夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

魚獲図(仮題) 小杉放庵筆 その4

2016-08-02 00:02:01 | 掛け軸
業務時間外に毎日のラジオ体操、月一回の特別安全懇親会というものをやり始めて4年目になりますが、参加しない社員がいます。参加する社員を維持するのが精一杯ですが、業務時間外ですから強制的にはできません。今までの経験上、いろんな意味で必要なものと思っています。

組織は規律が大切です。そこには業務規定を超えたものがあります。ただ規律というものは理解、同一目的というコミュニケーションのとれた人間関係から成り立っています。その会社の規律のバロメーターが上記のふたつです。強制的に参加させるのはできるでしょうが、参加者を高める努力が社内には必要です。

会議もしかり、いつものままでは必ずマンネリ化し、創意工夫が必要です。創意工夫はトップダウンではアイデアが行き詰まります。ボトムアップの必要があるのです。ちょっとした工夫でいいのです。報告を画像にするとか、こういうことしたいという提案があるとか・・。

ただでさえ、些細なミスへの徹底した懲罰になりがちな昨今です。トップダウンによる部下からの報告だけのつまらぬ日常の会議などは幹部の無能さを象徴するものでしょう。皆の力を高めるにはどうしたらいいのかという自主的な下からの活動をそろそろ大いに期待しています。

さ~、マンネリ化をしないように創意工夫をしなさい。自分達で歩き始めることが、個々の社員に必要な段階にきています。

さて、茶室の縁側ではクーラーの苦手な義父が昼寝をしているため、床の掛け軸は涼を感じる掛け物にしています。「かわせみ」の掛け軸を変えて今回の作品にしてみました。

魚獲図(仮題) 小杉放庵筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 合箱 
全体サイズ:横530*縦1180 画サイズ:横400*縦330



息子と川に魚採りをしたのですが、田舎の私の子供の頃に比べたら生き物が断然に少ないですね。



我ら悪がきどもは、魚を採るためにはいろんなことをしました。石で水止めを作って、水の流れるところに網を張り、皆で魚を追い込んだり・・。



長い釘を木の棒に付けて銛を作り、自転車のタイヤチューブを付けて、鉄砲のようにして素潜りで魚に打ち込んだり・・。よく大人に怒られました。



このように岩の上から銛で突いても魚は採れるものではないとやったことのある人なら誰でも思いますよね。



網も自分らで工夫して、破れたら直して使いました。ものづくりを物心がついたころから実践し、遊び道具は自分で調達していました。



無我夢中で遊んで日が暮れても戻らず、捜索隊?に見つかって大目玉・・



川や沼で不漁となると、本家の池に釣り糸を垂れて、大きな鯉がかかって屋敷中に鯉の跳ねる音が響いて大騒動・・

漁の成果を新鮮に保存するために? 庭に建築現場から持ってきたセメントで見よう見まねでセメントを練って池を作ったり・・。母からは怒られましたが、父は即座に裏庭に私のために本格的な池を作ってくれました

 

一幅の作品にもいろんなシーンが蘇ります。その後、あまりにも遊びが過ぎた小生は家庭教師をつけられる羽目になりましたが、勉強にも当然、遊びの創意工夫が役に立ち、そして遊びで磨いた感性?で良き友人に恵まれました。

子供は自由に遊んでいいように思います。最近はやたら規制が多い。規律とは違う規制というものが・・・。

さて花入に花が無いのでさみしいなと思っていたら、縁側で寝ながら庭を眺めていた義父の独り言が聞こえてきました。

ここからは時間切れ、明日の投稿に続きます。

PS.共箱ではありませんので、作品の題は仮題です。印章は確認できています。残念ながらシミが出ていますが、印刷などの工芸品ではなさそうです。真贋? このたびの投稿にはせせこましいことです。



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