日枝会長の計算

フジは最悪ニッポン放送をきるだろう。
だがその前にライブドアとの交渉をするだろう。
しかし彼の意図する交渉とは所詮ライブドアを取り込んでしばらくしてからおっぽり出す作戦にすぎぬ。もちろん風下に立つ気はサラサラない。
提携してやると言わんばかりだろう。
実際彼は労組時代からその陰謀能力一本でここまで上ってきた。
問題は株主はどこに行ったかのみである。
哀れなのは、フジテレビの言うままに予約権発行を決めたニッポン放送取締役諸氏である。
確か連帯責任が課せられる上に下手したらムショ行きである。
商法上社員とは株主のことであり、ニッポン放送の社長が言う社員とは所詮使用人に過ぎぬ。
その程度の法律ぐらい勉強してもらいたい。
少なくとも彼は商法特別背任の瀬戸際なのだから。
もう一度言う最悪の場合ニッポン放送を切れば良いだけである。
もっともフジテレビ株主の意向はもっとどうでも良いに違いない。
何より良かったのは産業界の意識の中に司法が先行したこと、トヨタを始め株主配慮から動かなかった会社があったことだ。もっともマスコミは都合が悪いことは余り報道したがらないけども。
外国人が投資に本気になってくれる。それが一番良い収穫。明日から相場が楽しみだ。