相談員の高橋です。
昨日ですね、あるメッセージが当法人の訪問介護部門の方から届きました。
「翠生会では【いのち大事にリレー】と称して、日本全国全ての方にエールを送りたいと思い、賛同事業所を募りました。
自分の命・大切な人の命・みんなの命を守る為に…
自分の命・大切な人の命・みんなの命を守る為に…
音羽台の外階段で社会的距離を守り”命”!
次は、音羽台レジデンス”みんなの生活ブログ”にバトンを渡したいと思います」
とバトンを頂いたわけです。
そして、相談室会議。ゴニョゴニョ。
「ゴルゴがやっていた命の体文字(?)をするんですよ。照れますね…。誰がする?君?最年少だしやるべきだよね。これ、断れないよね」と。
しかし、まぁ、もめにもめまして。
こういう時は、簡単に指示命令系統は崩壊するわけです。
で、結果は…
しかも、中途半端。すみません…。まぁ、この格好をすることが趣旨ではないわけですが、こういう時に、ビシッとできないあたりが中年男性の辛いところでもあります。ぐちぐちと言い訳ばかりすみません。ちなみに、写真を撮っているのは、相談室では最年少の彼。
ですが、このリレーの精神はしっかりとバトンをいただきました。
「命を大切に」
命を守ること。
家を出る前に検温。施設に着くと、手を洗い、うがいをして、アルコール消毒して、再び検温し体調を報告。
そして職場にでます。
もしかしたら、自分がウィルスを持ち込んでいるかもしれない。自分が動き回れば動き回るほどウィルスを撒いているのかもしれない。自分がここに住む方達を危険に晒しているのかもしれない…なんという恐ろしい感覚か。やるべきことはしているつもり。でも、足りているのかわからない。相手は、見えないウィルス。
相当なプレッシャーです。今、高齢者のケアに携わる全てのスタッフが感じていると思います。ここに住む人を守りたい。でも、自分がここの人たちの生活を壊す可能性もある。自分の生活も壊れる可能性がある。この感覚は、本当に凄まじい。
では、感染のリスクをゼロにすることはできるのか。当然できない。
リスクをゼロにしようとすればするほど、制限が大きくなる。制限をすればするほど、ここに住む人たちの、生活がままならなくなる。
制限のある生活が、こんなにも人々の生活を乱すものなのかと。
施設に暮らす高齢者の方たちの生活というのは、こんなにも危ういものなのかと。
その生活を、今、必死に笑顔で支えてくださっているスタッフの方たちの努力の凄さ。気持ちの凄さ。介護に携わる方たちの、職業倫理や人生観…やはりすごいと思う。労働ではなく、仕事。自分のためだけではなく、相手のために。
でも、不安は不安。何をしても不安。だから、感染予防のルールを作る。このルールさえ守れば、きっと大丈夫というラインを作って、それを守ることで、生活の質を守ることになる。今は、この段階です。
「コロナと戦う」とか「コロナに負けない」というのは、私には少し荷が思い感じがしています。あくまでも、「私には」です。
すでに、この世界はコロナウィルスがいる世界です。これからも、コロナウィルスがいる前提で生活をしなくてはいけないのかもしれない。もちろん、いずれワクチンもできるけれど。なくなるわけではない。
この状況だから、得ることができた経験。知り得た事実。この経験は必ず生かさなければならない。それも、私たちの仕事。
この状況が落ち着いたら、この施設に起きたことを振り返りたいと思います。すべきだと思います。きっとそうだと思います。
介護の現場で起きていたこと、その現場で高齢者を支えていたスタッフのことを、もっともっと世の中の人に知ってもらいたい…
次のバトンは西台高齢者在宅サービスセンターの方達で〜す。
よろしくお願いします!「命!」