日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

一年がたった 震災後二日目の夜

2012-03-15 23:36:58 | 非日常
帰りに、ついでにまた、いとこのところによったら、留守だった。


あとから聞いたら、なんとその時、土地勘のあるいとこは、軽乗用車で、無理矢理宮古まで
行ったのだという。
あの状況を、なんと、まぁ!!


  そりゃ、乗り越え、踏み越え、行ったのさ~。

  いや、乗り越えるも踏み越えるも、無理だったでしょうがよ。

  緊急車両だ、って言ったもん。通る分だけ、あけてもらった。

  わー、うそつき!(^◇^;)

  嘘じゃない。( ̄^ ̄) 
  もしかしたら、兄弟が死んだかもしれないんだから、立派に緊急事態だ。


あそこらで仕事してたからなぁ、何年も。
と、苦笑しながら言った。
ぎくしゃく、がくもく、と、曲がったり戻ったり入れ替えたりを気の遠くなる回数繰り返しながら、
ようよう行ったらしい。

それで、姉の方は、山の上だから無事だったそうだが、町の中の兄が見つからないという。
というよりも、町には、まったく入れなかったんだそうだ。
危険も危険だが、揺れ返しが多すぎて、いつまた津波が来るか、解らないという。

それを聞いて、怖くなった。

往復ずっと、海のすぐそばを通った。
津波がまた来たら、逃げ場も無いし、完全に「持って行かれた」よな~。
あぶなかった。

夜になっても、電気は来なかった。
ろうそくは、すぐ消えたがる。
「こそ~~~~こそ~~~~」「そろ~り、そろ~~~り」
と、動く。
まぁ、優雅だ、と思えば。
犬や猫は夜目が利くから大丈夫として。
二階の猫には、純毛の毛布を出してやった。(あたしのはアクリル)
暖かさが格段に違う。
犬は「ぷるぷる」震えていたが、これは寒さではなくて、飼い主が緊張しているのが
伝わったのだろう、と思う。かわいそうなことをした。

ドコモは、電話が使えるようになった。
でも、どこにかけても、むなしく呼び出し音が鳴るか、
「ただいま、電波の届かない場所におられるか、電源が入っていないため・・・」
のアナウンスが流れるだけで、いっこも繋がらなかった。

あとで解った、半数は携帯を水没させたもの、あとの半数は電池切れ。
なんとも、はや。(ー_ー;)

画像は、数日後のもの。
写真だと、画面が小さいのでわからないが、実際に現場に立つと、見渡す限りの荒地。
眺めていると、遠近感が狂ってくる。
手前は、深い砂地。ずっと奥のほうに、ちょうど浜辺に打ち寄せられたごみのように
家や車や防風林だった木などが集まって固まっている。

見ていると、耳鳴りがしてくるんですよ。
人間が、ちっぽけで。

2 コメント

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Unknown (まきぼう)
2012-03-16 09:29:39
不謹慎とは思いつつ。
前日に亡くなられたコーダちゃんが、
あれこれ買い出しを勧めてくれたことは、
運が良かったような。
パンとかキャットフードとか現金とか。

やっぱ彩ちゃん、そこはかとなく、
にゃんずに守られてるのかも。
辛いこともあったけど、
にゃんずがいなかったら、
もっと酷い事になってたのかもね。

猫の神様に、感謝。
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実は、ねぇ (otikomi)
2012-03-16 11:38:04
コーダは、あの頃、まだ「死ぬほどには悪化していなかった」んだよな。
なんで死んだのか、悔しくて、なぁ。
以前、ここに画像をアップしたことがあったけど、本当に丈夫ででっかくて。
1人でだっこ、は、きつかった(;´▽`lllA``)

それでねぇ。
悔しくて悔しくて、買い物してる間に、生き返るんではないか、とさえ思ってな。
ところが、だよ。
最後の買い物を済ませて、車に戻ったときに、な。
ぷーん、と、死臭がしたんだわさ。
こりゃぁヤバイ!ってんで、そこで買い物は止めて、急遽山に戻って、埋めたんだよ。
だけど、埋める前に抱き上げたらね、におってなかったんだぞ。
どういうこと?
不審に思ったが、背中を押されるように、下におりたんだ。
で、最初の信号で、停まった。

信号は、一分で代わる。
その一分が、ほんのちょっとでもずれてたら、あたしは山道の途中か、町の真ん中の交通量が激しい場所で
あの揺れにハンドルをとられて事故ってた、確実に。

。。。。。考えられないだろ?いろんなこと。
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