おジャ魔女どれみと徒然

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特捜部Qについて、その檻の中の女

2022-09-25 01:00:00 | シリアス・サスペンス

 「特捜部Q」記念すべき第一作。
 今回のヤマは5年前に起きた政治家失踪事件。

 あのおばちゃん、あんま同情できないけどねw
 なぜ監禁されなくてはならないのか?

 その「なぜ?」に着実に、丁寧に迫っていく。
 堅実かつスマート。尺も一時間半でテンポが良い。

 カール&アサドの人間味やコンビの成り立ちもしっかり描いてる。
 話も理解しやすいし、ここでがっつり観客の心を鷲掴みにしてくる。

 「カルテ64」も衝撃的で良かったけど。
 やっぱ第一作から見るのが一番だねw

 まだ2作品もあるとか豪華だ。楽しみで仕方ない。
 今日はもう眠いから、ここまでにするけどw

 では、また。



特捜部Qについて、そのカルテ番号64

2022-09-24 00:22:00 | シリアス・サスペンス

 デンマーク・コペンハーゲン警察。
 未解決事件を扱う『特捜部Q』。

 アパートの一室から、3人のミイラ化死体が発見される。
 特捜部のカール&アサドは事件解決へ挑む。

 累計1000万部の人気小説シリーズ「特捜部Q」の映画第4弾。
 本作は本国デンマークで最高興収を叩き出した大ヒット作。

 何気なく見てみたんやが、これメチャクチャ面白いなぁ!
 要は刑事バディ物なんですが、日本人は皆好きなんじゃないか?

