腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

スパⅣ

2009年09月30日 22時30分04秒 | XBOX360ゲーム感想文
正直、このタイトルは好かん。
旧作をリスペクトするなら、絶対「ストリートファイターⅣ´(ダッシュ)」にすべきだろう。
なんでスベッた挙句餓狼SPにボコボコにされた「スーパー」を使うんだ?
この命名センスは理解に苦しむ。
続編の発表はもちろん嬉しいが、掴みは失敗である。

しかしそれより何より落胆したのが、家庭用のみで、アーケード版は現時点で予定されていないことだ。
ストリートファイターの新作が出るのに、家庭用オンリーなのである。
驚くと言うかあり得ないと言うか。例えるなら、スライムが出ないドラクエだ。
かなりずれてるが意外と適当かも。

前作、つまり無印ストⅣでなら、この事態も予想できた。
カプコンが実質アーケードから撤退して久しく、開発はもちろん基盤・筐体の製造なども
長らくやってないんだから、それらを手配するだけでも大変なコストがかかったであろう。
実際、ストⅣのアケ筐体は、セットで200万円以上したとかしないとか。
もちろんそれでもペイするだけの人気があればいいが、時代は完全にゲームセンター衰退期。
そもそもゲーセンが、対戦格闘ゲームが活況であれば、カプコンが撤退することもなかったのだ。
今再び、多大なコストをかけてアーケード版を配備しても、果たしてそれに見合う売り上げが見込めるのか。
ンな冒険せず、素直に家庭用だけで売れば安全な商売ができる。
そう判断しても何もおかしくなかったと思う。

だがカプコンは決断した。ストⅣはアーケード版が先行して発売された。
そして俺が見る限り、少なくとも予想以上には成功していたと思う。
狙い通りに旧シリーズのファンが戻り、また「ギルティギア」や「KOF」などの他シリーズ愛好者も
巻き込んで、近年では見られなかった活況を格ゲー界に持ち込んでくれたと思う。
俺自身はアーケードではやらなかったが、このストⅣ現象は大変喜ばしいものだと思っていた。
かつての熱狂はさすがに望めないが、まだしばらくは格ゲーの世界が続くと期待できるものがあった。


なのに、スパⅣは家庭用のみ。なんでよ。
まさかレバーと6ボタン制を変更するわけないだろうし、筐体はそのまま使えるだろう。
ネットワークだってそのまま使える。実質、用意するのはスパⅣの基盤だけだろう。
スパⅣでは当然家庭用ストⅣの新キャラも入ってるだろうから、家庭用からの参戦も望める。
もちろんスパⅣでの完全新キャラ、及び復活キャラも注目される。
前作という下地があるから、バランス調整も念入りにやっただろう。対戦ツールとしても期待大だ。
……これだけ条件が揃ってて、何故なんだ?

まぁ普通に考えれば、アケ版ストⅣが赤字だったという理由だろう。
俺の目には活況に見えても、実際はカプコンが狙ったほどのブームではなかったのだ。
しかし家庭用なら安全に売り上げを確保できるから、発売する。
妥当な経営判断、なのだろう。
「もうアーケード対戦格闘ゲームは終わりなのか?」と、ここ10年で何度も何度も思ったが、
今回はまた極めて重い痛恨の一撃である。
条件的には現状最高と思われるスパⅣでさえ躊躇するのだ。
他タイトルが気楽にやれるわけがない。
はぁ

と落ち込んでてもしゃーない。
あくまで現時点だし、意外とあっさりアケ版も発表されるかもしれない。
筐体を挟み、知らん相手と、お手軽気楽に、だがしかし、真剣勝負。
最近はネット対戦も環境が整ってるが、ラグの問題は絶対に付き纏う。
アーケードという環境は、必要なのである。なくては困るのである。
ストⅡのように、2作目で最高の盛り上がりを見せてくれたら……嬉しいんだがな。
間違っても「スーパーストⅡ」の肩透かし再現は止めてくれ。
まぁあれも駄作ってわけじゃないけどさ。



ところで、俺はストⅣを家庭用発売と同時にXBOX360版で開始した。
対戦格闘ゲームは「遊び前提の真剣勝負」として気楽かつ真面目に取り組むのが俺の信条。
……が、しばらくやってみた所、どうも「マジで真剣に取り組む気にはなれないゲームだな」と感じた。
対戦中、やる気がガクッと無くなることが結構多い。
バランスが崩壊しているわけではなく、寧ろよくここまで仕上げたと感心したほどだが、
まぁなんつーか要するに、ズッポリこの身を捧げるほどには合わなかったってことだな。
どこが合わなかったのか実に説明しにくいけど。
家庭用の場合、液晶と回線のダブルラグのせいで、とてもじゃないが快適には遊べないしなぁ。

