うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

アセット、ダヴィ、ケネ

2007年04月20日 01時36分59秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
ダヴィンチは、自分のもっとも信頼するあるテクニカル指標では、日足で直近の一週間でとりあえず反発のサインが出るような気配があります。
しかし、このサインも的中率は単独で5割がいいところで、前回の山でははずれましたのでどうなることやら。
しかしこの水準であればどこで買おうがそれほど違いは無いと思います。
とりあえず、次に出てくる第一四半期の出るまでの攻防戦になるとは思います。
しかし、情報が乏しかった今回の総会の中でもくしくも出てましたけど、それでも三年平均で40%程度のEPS成長はしてくれるようですので年10%成長のアセットとはいずれ縁が切れてくるように思います。

最近はとりあえず、リサとFCに移動したのですが自分でベストトレードだなと思ったのが155KでFCを全て利食いしたこと。
なぜ利食いしようかと思ったかというと、この会社大口の介入でたびたび155~145辺りをうろちょろする癖があったので。
ところが同社もまた第一四半期の発表で大きく崩れました。
もっとも第一四半期なのでほとんど通期には影響が無いとは思ったのですが、それでもアセットショックのタイミングであまりにも市場の心理が悪い時でしたので避けられただけでもラッキーです。

他には、介護関連なんかを空売りしたりしています。自分の古い友人もそうですけど、医療、介護関連で働く誰に聞いてもそのセクターが儲かってると言う話しを聞かないので「売り」だと思います。
不正請求に関しては、介護以上に病院は金融庁並みに調査されたらすごいことになるぐらい氷山の一角だとアレで済んだら良い方だと聞いています。
だから、第二波があるのではないかなと。

なぜ、「売り」について書くかと言うとそれは日経平均が底堅いからです。
しかし、自分はアメリカの景気と半導体セクターに関しては弱いような気がしています。
半導体は体感ですけどビスタが売れてるように思えなかったからです。
当然DRAMとかに影響が出るでしょう。
むしろPC自作した経験からですけどプレスコットがインテルの大失敗作で、ペンMや、その次にデュアルコアなんかがけっこう売れてた経験から見るとビスタの買い替えがそれほどあるようには思えなかったです。
IEがタブで使えることや仕事で使うのでパワポの方が余程、競争力があるような気がします。

だから、新興の低迷で長期逆張り入れてる人には、「買い」よりは「売り」の方が全体のバランスが取れてよいと思うからです。

今調度、企業を手伝っているのですが創業しようという人にありがちなアクシデントがあって、急遽介入したのですがその経験からツラツラ思ったのが基礎の大事さです。
一番分かりやすい例ではダヴィンチの総会の記事ですが、同じ株を買っていても総会に出た人、出ない人。出てる人でもそれぞれ受け取り方が違うということです。
受け取り方の違いがそれぞれの個性の範囲なら10人10色、多様性があって素晴らしいと思うのですが、同じ話でも受け取る情報量が全然レベルが違い、裏を読み取ることや、思惑を読み取ることが出来るか否かの違い、基礎的な会社の仕組み、会計の仕組み、流動化にかかわる法律の理解で全然見方が違っていて、今年ほど例年出席している人の記事や意見が参考になった年は無かったです。
結局は、基礎的な努力の積み重ねとオーソドックスな体系を一度征服してからの我流、個性でないと唯の「カン違い」「分かったような気分」のレベルを脱しないように感じました。
だから、正直に言うとブログを書くのに自信を無くしていまして、自分が思ってることはどれ程を伝えられたのだろう、かえって誤解を振りまいていただけなのかもしれないと思うことしきりです。
それで、ちょっと書く気がなくなってきたところに、起業がらみの方で自分がかって勉強した事が役に立って、喜んでるところにお礼にと菓子折りがやってきたので単純なので、また書く気になったとこういうわけです(笑)。

アセットマネージャーについては、明白に失敗しました。
同社に対しては、ダヴィンチより先に買った銘柄でして、並々ならぬ思い入れがありそれが足を引っ張ったことは間違いがありません。
しかし、いくらなんでもおかしいとカンで懸念を感じていたことは事実で、特に3月いっぱいの下げは、上記のテクニカル指標でも明らかに異常値を示していて、ポジションを落としていまして4月にはゼロになってました。
しかし、正反対に第三四半期の進捗具合から必ず上方修正が出るハズだと確信しており、アービトラージのタイミングを伺っていまして実際に安く買っては小幅損きりを繰り返し、買い単価を一貫して下げ、上方修正が出たところまでは思惑どうりだったのですが、内容を見るとほとんど無いような上方修正で正直安く始まると思いました。
ですので翌日の寄り付きで意外にも少し上がって寄ったので、さっさと全部売ればよかったんですけど半分残しちゃって、これが失敗。
成長力鈍化で大幅に下げた日は寄り付いて少し戻したところ、その日の最高値付近ですけど損きりしました。
けれど短期の10%マイナスは大失敗です。

アセットは、資金調達ありの毎年50%成長を目標にしていたように思うのですが、加えて不動産流動化では開発案件、海外案件、シニア関連、それと投資銀行として国内不良債権投資案件、中国IPO関連というのが自分の認識でした。
このうち、流動化ではダヴィンチの大型ファンドが一歩抜き出て、それと争わない形でケネディクスなどと同様に開発案件などに力を入れており、人員の効率などに懸念を抱いていました。また、06年の初頭に概観で書きましたけど、各社にそれぞれ特徴が出ていて、特にアセットマネージャーは経営者が早期、急激金利上昇論者でバンバン、ヘッジを打っているという印象を受けました。
あえていえば06年初の段階でもっとも金利にネガティブな不動産ファンドでそれで金利上昇で利益を上げる構造を作ろうとしているように、一方正反対に金利上昇にタカをくくったのがダヴィンチだと思います。金子社長は超強気で物件取得進めた割りに、金利ヘッジを打つのは最近まで粘りましたから。
アセットはやはり銀行の経験が活きた会社だと感じるエピソードですよね。
しかし結果論から言えば金子社長が当たりました。そしてその金子社長が実は金利の先行きに先高感を持っていることも今回の総会で判明しましたので注目です。
アセットについて続けると不良債権投資の話でパックマン氏と掲示板でやりあった頃を思いだします。あの時点で僕の知る情報では不良債権がらみの投資案件は高騰しているから採算に合うかどうかと仲間から聞いていたので国内再生案件、例えばキムラヤとかにはどうかな?と思ってましたが、中国関連に関しては強気に見てました。また、多田建設はファンドとシナジーがあるので、ある意味自己開発が出来る、例えばアーバンコーポレーション等と比べても面白いと思ってます。
ただ、これも金子社長に言わせると、コーポレートで取得する所はそろそろ資金調達で苦しいはずだと見方をされていたようなので注意を要すると思います。
加えて、儲ける銭の種である資金流入が資金調達がとまっていて、ファンドとイーバンクぐらいしか思いつかないので不覚にも予測し切れませんでしたけど状況証拠では急拡大は止まってもおかしくなかったのかも知れません。
しかしマンデベのように、ほぼ資金循環サイクルが一年なのでキャッシュフローの流れを追っていけば、例えばフージャースのように成長鈍化が一年前に予測できる場合があるのですが、流動化の場合はファンドが別にあるので非常に分かりにくいです。