 デンマーク版相棒ですからw 最高に面白い。大好物や!
 デンマーク作品侮れない。これは全シリーズ見るわ。

 よくある、難事件へ挑むというテンプレ。凄くシンプル。
 ただ、扱う事件は単なる殺人ってわけじゃなく、かなり重いです。

 今回は福祉国家の闇。優生政策の犠牲者がテーマ。
 物語は1961年と現代を行ったり来たりで徐々に紐解かれていく。

 この展開の仕方も面白くて分かりやすいんだよね。分かりやすい!
 刑事目線で一緒に事件を解いていくような。構成が天才的。


 テーマ・題材が実際に起きたことってのが、また戦慄させられます。
 原作者・オールスンさんも事実に衝撃を受け、本作を執筆。

 デンマークの優生政策は1929年から1969年まで施行。
 障害者や不良女子に対して、強制不妊手術を実施。その数は1万人。

 デンマーク政府は事実を認めながら、賠償等には一切応じず。
 劇中のニーデは従兄との恋愛で収容所に入れられるという。

 日本では考えられない……とは言い切れないのが残念でならない。
 日本でもハンセン病収容所で強制不妊を実施。

 日本政府は事実を認め、一時金を支給。
 故・安倍元首相が公式に謝罪したのが令和元年と。寒気がするぜ。

 18世紀、イギリスの学者ゴルトンが提唱した優生学。
 その思想は欧米を中心に、現代まで根強く国々を侵食している。

 1960年代は障害は遺伝すると言われ、不妊手術の対象に。
 ロボトミー手術を開発したモニス医師なんてノーベル賞取ってるし。


 いかにドス黒いか。
 その暗闇を、デンマークの移民問題と絡めた濃密なストーリー。

 ここまで話を発展させる、広げる。凄いなあ。
 キャラの掛け合いとかもコミカルで、話を砕いてくれる。

 特に今作は、知らんかったんだけど、キャストが一新されるそうで。
 W主演のカースさん・ファレスさんはこれでラスト登板とか。

 それであのエンディングね。
 シリーズ追ってないから、全然関係性は分かんないけどW

 ちょっと感動しましたよ。ツンデレカールさんw
 まぁ、これから全部見るから問題なし。

 コーヒー片手にシリーズぶち抜きと行きますか。
 重厚なストーリー。デンマークの傑作ミステリー。

 皆さんもぜひ着いてきてください。
 では、また。



グローリーについて、その明日への行進

2022-09-23 00:35:00 | ヒューマン

 キング牧師を主人公にした実話映画。
 キング牧師の映画として、その死後初の作品なんだと。意外。

 元々はスピルバーグが手掛けようとしてたのが頓挫して。
 エヴァ・デュバーネイさんという女性の新人監督に託された本作。

 ストーリー……というより、アメリカの歴史を振り返る。

 1865年、南北戦争終結。奴隷制の廃止が決まる。
 だが、南部を中心に黒人差別は根強く残り続ける。

 悪名高き『ジム・クロウ法』。
 黒人の選挙権、結婚等を厳しく制限。そして人種隔離。

 この法律が100年。アメリカ黒人を圧する。
 キング牧師は数々の活動を経て、1964年7月。

 ついに『公民権法』が可決され、ジム・クロウ法は撤廃。
 同年、キング牧師は活動を評価されノーベル平和賞を受ける。

 それから年が明け、差別の火種は未だ燻り、1965年2月。
 
 『血の日曜日事件』。
 ジミーという黒人の青年が何の落ち度もなく警官に射殺される。

 事件に抗議するため、キング牧師は立ち上がる。
 アラバマ州セルマから州都モンゴメトリーまでのデモ行進。

 しかし、その行進を苦々しく見ている者がいた。

 当時のアラバマ州知事のジョージ・ウォレス。
 彼は激しい差別主義者だった。

 州知事は即座に反応。
 デモ鎮圧のため、保安官隊を差し向ける。

 セルマの橋を封鎖し、デモ隊が進めないよう攻撃を仕掛ける。
 キング牧師は先頭に立ち、力強く一歩を踏み出す──。


 この映画を見て、ローザ・パークスという人を初めて知りました。
 この人、何した人か知ってます? 椅子に座ったんですよ。

 バスの白人専用椅子に初めて座った黒人女性。

 椅子に座っただけで歴史に名が残るという衝撃。
 当時、どれだけ差別が酷かったか如実に物語る。


 キング牧師、苦闘の日々。物語はノーベル賞授与式からスタート。 
 「キング牧師は皆知ってるでしょ?」って。

 生い立ちは一切ない。多少、調べなきゃならんのが難点。
 俺はWiki読んだりすんの苦じゃないから良いが。

 ちょっと観客を置いていってる感じはあるよなぁ。
 ストーリー性は前見た「ブラックメシア」の方があるかな。

 投票権法を巡り、ジョンソン大統領との攻防。
 ここは緊張感があって、見てて面白い。

 てか、ジョンソン大統領カッコよw
 ケネディの後釜ってイメージしかなかったけど。

 思えば、この人の政権下で公民権法と投票権法も制定されたから。
 キング牧師と一緒に平和賞受けてもおかしくなかったんじゃないか。

 まぁ、影の立役者ってことで。そこも含め印象深い人でした。


 ところで、何故スピルバーグは映画化に失敗したのか。
 それはキング牧師の遺族に反対されたからなんだとか。

 何より『I have a dream』の演説の著作権を遺族が持ってるから。
 スピーチに著作権がある事自体、驚きだが。アメリカらしいよね。

 どうやら他の演説でも著作権があるようで。
 だから、キング牧師の映画は今まで難しかったんかな?

 スピルバーグとタッグを組むはずだったオリバー・ストーン監督。
 監督自ら書いた脚本も、遺族に却下される。

 キング牧師はかなり好色家で有名
 普通に不倫してるし、風俗嬢とも乱痴気騒ぎ。

 FBIに盗聴脅迫されても「女遊びは辞められん」と。
 周囲に公言していたというw

 そういう人間的な部分をガッツリ書いた脚本。
 しかし、どうやら遺族が気に食わなかったらしく。

 脚本もダメ出しされ、「I have a dream」も使えない。
 それで結局、企画はお流れに。

 「I have a dream」のないキング牧師。 
 紋所のない水戸黄門と一緒だなw


 そして、デュバーネイ監督にお鉢が回る。
 前述の遺族問題、著作権問題。彼女はどうしたかと言うと……。

 遺族の許可は取らない!!

