夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

良寛 遊び唄 小杉放庵筆 その7

2020-10-22 00:01:00 | 日本画
小杉放庵の作品は区別すると南画風の山水画、昔物語を題材にした作品、主として本ブログで最近紹介した鳥を題材とした花鳥画が挙げられますが、もっとも代表的な作品群は良寛を描いた作品なのかもしれませんね。



良寛 遊び唄 小杉放庵筆
紙本水墨淡彩額装 共シール タトウ+黄袋 
P10号 全体サイズ:横710*縦590 画サイズ:横530*縦409



「近代最高の文人画家」と称賛された小杉放菴。本作品は自由奔放に生きた良寛を暖かいまなざしで描いた佳作と言えるでしょう。



清貧の禅僧、良寛を深く敬愛し、終生師と仰いだ小杉放菴。本作品においても松の下で無心に子どもたちと遊ぶ良寛のすがたにその思いがよく表れています。またおおらかな構図の中に、軽妙洒脱な精神が伝わってくる作品といえます。



本作品の作品中の印章、共シールは下記のとおりです。共シールの印章は珍しいですね。



小杉放庵が良寛を描いた作品は多く、下記の作品が永青文庫で開催された小杉放庵の生誕260年を期して開催された展覧会に出品されています。

参考作品
良寛盆踊り図
個人所蔵 生誕260年 永青文庫展示



*永青文庫(えいせいぶんこ)とは、東京都文京区目白台にある、日本・東洋の古美術を中心とした美術館です。旧熊本藩主細川家伝来の美術品、歴史資料や、16代当主細川護立の蒐集品などを収蔵し、展示、研究を行っています。運営主体は公益財団法人永青文庫。理事長は18代当主の細川護煕(元内閣総理大臣)。 熊本市の熊本城二の丸にある熊本県立美術館が「永青文庫展示室」を設け、永青文庫所蔵品の一部を年に数回入れ替えながら展示しているほか、東京国際空港第2旅客ターミナル内にある「ディスカバリーミュージアム」でも所蔵品の一部が企画を替えながら展示されています。

出身地である栃木には下記の作品があります。

宇都宮市指定有形文化財(絵画)
紙本淡彩
良寛和尚図
小杉放菴筆



当方の小杉放庵のコレクションもこれで一通り揃ったかな??


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