また、ケネディクスは受託資産残高は前年比倍増で利益も三社ほぼ並びましたけど、数年前に取得した開発案件のファンドでの取得が目立ちまして、数年前と違いオフィス賃料が上がり開発案件すら値上がりしている状況では、やはりCAPレート5%にこだわった戦略が現時点(あくまで現時点です)で裏目に出ています。また、物件を見ていますとそれが小型物件が大きく、Aクラスは不足しているように感じます。だから、おそらくファンドの大きさ以上にマンパワーの限界が近いような気がします。

アセットが年EPS10%成長では数年待つというリスクに見合わない、投資不適格なのに対しケネディクスは多少鈍化しても、CAPレートのいざという時の強さから一定の評価は出来ると思います。
しかし、現状のすさまじい地価の勢いを見る限り、さすがに世界を生き抜いてきたダヴィンチがマーケットタイミングを伺う点や「えげつなさ」も含めて、現状ではもっとも評価に値する気がします。

お返事レス

2007年04月15日 18時42分26秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
お返事から。

ぱちさん

ダヴィンチに継続企業の前提に疑義があるから、将来も含めた純資産で評価すると言うのは完全に行き過ぎだと思います。その意味でむしろ客観的に冷静に見る必要があります。
自分が元も重視しているのは、キャッシュインとキャッシュアウトが続くか?です。
もっとも不動産ファンドセクターでは、通常の分析に使うもともとのキャッシュフロー計算書が全く意味を成しません。
キャッシュフロー計算書の見方だけでなく、損益計算書などからキャッシュフロー計算書を作成する簿記の知識がないと本当の姿を捕らえることは不可能だと思います。
しかも今年のSPCの連結によってますます分かりにくいです。
ぶっちゃけ、今回のBSとPLでは前年度より実態が分かりにくく、金融庁の杓子定規がかえってまともな投資家を大混乱に陥らせていると思います。
しかし、お上の言うとうりに法廷の義務をこなした経営陣に責任はありません。悪いのはあくまで金融庁の中の担当者の無能です。

では、そういう知識を持たない人は、どうしたらいいのか?
それは、もう一つしかありません。株主総会で質問することです。
具体的には資金の流入は新ファンドの組成への質問で、EXITが順調に行っているかどうか?聞くことです。
この流れが壊れない限り、ファンドビジネスは成長継続します。
ゆえに鋭い分析家ほど、世界経済のイベント毎に金融緩和の状況や過剰流動性そのことを気にするのです。
もっとも、今回の総会では質問する人こそいましたけど、回答はなされませんでした。だから、まあ・・・1年間不安ですね(笑)。

で、今回も質問が出てましたけど、主力ファンドをメザニンファンドに切り替えるタイミングですが未だ時期尚早というか完全に漠然とした未来の段階で検討チームを立ち上げるべき段階ですらないと思います。
しかし、逆に今回、やはり総会の質疑応答のおかげで見えてきたことがあります。
それは、金子社長は日本全体の将来を悲観してはいること、ゆえに金利の大幅上昇を見込んでいることなどです。これは全く同感です。
そもそも若い世代からの搾取がそれほど問題ともならずに現状では強化される一方なので、若い世代の貯蓄の集積は一部の優秀な投資家を除いて、国民の大半は不足したまま高齢化するでしょう。
移民政策など採るでしょうが、日本の特徴である政治、官僚の無能により、おそらくは移行期間の空白の時代が長すぎて、将来的に後悔の時代は避けられないでしょう。
したがって、貯蓄は物価を含めて実質的に大きく目減りすると思います。
一方、将来においても日本企業は世界的に大きな影響力を持つ会社が若干残りますから、資金需要はある程度あるはずです。
今でこそ、海外に低金利で解している資金が逆に海外から高金利で借りる時代が来ると思います。
それゆえ、メザニンでもリスクを取るに値する金利上昇が起きると考えているのだと思います。
もっとも、そんなのは少し先の話ですけど。

それとY板にも書いたんですけど、もうひとつ指摘するとダヴィンチの場合は金子社長が他の経営者よりも優れているですが1投資家の視点であることです。
それゆえ、やはり今回の総会の質疑応答から明らかになりましたけど、アップサイドの制度だけでなくダウンサイド局面即ち投資の回収局面における企業のEPS向上策を提示していました。投資対象を変えたファンドの時代で成長を維持しつつ、いわゆる株主還元でEPSの継続向上を図るのだと思います。
ただこれは、今の市況では三年後以降でしょう。
自分が考えるに、金子社長と言う人物はマーケットタイミングで(会社の都合で動けないような自体をさけるべく)極力自由に動けることを望んでいるように思います。私達も株をトレードする以上、マーケットタイミングがどれほど大事かは、みなさんほど知っている人達はいないと思います。そのために「つなぎ売り」や損きりをするのでしょう?
不動産も同じです、戦略的自由をとっておくことが大事なのです。
今回の総会での態度もそれであれば幸いです。