 飛んだ荒業w
 つまりこの映画はキング牧師の二次創作映画なんですよ!w

 大河ドラマで、偉人の子孫が文句言うって話聞きますが。
 そんな回りくどいことはデュバーネイ監督。知ったこっちゃない!

 まぁ、そもそも遺族を刺激するような内容でもなかったしね。
 せいぜい盗聴テープと煙草吸うシーンくらい。

 キング牧師は喫煙者ですが、実は宗派バプテスト教は煙草厳禁。
 暗殺された夜、周囲はまず初めに煙草を隠したそうなw

 まぁ、小ネタですね。有名な話ですし。
 こうなるとストーン監督の脚本も見てみたくなるな。

 偉人は『聖人』ではないということ。
 もっと真実の姿が見たい。物語が少し浅く感じた。


 次に演説問題。残念ながら劇中でI have a dreamは登場しません。
 ただ演説シーンは各所にあり、全て著作権があります。

 さて、監督はどうしたか……

 演説は一字一句、類語に変換してます!

 意味だけ通るようにし、著作権を回避!
 だから、言ったろ? 二次創作映画だってw

 ただ見た感じ、全く違和感ないw
 まぁ、原文がどうとか、全然知らないんだが。

 キング牧師は演説してナンボですからw
 この躍動感は素晴らしい。

 日本人の俺には分かり辛いが、努力は理解できました。
 

 それにしても、何故に監督はここまでして企画を推し進めたのか。
 この映画が作られた2015年。アメリカは新たな岐路に立っていた。

 『有権者ID法』
 運転免許証等のIDで選挙を管理しようという法律。

 日本人としては何だか便利そうに感じるが。
 これがアメリカでかなり切実な問題らしい。

 まず、黒人や移民等の貧しい人は運転免許証とか持ってない。
 アメリカの厳しい格差社会ですね。

 黒人のみならず貧困層全体への差別、というより排除。
 新しい『ジム・クロウ法』の復活というわけです。

 まぁ、これには事情もあり、白人も必死である証拠。
 近年は黒人や移民系の議員が増え、白人は年々少数派に。

 そもそもアメリカの人口自体、有色人種が過半数を越える勢い。
 白人も既得権益を守らないかん。そういう戦い。

 キング牧師の戦いは形を変えて未だ蔓延っている。
 ただ、その偉業も、その意思も、現代に残っていると信じたい。

 
 映画として、実際さほどパッとするような物ではないんですがw
 色々、勉強になりました。知らないことだらけ。

 見なきゃ調べなかったと思うしね。
 本来の映画の楽しみ方ではないんだろうけどw

 何はともあれ、死後50年にようやく生まれたキング牧師主役作。
 貴重に代わりはない。

 できれば、次に生まれる作品はよりキング牧師の実像。
 真の姿に迫ったものであってほしい。それが見たい。

 そう願いながら。
 では、また。


 
 

007について、そのノータイムトゥダイ

2022-09-22 07:49:00 | アクション

 ダニエルグレイグ、有終の美。007五部作、最終章。
 3時間はシンドかったなw でも、飽きずに見れました。

 めっちゃファンって訳じゃないが、一応、全シリーズ追ってます。
 さっっっぱり、内容忘れてましたがw まぁ、楽しめましたよ。

 正直、アクションとあのBGM目的でしか見てないから。
 前後の話とか知らんし、興味もない。

 そういう点では最初からアクション全開で、もう大満足。
 でも、ボンドって本来はこういう作品じゃないらしいっすね。

 最初は批判も多かったとか。ダニエルさんもボンドじゃないって。
 やれ小さいだの、目がブルーだの、散々言われたらしい。

 それで人気作になったんだから。ダニエルさんもしてやったりやろ。
 初っ端、ダニエルさんの男振り。やっぱ惚れましたもんw

 久々に見たからか、こんなカッコよかったっけ?
 一時期は整形してて顔パンパンやったやん。施術辞めたんかね?

