秋の終わり

今朝、戸を開けたとたん玄関のタイルの隅っこに、何か黄色いものが目に留まった。

何だろう？と近寄って見たら、スズメバチがタイルの端っこにしがみついている。
昨晩の寒さは、ひどかった。
この時期の蜂は、どこかの軒先の隙間とか萱の束の中とかに居るものと思いこんでいた。
葉っぱで触ってみたら、ほんの少し抵抗がある。
死んではいないな、と、あたりを見回したが、手頃な場所が無い。
踏まれても可哀相だし、猫がじゃれても危険だし。

凍らなければ結果オーライ、と考え、楓の木の根本に積もった枯れ葉を押し上げ
そっと蜂を中に沈めて、ののーんと枯れ葉を積み上げておいた。
木の根もとって、実は、とても温かい場所なんですよ。
春先に、一番に雪が溶け始めます。
今の気候なら、蟻も出てこないだろうし、なんとか春先までしのげれば良しとしよう。
生き延びてね、と、声をかけておいた。

あたしの庭先には、蜂の巣が数個、あります。
洗濯物を干すときに注意が必要だけれど、それ以外は、いたって普通に暮らしています。
蜂も、あたしのことは家主だと思ってでもいるのか、悪さはしません。
たまに、干し物をしているあたしの周りを飛び回っている時もありますが
あたしも、何か話しかけたりして、のんびりと過ごしています。
何か（共存の）コツみたいなもの、ありますか？と聞かれたこと、ありますけど
子どもの頃から一緒に生きてきているからなぁ、としか答えようがありません。

まぁ、そんな日常、です。