ヤマモさん

日比谷と言うと日比谷公園のカレーぐらいしか思いつきませんが、ランチいいですよねー。個人的に勤め人時代お昼休みは男の上司又クライアントの飯に付き合うのが日課でしたけど、僕どちらかと言うと、定年間際のお偉い人と一緒に蕎麦とかうなぎよりも、若いOLさんとイタリアンとかスペインとかケーキバイキングとか行くのが好きな人間なので、道を道を歩く人々がうらやましかったです(笑)。
新興市場は枯れてます。
原因となったライブドアは確かに取り締まる対象でした。
けれど100分割も全て合法的な制度で、制度のミスに気づかず緩和した側が無能なのです。
検察側の基準の不明確は日本の刑事法の世界で許されても、世界の市場では許されません。
したがって、新興市場もライブドアと一緒に枯れてしまい、にもかかわらず原因の低金利は続行され、結果リスクマネーは新興国に行ってしまい、新興国の企業に設備と買収マネーを与え、日本企業の技術を買収し、その利益は全て海外の政府に収められることになるでしょう。
それで、失われた国益である税金の分、公務員の人件費を減らすべきだと思います。
ところで、東証でADRのような海外投資が出来ればいいのですけど現実には逆に海外株が出て行ってしまっている状況で、加えて香港、シンガポールほど海外株への投資先の自由もありません。
正直いって困ったなぁーと思ってます。
アセットについては、後で書きます。

kogumaさん

まあ、ベトナムの人はまじめな人が多いので僕もそれは気になっていました。特に水商売好きな日本人がタイ辺りに多いのでそういう話しを時々聞きますけど、個人的に最低な人種だと思うので、余計なことスンナよーと心の中で思ったりします。
まあ、金で女を買うことが出来ない人間なので、偏見かもしれませんが。
しかし、一方で恋愛は理屈じゃないので男も女も情熱一本でいいのではないかと自分は思いますぅ。
女の子は強いなーと心の底から恐れ入ってます。
それとは別ですが、最近ヨーロッパ系の友人に聞くと「オタク」に加えて「ヘンタイ」も日本のイメージに入っているそうで、はなはだ迷惑です。
まあ、自分が見ても確かにサイケな事件はどこにでもあるけど、その頻度が多いのは事実で、これはまあ日本の教育の問題と言うか、未熟な成年が多いことに原因があるように思います。
換言すれば「人間味」でしょうか?、薄っぺらでないそういう男性が少ないような気がします。これは国籍関係なくモテない原因だと思います。
どうでもいいことですが当時「金丸」なる人物が逮捕された影響で、仲間に「君がやってるのはフィクサーみたいだなー」と言われた事がありました。
まあ、他人から見ればそういうもんかもしれませんが個人的には私利私欲の為に権限を使ったことは一度も無く、理想を失わない現実主義者だと思ってますので非常に不愉快だったことがあります。
しかし、せっかくなので本物のフィクサー生活を見てみたいなーとず~と思っています。どっかにいませんかねー(笑)
せっかくなのでロシアそのものではないですが、他人が余り経験したことが無いであろうスラブのお話を書こうかと思ってます。

フラットさん

僕もちょっと前まで、大型は食品を中心にまわしていましたけど利食いし、まあ、皆さんには悪いけど、新興は再度壊滅でワクワクしてます(笑)。
なにしろ中身が変わったわけではないのに値段は下がったわけで・・・。
しかも、リサとFCは、実はこの流れの中でほとんど下がっていないので、新興国に侵攻する前に新興でたっぷり稼いでいけそうな雰囲気。
とはいえ、新興市場よりは新興国の方が動きが早いでしょうね。
米景気減速は、思ったより深く、そして新興国は思ったよりも強いと見ています。
だから、インフラよりも新興国の内需を見ています。
ちなみに、リサは脱不動産流動化、ダヴィは不動産流動化で最良の銘柄と見ています。なにしろ、2004年に井無田社長にお会いした時から脱不動産流動化を志向しておられましたから。

単身赴任さん

酒飲み後のラーメンおいしいですよねー。
お茶漬けもまたおいしいですよねー。








つらつら考えるに

2007年04月11日 23時47分48秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
みなさんにとっては、とっくに忘れた話題かもしれないけどダヴィンチ総会の金子社長についてあちこち書かれた記事を見て、今もまだ「なぜだろう?」とず~と考えています。
もちろん、この期に及んで考えていては、行動しては拙速ですので行動が先行してしまいましたが、後からいろいろ見て参考になった記事を上げるとすれば、それはinvesterさんのところです。
彼が持った印象がそういう結論ならば、僕も正しいと判断しています。
日頃記事を拝見していて、長期投資に関しては判断の基準が近いなーと感じる人がいます。そういう人を発見すると自分としてはとても楽で、総会やら説明会やらに行かなくても、アウトソーシング出来る(お金払ってないけど・・・笑)ので他にエネルギーを回すことが出来ます。
人によって相性は有ると思いますけど、僕の場合は長期投資が主力なので、noppinさんとinvesterさんかなーと思います。

なぜポジションを落としたのかと言うと、具体的に説明すると以下のような理由で
す。

1.もともとダヴィンチのポジションが高すぎた。
小額投資ならばともかく、結構な金額を80%強を新興のダヴィンチ一本に投入する攻撃的布陣はあくまで綿密な調査と信頼あってのものです。
後からダヴィンチに来た方には良く聞かれるのですが、なぜそこまでシフトするのか?とかなぜ信頼できるのか?といった疑問が湧かれたと思います。

もともとバフェットのやり方を大きく参考にしてますので「ダヴィンチ、アクセル、中部鋼鈑」でポートフォリオを組んでいました。
このうち最も含み益が大きく、経営陣の能力が劣り、売りを考えなければならない水準だったのは、成長企業ではない中部鋼鈑です。
そこで、次の候補を探し出しました。総医研とかジョルダンとかゲンダイAとか沖セルとかレインズとかソネットM3とか、エンやキャリデザも常に今もまたウォッチしています。ところがそうこうしている内にダヴィンチが2005年春ごろに上昇し始め、ポートフォリオのバランスが崩れてきます。
加えて、経営陣に高い信頼を置いていたアクセルという会社も急成長が足踏みします。アクセルも一時的にはずさざるを得ないと判断しました。
一方、GWに高値(36.1万)を向かえて、いわゆるヘラクレスショック以後ボックスに入ったダヴィンチは、40%ほど上値があると考え、フィッシャー理論に基づき、成長力、経営陣への信頼などが同等の次の銘柄が見つかるまで、実績も出し続けていることだしと信頼して、保有することにして、この時点でダヴィンチに90%近い
ポートフォリオになりました。
しかし、実際のところそのうち少しは不安で買ったり売ったりけっこうしてます。
その考えの変遷は、このブログにコメント返信などを通じて克明に記録されています。
そして2005年末の相場を迎えます。
正直いって、100万とか50万以上で買ってればさっさと売りに回ったんですが、何しろ単価があまりにも安すぎて同じ値段では二度と買い戻し不可能と判断し「つなぎ売り」で十分対処できると思ったのが最大の失敗で「信用規制」とは思ってもいませんでした。
そういう事情を知らないと意味不明な行動だったと思います。

