うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

ダヴィンチの今後の予想

2005年03月05日 13時21分01秒 | 個別銘柄分析、比較など
ダヴィンチアドバイザーが金曜日にかけて大幅に上げてきました。
この背景として同社社長の不動産流動化の新局面への対応がここ2週間でおぼろげながらに見えてきたことがあると思います。
すでにご存知のとうり不動産流動化は物件取得が難しくなっているといわれます。
半分事実ですが、バブルではないと思います。すでにお話ししましたとうり不動産の時価は4種類ありますが、物件取得につき他の会社よりダヴィンチが有利なのはそのバリューアップ能力が頭ひとつ抜けていることにありました。不動産流動化の運用担当の役員に聞くとたいていIRRによる物件取得をしています。このIRRベースでダヴィンチの過去の運用結果を見ると5%以上他の外資と比較しても上の結果を出しています。
また物件取得の際、売り手から見れば高く売れるほど良いわけでこの点ダヴィンチは運用能力に余裕がある分お金を出せます。ですが、おそらく金子社長は競合してまで取る気はあまりないでしょう。そのためにファンドの予定IRRを過去の実績からみるとかなり引き下げています。やはり旨みが少なくなることと規模が大きくなることがあります。それでも他と比較すると随分上の目標ではあります。金子氏の実績からすると控えめだが、他のファンドから見ると規模、利回りともに手強い相手というポジションをとっています。
ついで海外進出に関しては以前から提唱していますようにまだ訓練期間中だと思います。が2~3年後には日本人の資金が日本国の財政破綻から逃れる(キャピタルフライト)ためのダヴィンチのファンド、ダヴィンチ株になるのを目指していると思います。実に頼もしいし実現してもらいたい目標です。金子氏の業界紙の記事によればバブルに近づいているが2~3年は大丈夫と見ている、一方海外進出はいまから準備が必要とのこと。準備への投資は自己投資であることからも彼のこの投資へのスタンスが良く出ています。また、ケネディの社長、ダヴィンチの金子氏はともに海外不動産の出身で中でも金子社長は、そもそも今日本人に人気のハワイの不動産投資の草分けでもありますし、世界のリゾート地への投資で創業時からNY上場まで一貫して社長として育て上げた程の男です。アメリカでもMBAなんぞより創業社長の方が尊敬されるのは当たり前です。アメリカではMBAのもっとも優秀な人材が創業を目指し、中ぐらいが銀行に勤め、ダメなのが官公庁だそうです。年齢的に仕事に自分の人生をかけてきた企業家の最後の大仕事でしょう。ダヴィンチに海外投資能力があるか否かはハッキリ言って愚問でしょう。
また物件取得の難化からインセンティブ(成功報酬)メインからアセットマネジメントフィー(固定手数料)メインに切り替え、その運用額の巨大さから入ってくるお金で将来の本格的な海外進出のために実質無借金まで株主資本比率を引き上げるようです。(ということはとりわけ今期は爆上げが期待できる)
また、資金調達に対する慎重さ、いざ調達するときの選択の豊富さという意味で財務能力では他の銘柄は勝負になっていないでしょう。他の銘柄は資金調達の安易さ、パターンがあります。そのことが財務指標である株主資本比率にでています。
最近この社長の下で働きたいなと思える会社です。

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