前の記事から続いています。
その一から、お読みください。
道路に横倒しになった「それ」は、確かに数日前見た漁船だった。
何が起こったのか、理解できなかった。
とりあえず、よけて前進していったら、路上にまた船。
奥の方には、タンクローリーも突っ込んだかっこうで停まっている気配。
信号は消えたまま、この船の少し先には、潮だまりのようなものができていて
そこに鳥が群れていた。
何をしているんだろう、とゆっくり走って眺めたら、どうやら潮だまりには
けっこう大きな魚が何匹も居て、鳥たちは、それを食べている様子。
運転しながら、ひどく混乱した。妹に悟られまいと、必死で冷静を装った。
落ち着け、自分。
いま、確かに何かが起きている。
でも、それが何なのか、さっぱり理解出来なかった。
交差点を通り抜けるとき、左右確認のふりをして、じっくり辺りを観察した。
ほとんどの倉庫が、シャッターが下りたまま。
しかも、それらは「破れて」いる!!
脇の植木には、乗用車が何台も折り重なって突っ込んでいた。
窓ガラスは壊れ、アメリカの戦争映画だって、ここまではひどくないだろう、という
ありさまだった。もう、言葉では形容のしようが無い、というか。
まもなく、踏切にさしかかった。
踏切は下りていて、警報音が連続していた。
停まって待っていたが、20分も経ったころ、そこらから、知らないおじさんが出てきて
窓を開けろ、という手振りで、あたしの顔を覗き込んだ。
「?」
こごぁ、あがねぇや。ぐるっど、まわねば わがねぇべ。
(ここは開かないよ。ぐるっと遠回りしないと、いけないよ)
穏やかで、優しい物言いだったが、どこか諦めたような悲しい響きの声だった。
なんだか、辛気臭いおじさんだなぁ。近親者の葬式の帰りか?
あ、とか、ども、とか言いながら、頭をぺこりと下げて、ハンドルを切った。
遠回り、って、いったい、どこへ?
細い道を抜けようとしたら、道路に家がどどん、と在った。
いんや~、んもぉ!!なんだってんだぁ!!
写真の都合で、またまた続きます。
ども。
その一から、お読みください。
道路に横倒しになった「それ」は、確かに数日前見た漁船だった。
何が起こったのか、理解できなかった。
とりあえず、よけて前進していったら、路上にまた船。
奥の方には、タンクローリーも突っ込んだかっこうで停まっている気配。
信号は消えたまま、この船の少し先には、潮だまりのようなものができていて
そこに鳥が群れていた。
何をしているんだろう、とゆっくり走って眺めたら、どうやら潮だまりには
けっこう大きな魚が何匹も居て、鳥たちは、それを食べている様子。
運転しながら、ひどく混乱した。妹に悟られまいと、必死で冷静を装った。
落ち着け、自分。
いま、確かに何かが起きている。
でも、それが何なのか、さっぱり理解出来なかった。
交差点を通り抜けるとき、左右確認のふりをして、じっくり辺りを観察した。
ほとんどの倉庫が、シャッターが下りたまま。
しかも、それらは「破れて」いる!!
脇の植木には、乗用車が何台も折り重なって突っ込んでいた。
窓ガラスは壊れ、アメリカの戦争映画だって、ここまではひどくないだろう、という
ありさまだった。もう、言葉では形容のしようが無い、というか。
まもなく、踏切にさしかかった。
踏切は下りていて、警報音が連続していた。
停まって待っていたが、20分も経ったころ、そこらから、知らないおじさんが出てきて
窓を開けろ、という手振りで、あたしの顔を覗き込んだ。
「?」
こごぁ、あがねぇや。ぐるっど、まわねば わがねぇべ。
(ここは開かないよ。ぐるっと遠回りしないと、いけないよ)
穏やかで、優しい物言いだったが、どこか諦めたような悲しい響きの声だった。
なんだか、辛気臭いおじさんだなぁ。近親者の葬式の帰りか?
あ、とか、ども、とか言いながら、頭をぺこりと下げて、ハンドルを切った。
遠回り、って、いったい、どこへ?
細い道を抜けようとしたら、道路に家がどどん、と在った。
いんや~、んもぉ!!なんだってんだぁ!!
写真の都合で、またまた続きます。
ども。
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