だから、今回も過剰にダヴィンチ偏っていた分を少し修正する意味です。
自分としては今回売った15%分はほとんどが04年や05年の苦しい時期にデイトレで稼いだり、つなぎ売りを決済したり、7万つけた日に「今買わないでいつ行動する」とか「他人が正当に評価しないなら自分だけでも評価する」と信念で買った部分なので心情的には重いです。信頼があったから買えました。それがなくなった時は、その部分は外すべきです。

2.ダヴィンチは今後3年間40%がEPSが成長するだろう。
これは逆に古くからの読者には、衝撃かもしれません。
なぜなら、自分は毎年100%利益が成長すると言い続けた強気派です。
70%成長が宣言された昨年の株主総会後には絶対今年も100%近い成長が達成されるだろうと思ってました。だから必ず上方修正が出ると。
決算発表の前日でしたが、結果的にはそのとうりです。
その結果ダヴィンチは毎期5ヵ年連続EPS100%増益と言う、日本株市場に残る急成長記録をしています。EPSは実に30倍以上増えてます。
株価はそこまで上がってるかは疑問ですが、まさに第二のヤフーというかそれ以上かもしれない状況です。
戦略が変わったのと新ファンドのタイミングを見る限り今年は50%行けば良い方だと思います。しかし三年間で40%成長とはぶっちゃけ利益がさらに2.7倍になると言うことです。
別に売る理由にはなりませんし、回転して儲ける才能が無ければ黙って持ってればいいだけです。
売ってよい時は、もっと成長する銘柄が見つかった時だけです。(移転先が本当に成長すればいいのですけど)

3.日本が落ちぶれていく・・・
ダヴィンチとは関係ないですけど、第三次世界大戦とか天変地異でも起きない限り日本が落ちぶれていくのはもはや避けられない情勢です。
根本的な失敗は教育と政治です。残念ながら自業自得です。日本人は将来一人一人その結果を受け入れる必要があるでしょう。
先日、放置し続けた海外株を整理しました。
ピンと来ない外貨を電卓で日本円に計算しなおして思わず愕然としました・・・。
確かによくよく考えてみると02年03年こそ日本株でよかったんですけど、04年末大きく上がりましたが、結局個別企業では同じだけ追いつかれました。それだけなら日本語の情報がある日本の方がいいんです。
最大の問題は結局足を引っ張るバカ政府です。
為替も含めると・・・率直に言って海外の方が有利です。
海外に関してはそもそも所有権がハッキリしていない国に、ロシア危機後あまりに安いので人脈を使って買ってますので株に回したのはせいぜい500万円程度ですけど今では億超えてます。その後外国人も買える様になった国も徐々に増えてます。しかし、マーケットタイミングだけで買ってますので、そもそもその国で合法的に自分の財産なのか正直言ってわかりません。こういうのは自分としては他人に上げたものだと考えておりまして、なんというか微妙です。
今現在ファンクリとリサに回してありますが、為替のタイミングを見計らってほったらかしの海外部門に4年ぶりに100%増資しようと思います。
前にちょろっと書きましたけどチャイナショックで、ベトナムから乗り換えたのはロシア株のヴィンペルコミュニケーションです。80ドル前後で買ってます。
今後はもっと積極的に動かそうと思います。
ただ僕は投資家として失敗しました。もし参考にされていた人がいたら率直に謝罪したいです。今後は海外にもっと力を入れます。
投資とは関係ないですけど、日本人はブランド力が高いので、彼女とラブラブで困っちゃうよ~とかどうでもいいノロケ話の後に、友人から夏に遊びに来ない?彼女が友達紹介したいって!などとお誘いが海外から来る方もけっこういると思いますが、それもまた将来への布石だと思いますので若い方は積極的に攻めてください(笑)。
後々人生振り返って、ブロンドガールフレンドのお手製のゴーゴリモーゴリを思い出すのもありだと思います。ただし、その先にはウォッカの試練が待ってます。
ちなみに、私はウォッカ戦争にてたびたびロシアの大学生を撃破し、「うささん、僕は健康の為に酒はこれぐらいで・・・」と言わせたので「そうなの?、日本人の宴席での言い訳みたいだよー」と留めの一撃を(笑)。





ダヴィンチ株主総会の激しい攻防 後編

2007年04月03日 23時34分45秒 | 個別銘柄分析、比較など
続きです。


4人目

金子社長は日本で一番不動産のことが分かった経営者だと思うが、日本を嫌になっちゃうんじゃないか?と心配している(笑)
わけの分からない株式市場(昨年の異常な株価)、わけの分からない政策当局(DAに関する恥ずかしくなる様な調査結果)などから、日本と言う国でビジネスをしていかなければならないリスクを感じていると思います。
以上を踏まえ3点ほどご提案させていただきたいと思います。
Q1、報酬に関しては大変結構だと思いますが現金でなくて現物の自社株では出来ないでしょうか?
Q2、自社株枠を設定し、上記の場合に支給しては?
Q3、取締役3人は少ない、かってのMOF担(大蔵省の官僚に政策を相談される一方、飲食や性風俗などで接待した銀行担当者)のように当局をレクチャーしてはいかが?

