夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

鯵 中川一政筆

2021-12-10 00:01:00 | 日本画
中川一政の作品として思い出すのは叔父の自宅の食堂に飾られていた中川一政の薔薇を描いた水彩画・・。水彩ではありましたが、その頃からいつかは欲しいと思っていた中川一政の作品です。



鯵 中川一政筆
紙本水墨額装 作品中の落款と印章のみ 黄袋+タトウ
F10号 全体サイズ:縦530*横565 画サイズ:縦335*横370



鑑定書も共シールもない作品ですが、筆致からして思わず「うまい!」と唸った作品です。



描いているのはおそらく鯵・・。



洋画家でありながら、この絵の具の滲みの使い方はうまいものです。



ついでに魚もうまそう・・・。



幾つかの作品を観ているうちにいいものを見分かる力量を信じるようになり、今回もエイやと入手した作品です。



タトウもないので全く真贋は不明です。



まったく根拠となるものがない作品の良し悪しを判断するのは、本来の蒐集の愉しみだとも思います。



いろいろと取り合わせて愉しんでします。



さても愉しめや骨董蒐集・・・、結局のところ真贋など己の眼力以外は信用ならない。私の現在の眼力では真作・・・・



冒頭の叔父が所蔵していた中川一政の作品ですが、最後に叔父を訪ねた時には椅子の上に置いてありました。額の紐が切れた落ちたとのことでしたが、いかにも勿体ない・・・。その後の叔父が亡くなり、所蔵していた作品のほとんどの所在は当方の知るところではありません。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。