておく、一発で言えるようにしておくことは大事ですね。 偉かろうと平社員であろうと。

こういう葛藤を通し、企業に関わるスタッフが自分自身に問いかけ民度を上げていき、果ては日本人そのもののレベルを上げていく。
それが、この企業統治に関わっていくことの意味でしょうか?

なんだかまとまりがありませんね。
ということでドラマ「監査法人」。とっても期待しています。

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