(いきなり敵対的な質問をする人もいますが、まずこういうやわらかい言い方で探りを入れるのは有りだと思います。
この質問に関してはしらけたという意見が多かったですが、必ずしも質問者が発言のとうりに考えているのでなく、何かを引き出そうとしているのかも知れないと考えたほうがよいと思います。少なくとも自分は、背景にしっかりした論理と強い意志を感じます。
また、話し方も話すことを職業とされている感じがしました。
ただ質問と言うよりは、本人も言ってますように株主提案で、商法の規定に基づき事前に所有されてる株式数を確認する必要があると思います)

A、(日本の不動産マーケットついて)こんなに面白い市場というのは2度とめぐり合えないと思っています。
日本全体の将来に関しては私は悲観していますが8大都市に関しては今後将来性があると。特に東京に関しては世界に類の無い絶好の投資機会と考えています。
次に、そのー役員数の件なのですが(従業員)100名の会社で3名というのは適正とと考えます(昨年もお応えしたとうりです)
もしも、MOF担のようなものが必要であれば役員である必要は無いと思います。
それで、よろしいでしょうか?笑

Q、えと、そのー(思惑がハズレ動揺したと思われる)、まあ政策当局の不動産マーケットの・・

A(社長が発言を遮って)、いやそれはですね、一過性の問題でして、長い問題ではないので、当社としてはしっかりオポチュニティを取って行きたい。

Q、あとそのー役員への現物株によるストックオプションは・・・

A、考えておりません。

Q、それはえーと法律的なものなんでしょうか・・
(たぶん法律に詳しく無いので法律的に制度が不可能なのか?と聞いてるんだと思う)

A、(再び遮って)現金で支給し、本人の投資判断にゆだねるのが方針・・
(欧米的なプライベートはプライベートという考え方だと思います。)

Q、(社長の発言を遮って)あと自社株枠について・・

A、(遮って)あっ、それやってます。

Q、今後とも株価が低迷したら買う方針・・

A、(遮って)安くなったら買うと思っています。

(この方は、例年質問されている方のようで、例年の質問と比較すると一蹴された感がある。しかし、それは逆に言えば会社側にある意味評価され、あらかじめマークされていたようにも感じる。この質問者は有能な人だと思うが出席株主の共感を得られなかったのが大きかったのだろう。特に、現物株のストックオプションに関しては通常のストックオプションと比較しどうメリットがあるのか説明していただけるとありがたいと思う。それとMOF担の件は、役員ならばそれが発覚した時に余計に法律リスクになるのではないかと思うので・・・むしろ米のロビー活動に近い提案をしたかったのだろうと推察しています。)


5人目

今回株主総会に参加するのが三回目なので、最初に経営陣には大変感謝しております。事件とかで株価乱高下しますけど、基本的には(株価上昇で)貢献していただいて感謝しております。(質問者、経営陣ともにお辞儀をする)
(前の質問者と経営陣があまりにも殺伐としているので雰囲気を変えようとしたと思われる)
その上で株主なのでちょっとネガティブな事も質問しなければなりませんがひとつよろしくお願いします。

Q、まず最初にダヴィンチセレクトに対する当局による処分の件ですが、その良い悪いではなく、その「影響」が今後どうでるか?を懸念しています。
今後のファンドへの出資の際に、(御社のファンドに出資している)外国政府、年金基金などは特にコンプライアンスにうるさいと思いますが、現時点で解約がどの程度出てるのか?リアップの方針に変更が出ていないか?

A、まずリアップの方針に関しては全く影響は出ておりません。
あともう一つ、コンプライアンスに関しては、ダヴィンチセレクトは全く干渉外の全く独立した法人としてライセンスをもらっておりますので、私どもの干渉すべき立場には無く、お答えするべきでもありません。
それは、DAオフィス投資法人等の株主総会でお願いします。笑 笑

(この回答からはいくつか推理出来ることがあります。まず、質問者はダヴィンチセレクトの処分についてなど何も聞いていません、その新ファンドへの「影響」を聞いているだけです。にもかかわらず、明らかに場違いな回答をした。
この記事を書くにあたって参考にさせてもらった多くのブログで書かれていた、金子社長の黒いイメージの源泉がこの回答にありそうです。
社長はなぜ、この回答をしたのか?推理してみました。
1・単純に質問を良く聞いてなかったので、株主の意図を読み違え過剰防衛した。
2・前の質問者との攻防でストレスがたまっていて、つい倣岸に言ってしまった。
3・実は質問者が一番聞かれたくないところを突いてきた、例えばリアップの方針には変わりなくても、「解約がなかったとは言ってないので」解約の方はあったとかでわざと見当違いな事を答えた。
4・そもそも当局の目もあるので議事録が残る株主総会の場で、証拠となるような発言をしたかった
5・この株主も事前にマークされていて、この後、ダヴィンチセレクトとからめて取締役の報酬に議論を持ってくると厄介になると判断、以後の質問で話を展開させないために「先制パンチ」として事前に用意した株主総会想定問答集の中の回答を使った。彼の前の質問者には上手くいった手法。
などなどいろいろ推理してみました。しかしいずれにせよ、確かに失礼な回答ではありますね)

Q、わ・か・り・ま・し・た
あのー、えーと、

A、ええ

Q、まあ、ご存知だと思うのですけど、表見・・とか日本の場合は法律によりましては上に来る場合がありますので一様、注意を払ってください。

(そうは言ってもアメリカの法律と違って日本の法律では責任が来ることもありますよと、社長の先制パンチにカウンター入れてます)

A、はい

Q、次にですね、少し前の話になりますが姉歯というところが構造計算書の偽造事件がありましたが、御社におかれましては「建築基準法違反」、「耐震基準違反」の物件を現在保有されていますでしょうか?

(「建築基準法違反」は、実はザラにある話です。当局に重箱の隅をつつかれるとまずいので聞き出したかったのでしょう。しかし、ダヴィンチ規模の会社でそれを全て把握出来ているとは思えません。一方「耐震基準違反」の方は姉歯事件以後に確認していることが予想され、既に対応が終わっているでしょう。
上記の予備知識を踏まえた上で、質問者は「姉歯事件」をフェイントに使い、「建築基準法違反」というより可能性の高いものを引き出そうと試みています、が)

A、今、いろんなことを一度に質問されましたが、笑、まず「耐震」に関しましては、洗い直しをやっていまして大丈夫です。しかし、「旧耐震」(耐震基準は途中で改定されてますので、古いビルだと新基準前の「旧耐震」となります)のままのビルもあるとは思っております。
ただ、テナントがいるので出て行かれた時にやると、で、えーと、まあ、いちよう新耐震と両方を絡めて補強工事をやってます。

(上記の質問の意図に感づいたか「耐震」のみに答えています。おそらく「建築基準法」までは手が回らないのでしょう)

Q、わかりました。あのですね、えーと

A、手短にお願いします

Q、今後一番キーになるのはEXIT戦略になるかと思われますがそれについていくつか質問させていただきます。
先日ケネディクスさんが海外にREITを上場されましたが、雑誌で話されておられました日本での評価が低い(おそらくDAの事だと)のであれば、海外REIT上場など検討されておられますでしょうか?