 年相応というか、匂い立つカッコよさ。
 まぁ、よくよく考えたら確かにボンドっぽくないかもなw

 スパイっぽくない。カッコよすぎて目立ってるもんな。
 今作もシュワちゃんみたくバリバリ敵倒してるしw

 甘酸っぱい恋もするしさ。なんかよう見るよね。
 けっこう恋愛体質というか、恋しては傷つく姿、よう見る。

 今シリーズはボンド像の破壊をテーマにしてるって話やが。
 それには成功してるんじゃないかね?

 ボンドの土下座なんて、ここでしか見れないだろうしw
 要所要所でコミカルというか、このジェームズボンド好き! 

 俺が思うジェームズボンドはダニエルグレイグさんだけです。
 誰がなんと言おうと、それだけは変わらない。

 ボチボチ七代目が決まるらしいですが。俺もこっから古参ぶるわ。
 こんなんボンドじゃないって文句垂れてやろうと思ってますw

 最近、イギリスも元気ないですからね。
 女王様は亡くなられ、GDPはインドに抜かれ。

 そんな時だからこそ、新しいヒーローが必要です。
 新しい007が、イギリスを照らすこと。祈っています。

 しかし、まずは今作。ジェームズボンドの破壊と、その完成。
 ぜひ、見届けほしいです。

 では、また。



機動戦士ガンダムについて、そのNT

2022-09-21 06:34:00 | アニメ

 UC97。宇宙憲章が世に披歴されて1年後の世界。
 あのガンダムUCの続編。そういやあんま話題になってないなと。

 何となく不安が過ったが、見て案の定でしたか……。
 抜群につまらないというw おいおい、どうしたねんサンライズ……。

 ストーリーはともかく、品質が落ちてるよな。なに、あの作画。
 コロニー落としで力尽きたか。あのシーンだけは圧巻だった。

 ガンダムバトルは水準を保っているが、キャラ作画がね。
 バナージも声がなきゃ絶対気付かんわw

 まぁ、作画は100歩譲って見過ごすとしてストーリーの方もさ。
 結局、宇宙憲章はどうなったんだよw

 なんかよく分かんない新キャラ出してさ。お茶を濁された感。
 てか、最初のシーンはファティマの予言が元ネタなんかな?

 ポルトガルで、三人の子供の前に聖母マリアが降臨したいう事件。
 聖母マリアは世界大戦など、未来を予言したとかなんとか。

 多分まんまだから、合ってると思うんだが。
 まぁ、別にそれが物語に何もかかってないというねw

 神話やオカルト方面へ行くのかと思いきや、何が言いたかったのか。
 強化人間の幸薄い感じは好きだけどw 強化人間は幸せになれないw

 ミシェルの暴れっぷりもなんかな。コロニー巻き添えにしちゃうし。
 連邦より偉い商会ってなんやねん。いちいち何かが物足りない。

 同じ単品映画だと「F91」あるが、あれ凄い良く出来てたんだな。
 同じガンダム作品で、こうも密度が違うもんかね?

 世界観を広げようとして大失敗。デフレやんこんなん。
 素直にバナージ主役にすれば良かったのに。

 いや、バナージが巻き込まれんで幸いだったのかもせんな。
 いずれにしろハサウェイに向けてか、それとも次のUC作品へか。

 これでユニコーン終わるのが最悪の展開だろうからな。
 マジでこっから挽回してほしいけどな。頑張ってほしい。

 ハサウェイだって、この宇宙憲章後の世界な訳だし。
 何かしら言及されておかしくなさそうだが。無視されそうでもあるw

 てか、ハサウェイ自体が局地的な話になりそう。
 宇宙どうたらというより、08小隊みたいな感じ?

 今ん所、宇宙へ出るって話でもなさそうだが。
 オーストラリアメインになるんじゃないか。まだ分かんないけど。
 
 繋ぎの作品として、後々意味を持ち、評価が変わること。
 陰ながら祈っておきます。とりあえずバナージ帰ってこい。

 では、また。