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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

天龍道人 その3 蘭図 

2011-10-06 05:16:24 | 掛け軸
天龍道人は本作品で下記の2作品についで3作目となります。

虎図 天龍道人筆全体サイズ:縦1450*横370 画サイズ:縦696*横283

葡萄図 天龍道人筆絹本水墨→紙本水墨に訂正
全体サイズ:縦1450*横370 画サイズ:縦1030*横270



紙本水墨軸装 軸先樹脂 合箱
全体サイズ:縦1370*横377 画サイズ:縦583*横270

天龍道人はわりと人気がありますが、あくまでもと虎、鷹、葡萄といった分野に限られるようです。このような蘭の絵などは格安で入手できます。

一度表具を改装し新しくしていますが、その後の保存状態が悪いようで、カビが発生しかけています。箱もなく保存状態が悪いものは私のほうで箱を用意することになります。


 


落款は「八十二翁天龍王瑾筆」と書され、印章は「王瑾」と「公瑜」の朱方印、「公瑜」が押印されています。82歳(1799年)の作です。一度改装されています。昭和35年に根津美術館などで天龍道人の展覧会が開催されています。




「四君子」について

文人画では梅・竹・蘭(らん)・菊を「四君子」と呼び、君子をたたえるものとして、東洋画の画題とされます。

本来、君子は徳と学識、礼儀を備えた人を指し、文人はみな君子になることを目指しました。蘭、竹、菊、梅の4種の植物がもつ特長が、まさに君子の特性と似ていることから、文人画の代表的な素材にもなり、蘭はほのかな香りと気品を備え、竹は寒い冬にも葉を落とさず青々としている上、曲がらずまっすぐな性質を持っている。梅が早春の雪の中で最初に花を咲かせる強靱さ、菊が晩秋の寒さの中で鮮やかに咲く姿が好まれました。

それぞれの気品の高い美しさから、中国宋代より東洋画の画題としてよく用いられ、春は蘭、夏は竹、秋は菊、冬は梅と、四季を通じての題材となります。 また、これら4つの草木を描くにあたって基本的な筆遣いを全て学べるため、書を学ぶ場合の永字八法と同じように、画法を学ぶ重要な素材となっています。

麻雀牌の花牌として4枚1組で用いられることもあります。中国麻雀や台湾麻雀では常用されていますが、日本の麻雀ではほとんど用いられず、日本で発売される麻雀牌のセットからも省略されています。中国の麻雀牌をモチーフにしたゲーム『上海』でも花牌として用いられています。






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