A、えーとですね、やはり、一番高いところに売るのが基本です。DAももちろん高く買っていただければ売りますし、海外のREITが買うのであれば売ります。
ですから、常に一番高く買ってくれるところに売るのが姿勢です。

Q、わかりました、EXIT戦略の方は

A、あの

Q、順調と言っていいのでしょうか?
(もっと具体的に答えてくださいよ~)

A、ええ、まあ、EXIT戦略は正直、順調です。順調すぎるぐらい順調です。

Q、えーとですね

A、すみません、一問づつお願いします。他の株主さんもいらっしゃいますので

(総会で答えたく無いことを打ち切る時の常套手段ですが、金子社長が質問を打ち切るのはこれが始めてかも)

Q、また後で

A、はい

(にこやかな態度とは一変して、中盤では答える義務に無いと逃げる社長に、そんなことは無いでしょう責任ありますよと火花を散らす攻防がありました。
金子社長が質問を打ち切るのは今回が始めてかも、質問数よりも質問内容が厄介と思われたのでしょう。質問者にはもうちょっと頑張ってもらって、もっと具体的にEXITの具体例を聞いて欲しかったですね。しかし、耐震や建築基準法はとても重要で例えば銀行などが物件を証券化する際に、既存不適格の問題とか考えますと良く聞き出せたと思います。また、新ファンドが無事組成できそうだと言うことを聞き出したのも大きかったです、新しい資金が入ってくることで、将来の成長が約束されますからね。正直言ってもっと聞いてもらいたかった)

6人目

Q、現在の不動産賃料は適切な相場であるかどうかお伺いしたいのですが・・・社内ではどのような見解をお持ちでしょうか?

A、えーと、賃料に関しましてはビル毎に地域ごとに随分変わってきております。
まあ、急激に賃料が上がってきているのが中心地の大型オフィスビル、これはクラスAと呼んでますけど丸の内を中心として非常に高く、もう七万円台をつけております。えーそれにつられるように中心3区のクラスBという中規模オフィスビルの賃料が上がってきております。
同時に中心地にありますクラスA大型タワーマンションの賃料もかなり急激に上がってきております。
今後はやはり東京を中心に大幅に上がっていくと思います、ですが中小都市は賃料は下がっていくと思います。

(良い質問ですね、社長に気持ちよく語らせるこれが出来る人が情報を一番沢山収集できることになります。)

Q、ありがとうございます。えーと、あと、御社の説明会資料によりますとAクラスオフィスのキャップレートが10年国債利回りの差が2%以上あるので魅力的な投資先であるとことですが、この数字を見てみますと圧倒的に魅力的だと思いますが、なぜ利回り格差が海外からの資金流入などで縮まらないのか?

A、資金流入はしております。ただモノが無い。

Q、ああ、じゃあ買えていない?

A、ええ、買えていない。イールドギャップではなく今後は賃料ギャップ。入っているテナントの賃料とのギャップと市場の賃料とのギャップ。現在丸の内ですと現在45%の乖離がある。入ってくる時だけのキャップレートだけを注目するのではなく、賃料上昇後のシュミレーションをしないと不動産価値は分かり難い。

Q、あの、国際的に不動産マーケットを見るのにキャップレートと10年債の利回り格差をみるものなのでしょうか?

A、えーとですね、それはひとつのインデックスですね。今、東京が2%、ロンドン及びニューヨークはマイナス、パリでちょっとプラスという状態です。それから見ると抜群に東京の投資環境は世界中どこを見てもないようなビジネスチャンスであると思っております。イールドギャップに加え賃料ギャップがありますのでかなり大きなオポチュニティであると考えています。

Q、メリルリンチのリポートを先日読んだのですがキャップレートのみで比較するのではなくインフレ率も考慮すべきだというのを読んだのですが、そういった見方って言うのは・・

(その前の質問と絡めて、こういった別の見方をぶつけるのは非常に有効な質問だと思いますし、争闘勉強していないと出来ない質問です。素晴らしい)

A、ちょっと邪道だと思います。やはり賃料ギャップだと思います。

Q、えーとあとEXITの部分でパシフィックの場合は2000億なので、買う人がいなかったので良い買い物されたなと思うのですが、逆に売り先も無いというんでちょっと心配なのですが・・

(これは、おそらく前の質問者もしていましたがEXITについて具体的に聞きだすために出したのでしょう。)

A、いや買う人いないことは無いですよ、笑。たくさんいますよー、笑笑、世界中から来てますよ

(だから、もっと具体的に聞きたいんだって)

Q、あと、すみません、銀行のBIS規制の影響は今後出てくるのでしょうか?

(ファンドのレバレッジに関する疑問ですね、確かにその可能性はあります。現在地銀などで新しいBIS基準が入ってきて不動産への融資は抑えられる傾向がありますので、こういった質問は大変有効だと思います。)

A、えーとクレジットローン(コーポレートローン)に関しては出てくる、ただしノンリコースローンは逆に資金供給が大幅にありますので、逆にもっと増えてくるとおもう。コーポレートファイナンスに頼っている不動産会社は非常につらいと思う。しかし、私どもほとんどが先ほどの決算ご覧になったら分かりますとうりに、ほとんどがファンドのノンリコースローンですので、6800億ですかあれは全てノンリコースローンなので非常に借り易くなってくるのではないでしょうか。

Q、オポチュニティファンド、次のⅤですかエクイティが4000億ですがファンドの規模は?

A、エクイティに4倍をかけますの、1兆6千億円の予定です。

Q、投資対象は国内ですか?

A、国内です。

Q、メザニンファンドの組成予定は?

A、金利が低すぎるのでメザニンは考えていません。
もう少し金利が上がってこればメザニンなどに投資をシフトしていきますが。

Q、MSCBというファイナンスは有効なファイナンスだとお考えでしょうか?

