夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

明末漳州窯 呉須赤絵草花文扇面向付 五客揃

2024-08-05 00:01:00 | 陶磁器
蒐集した仏像を自宅の展示して飾るには仏壇は不向き(線香や蝋燭の煙のため)で、飾るにしても埃や陽の光から守る必要があります。そこで覆いのあるガラスケースや厨子を誂えることになります。



インターネットにてお値段が手頃なものを選んでいます。



本日紹介する作品は漳州窯の明末赤絵らしき作品。五客揃となっている点がいい・・。



呉須赤絵草花文扇面向付 五客揃 
明末漳州窯 合箱
幅200*奥行130*高さ40



清代まで時代が下がるかどうかは不明ですが、虫喰いの状況から察すると明末で良さそうです。



この手の扇面向付を真似た作品は近代の陶芸家も数多く作っています。



近代の作品よりやはり絵に味がありますね。



虫喰いやスレに味があります。



重ねていることで船便で運ぶ途中に擦れているのが明末赤絵の特徴らしい。



日本からの注文による五客揃いの向付でしょう。



この虫喰いに味を見出した日本の茶人は偉い・・。



明末の民営窯による陶土の品質悪化が生んだ見どころですね。



保存箱は蓋が欠損していますが、依頼して蓋だけを作ってもらっています。



こんな実用的な器がどんどん増えてきた・・。



さてひとみ蓋が出来上がってきました。古さも本体とバランス良い状態です。



古いものをうまく再利用したり、破棄せずに長く使うようにするのは蒐集家の義務でもあるように思います。




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