A、考えていません。

(この質問者の方がベストですね、なぜかというと友好的なムードの中で最も多くの情報を社長から引き出したので素晴らしいと思います。おかげで考える材料が増えました。)

この質問者に関してはリンク先の記事を参考にしました。
http://ameblo.jp/invester/

それにしても既にみなさん気づかれたと思いますが、ダヴィンチの総会の質問でレベルの低い質問者など全くいないことに気づいたと思います。
自分も全ての意見の裏にこめられた思いを反映できたか非常に不安です。
この場を借りて、質問された方全員に敬意と感謝を申し上げたいと思います。
皆さんのような株主さんこそ鏡だと思います。
ついでに勝手な講評をしてゴメンなさいです(笑)
それに対する社長の回答も、失礼な回答や的外れな回答はありましたが、(それだってワザとかも知れません)、全体的に見れば非常に親切で丁寧にビジョンを語っていると思います。
他の会社の総会よりも遥かに出る価値はあると思います。
しかし、昨年と比べるとなぜ賃料ギャップに変更したのか?と言う辺りとダヴィンチセレクトの回答には確かに不満が残るのも理解できます。
現実には関係ないはずのダヴィンチは、株価では大影響受けていますからね。

この度の総会報告を受けて自分としては自分は少し不透明なものが残りました。
とはいえ、市場環境がよいのと株式市場が悪いのでまだまだこれから稼げると思います。

非常に長いので書き疲れました、おやすみなさい。

ダヴィンチ株主総会の激しい攻防 前編

2007年04月03日 23時33分29秒 | 個別銘柄分析、比較など
週末は散々悩みましたので終止不機嫌な週末でした。正直に言うとブログには書こうかどうか迷いました。
この度のダヴィンチの総会の結果、あちこちにいろんな報告が出てますが自分としてはこれの内容や社長の回答の解釈もバラバラなのですが、それ以上に自分が思ったのは、個々人の感想は自由でかまわないのですが大勢の人が見ている中でのその姿勢です。

例えば今回、金子社長に否定的な感想をもたれた方が多かったのは別にいいのです。自分も常日頃、彼を疑っていますから。

しかし、議決権行使の権利すらないのか総会に出てもいない人が、総会の内容が知りたくてカキコを期待するような事を掲示板に書いたかと思うと、それを誰かが書き込むと、たちまち出席してもいない人が売り煽り、買い煽り自分の都合に合わせて泥仕合。

そういう人の売り煽りを見ていれば、もともと株主には対する姿勢など重要ではない、零細個人株主だから分をわきまえろ、二度と出る必要は無いと言う議論が起きます。それは、上段のような人達の書き込みに対しては、それで適切かもしれませんけど。

しかし、自分はそれも違うと思います。
そういう意見を聞いて一番がっかりしてしまうのは、自分の時間を使って総会に出た人々です。5万(156万票)を超える株主の中で実際に出席した人は、300人程度と聞きます。議決権を行使した人を入れても6000名以下(82万票)です。
無論、82万票の大きな部分が金子社長本人の持ち株でしょう。
だから、個人が出席したとしても何も決められないのではなく、出席した、議決権行使した人だけでは何も出来ないの間違いです。

ところで、今回の出席者だけでは経営陣が暴走したら何も止められないのでしょうか?それは明白に違いますね。資本主義社会の中で、おかれた環境に合わせた最適な組織を作る為にある程度自治というか自由裁量が認められているのが会社ですが、それも法の下での定款自治です。
定款を株主に認めてもらう必要があるのですし、それ以上に上位にある法律に反する行為を議決権が多いからといって実行することは出来ません。
日本国で会社であるのだから、日本国の法律に従うのは当たり前の話です。
こういった法令違反に関しては、それが妥当であれば議決権の数に関係なく、主張することが出来ます。

自分は第三号議案や経営方針にもともと賛成でしたが
ですけど、議論自体は会社の為に大変良いことだと思ってますのでその場所や議論提起の為に労を惜しまなかったつもりでした。

総会に出た人々の報告でも、質問への非難が散見されました。
思うことは自由です。しかし掲示板なりブログなりある程度パブリックな場所に書いて良いのは、現実に社長に対して臆することなく質問した人だけです。
中でも自分が他人よりも誰が聞いても満足する質問をできたと信じる人のみ、出来るのではないでしょうか?
そういう資格がある人は10人に満たないと思うのですが。
掲示板なりブログに書くことで、自分の時間を使い質問をすることを恐れなかった勇気や熱意に対して、何もしない人間が足を引っ張るだけだということを自覚していない。
質問をする勇気があった人が落込む事が自分は一番罪深いと思います。

総会に出ることが無駄だと言う意見、も同じです。
そりゃ、自分がそう思ったならば、そう思っていれば良いですよ。
けれど、それを書き込む、またそういう書き込みの大半に違和感を覚えました。
そもそも、社長が答えないから出ることが無駄だと言うけれども、
自分が伝え聞く限りは質問者のレベルも社長の回答も世間で所謂一流会社と言われる、会社に比べれば非常に高いままですので、そもそも他の株主総会を見たことがあるのか?という疑問がわいてくる。
そして、昨年より答えてもらえない、態度が悪いと言うのは、当然昨年以前に出席した株主(約150名)にしかわからないのハズなので、自分が思うに、昨年の総会の様子をどこかで読み、自分の頭の中で理想化された総会の様子と比べ期待が外れたか、もしくはただ単に昨年出席した株主の受け売りではないのか?

こういう感想を持つ個人について、どんな生活をしているか考えてみましたが、それはテレビ世代やインタネット世代でないかと思い至った。
テレビは自分に興味が無ければチャンネルを消せばよい。インタネットはもっと積極的に心地よい情報だけを自分に集めることが出来るものであります。
そして、ネットで有名な投資家さんが出てるらしい総会報告を読んで、自分も企業について知った気分になり、今年総会に出て、自分が思っていたのと違う?、思ったのと違う、つまらない、だから来年は出たくない。いや出る必要が無いのだ、と。

仕事、それが好きな仕事であれ、楽しいことばかりですか?
あるいは何事も聞けば教えてくれる人が常にいますか?
あるいは、株で儲けている人は、楽なやり方と素晴らしい結果を両方得ていますか?そういう人が全員ですか?

株主総会とは経営者にとっては基本的にやらなくてはいけないものであり、厄介なものなのです。しかし、まれに積極的に応じてくれる経営者もいます。
しかし、それでも情報の多くが当たり障りの無いものであるのは仕方がないでしょう。
そして、その場が株主に与えられたことを活かし、勇敢に質問し、少しでも引き出そうという全体から見ればごくわずかな株主がいます。

みなさんが昨年まで分かった気になっていた情報の多くが、彼らが引き出したごくわずかな手がかりから、それを推理し何かを読み取ろうとした努力の結果です。
またはそれを上手に分かりやすく伝えることが出来た、ブロガーさん達の文章力と親切心です。

だから、今年も態度が悪いと言われながらも多くの情報を引き出されてはいると思います。
が、加工前の情報と言うのはその聞き手の能力が問われるのです。
即ち行く意味がないと思った人は、そういう能力が欠如していることになります。
同じ事を聞いていても、同じ事を引き出せるかは別問題なのです。
馬鹿な質問をしているように見える場合は深刻です。何しろ自分が無能だと言ってるようなものなのだから。

金子社長の態度とて、総会の内容をあちこちに書かれては全てを教えることなど不可能という状況があります。差支えがあったから言わなかっただけかもしれません。ただでさえ、同業者が動向に注目している社長なのですから。
ごく当然のことです。

しかし実は悩んだのは問題が根深いのはこうなった責任の大半が自分にあることを反省する気持ちがあるからです。
出席者50人に見たない、無名だったダヴィンチの総会の模様に一見の価値ありとお伝えしたのは他ならぬこのブログです。
それが、せっかく質問していただいている質問している方々や社長の悪口につながるならば、今年でもってダヴィの総会について感想を書くのは止めようと思います。

ただ、最後と決めたからには、憶測、推測、自分の勝手な唯我独尊で書きたい放題派手に書きたいと思います。
まあ、色々非礼もあるかと思いますが「珍道中」だからしょうがねぇやと思ってくださると幸いです。
ちなみに自分は人から聞いた話と記録を基に書いてます、本当は社長の表情とか間近に見てとれればもっと読み取れたと思います。


ダヴィンチ株主総会、質問者の攻防の記録


1人目  
Q、三号議案は良いとしても、配当に関する記載が無いのはなぜか?

(業績を上げたのだから報酬の件は良いとしますけど、報酬と言う社外流出がありなら、配当しても良いのでは?)

A、(なぜ記載されていないのかに回答すれば)まず今年から報告事項から利益処分案が廃止され掲載していない(上場企業の報告制度が変わったので、記載していない)。
(無配の経営方針についてへの質問ならば)結論から言えば引き続き無配としたい
その論拠は、内部留保を高めて企業の成長性を高めることに重点を置いているから(所謂内部留保の再投資効果を重視)、(その結果として)当社はROEが50%を超えています。自分の資産(?)・・・会社の資産が毎年50%以上増えている
EPSに関しても今期予想で30%以上、三年間では平均40%以上を目指している。
(そのために)無配で引き続きEPSを引き上げていきたい。

2人目 
Q、前期の会計基準からファンドが連結となり表面上、(数字が)過小資本に見える、(自己勘定で取得する他社もあるけど、どうせ全部連結するのであらば方針を変更して)自己で取得開発するのか?それとも今後ともファンドでやっていくのか?

A、今後ともファンドでやっていく、会計基準は表面上のこと、分かりにくいので
持分法のも載せてますので株主には両方載ってる方が分かり安いと思います。
(過小資本という表現に対して)持分法のBSによれば36%以上の株主資本を持ってます。過小資本ではありません。

Q、年末の社長の雑誌を拝見すると来年の2月頃に新しいファンドという話だった。
昨年の総会で1兆円ファンドの次は?と構想を聞かれた時に、次は「債権とか、そういうもの」を「2009年頃」に組成するというお話だった。
思いの他不動産(市況)が強いから投資方針変更なのか?(なぜ、変更されたのかその理由を聞きたい)

A、3200のエクイティに対し、デッドを持ってきますので「1兆円ファンド」は総投資1.2~1.3兆になります。エクイティの3200億の25%・・・未満、を上場株に対し投資している。最終的には株には1500億を考えている。

(これに対して株主の質問はおそらくメザニンなどについてやその変更理由を聞かれたと思われるが、ワザとかどうかは別にして回答がずれている)

Q、来年の2月以降のファンドも「不動産」と「不動産株」で運用するのか?
新ファンドでも自己投資(コインベスト)すると思われますがファイナンスはあるのか?無配で資金調達はさすがに・・・

(前半は前の質問で回答不首尾だったところを念押ししている。後段はファイナンスの有無とあるとしても、「無配でファイナンスはオカシイです」と経営陣に釘を刺す質問で、あきらめない姿勢は立派です。)

A、新ファンド4000億に対し15%自己投資したとして600億、3年間分PLを作って検討しましたが、余程、急に投資しない限りは今の所増資の必要なしです。
HPに出ている資料をみれば、よくわかります。

(急に投資した場合、即ちファンドの前倒しなどが無い限り、ファイナンスは心配しなく良い模様)

3人目

Q、ヘラクレス上場ですが、東証一部に対する考えを・・・
(ヘラクレス上場の意味は理解しているが分割の影響吸収や新興の低迷などもあるので、いちよう聞きたい)

A、他社と比較し増資を必要としない。東証上場に自分達の時間を使うぐらいならば儲けることに専念したい。
(それは、毎年言ってますよー)

Q、配当しないとの事ですが、ではどうなったら配当するのか?
(配当する時の枠組みを明示していただきたい)

A、成長性が止まったら配当することになると思う
現状では配当しながら増資するぐらいならば内部留保。

Q、吉田取締役の持ち株が少ない、会社として方策を考えて欲しい
(前半は口実で、会社としてストックオプションなり持ち株会などの制度を整えるべきだという意見と推察)

A、(前半の部分に対し)個人の投資に対するスタンスは会社として申し上げることは出来ない。ストックオプションに関しては検討していない。(それだけでは説明不足なので)ダウンサイドを考慮しないあまりにアップサイドの経営方針は会社のとって良くない。

(ストックオプションに関しては例年質問されているようですが、これに関しては社長の方針が正しいと思う。欧米に比べ過剰投資しがちな日本の会社ではストックオプションのようなアップサイドの制度は確かに命取りになりかねない)

Q、斑尾スキー場を取得されたが、今後もスキー場などを取得していくのか?
(個別スキー場云々よりも、サンテラ元会長だけにリゾート事業でなにか大規模な考えなどの戦略ビジョンがあるのなら、明示して欲しい)(良い質問だと思う)

A、簡単に言えば安いから買った。だと思います(?)。
今後も良い投資というのは、積極的にやって行きたいし、スキー場に限定していない。収益不動産であれば投資したい。
(前段の表現からは社長が直接かかわっていない様子が伺える。加えてスキー場にこだわらない、と言うことで昨年の総会情報とあわせてホテルやリゾートなどで何か動きがある可能性を感じる。)

つづく
http://blog.goo.ne.jp/ovidius_2005/e/552914d20be488cd138e1aafa66c2ca8