一つ大きな不満点を挙げるなら、通常投げに受身を取れないことかな。
このせいで被起き攻め、それもめくり状態でのそれが非常に多く、なんか萎えるのだ。
めくりばかりの起き攻めって、お前ストⅡかよ。ストⅣだよ。そうか。
まぁ単なる好みの違いだから、否定する気はないけどな。
スパⅣで改善されてたら非常に嬉しいんだが……。


そんな俺の持ちキャラは、アベル。
投げキャラが好きで、最初はザンギを予定していたのだが、そのあまりに下品なキャラ性能にドン萎えして却下。
少しタイプは違うがコマンド投げのあるアベルに白羽の矢を立てたというわけである。
ゲームの知識は一切なかったので、最初はとにかく動かすだけでも大変だった。
コイツ、かなり癖のあるキャラだからな。

せっかくなので個人的攻略を書いてみよう。
やり込んだとは全く言えず、初級ではないだろうが中級者にも達してないレベルであるが、
まぁこんな場所だし別にいーだろ。俺なりにめっちゃ苦労したし、してるんだよ。アベル。
はぁ。なんで俺こういちいちゲーム下手なんだ……。


アベルの特徴
・地上通常技が使いにくい。通常技の刺し合いはやらない方がいい。
・必殺技はホイールキックと前転が重要。それ以外は慣れるまで振り回さない方が無難。
・コマ投げはなかなかの性能。EXの打撃無敵とノーマルの投げ無敵、あと間合いの違いを使い分けられるように。
・空中技は上方向を向いてるものばかりで、空対空は強いが地上相手には当てることすら難しいほど。
 そんな中、めくりも狙える中Kが最重要。最初はこれだけ使うつもりでいい。
・地上対空は下中Kや立ち大Pなど。特に立ち大Pで真上辺りの敵を落とすことに早めに慣れておくべし。


アベルはかなりテクニカルなキャラで、リュウケンのように「取り敢えず触ってみる」では通用しない。
使うなら、相当に練習することを覚悟しなくてはならないだろう。多分。

まずアベルで最重要テクと思われるのが、前蹴り(→中K)キャンセルダッシュ の連携だろう。
重要かつ非常に強力で、これを使いこなせればそれだけで中級レベルに達すると思う。
ただもちろん使いこなすのは難しい。出すだけではなく、連携やコンボにしなければ意味がないからだ。

前蹴りがヒットしていればダッシュからコンボが可能だが、この繋ぎはかなり難しい。
成功率が低いうちはあまり狙わない方が無難と思われる。
寧ろ大事なのは連携で、前蹴りキャンから小技→更に前蹴りキャン などが非常に強力。
相手が固まればコマンド投げを入れ、無敵技ぶっぱなら様子見、飛ぶなら遅め大Pで落とす。
時々小技キャンセル前転を挟むと、更に幻惑効果アップ。
固められる上にアベルが高速でスイスイ動くので、相手は「え? え?」と混乱することうけあい。
このモードがツボにハマれば、アベルは非常に強いキャラだと思う。
とにかく家庭用のトレモで前蹴りキャン→小技→前蹴りキャン を延々練習すると吉。
前蹴りキャンをいつでも出せるようになれば、アベルの戦力は300%増す。
……もちろん、俺はマスターできていない。
ダッシュを焦って前蹴りが立ち中Kに化けてばかり。嗚呼。


コンボは、下中P→チェンジオブ~ は出来て当たり前。チェンジオブは派生もあるけどコンボルート以外は不要。
ただこれだけでは威力が低く、ダメージ源として心許ない。
狙うべきは、やはり中チェンジオブ→セビキャンダッシュ→下大P→無我(他) だろう。
アベルの見せ場とも言えるコンボであり、ウルコンが繋がる点も大きい。
相手の隙にいつでも入れられるよう、手癖になるまで練習しておきたい。
……もちろん俺の成功率は低い。セビキャンからそのままアタックが出てしまい、萎えること多数。
たまに繋がるとそれだけで勝った気分になってしまうダメな子。


キャラ別攻略(わらい)

・リュウ
普通に攻めてくる相手とは熱い対戦ができる。逃げ系だと糞つまらん(主観)。
波動にはEXホイールを狙う。それ以上に足払いに小ホイールを狙う。
無我は弾の抑止力と考えるべし。生で当てさせてくれるほど相手も馬鹿ではない
昇竜セビキャンウルコンは仕方ない。が、真空波動は警戒しておく。

・ケン
リュウよりは戦いやすいと思う。レバー大Kをセビでキッチリ返す。
竜巻旋風脚が何気にかなり痛いので、ポコポコ食らわないよう注意。

・春麗
通常技の能力差がかなり厳しい。EXスピバのせいで起き攻めもし辛い。
俺のレベルじゃよく分からない。

・本田
頭突きは小P連打等で適当に返す。後はテキトーに攻めて殺す。

・ブランカ
ローリングガード後は歩き前蹴りで反撃できるらしいが、難しい。
電撃のせいでこちらからは攻めにくい。が、小足なら電撃にほぼ勝てるのでこれでチクチク。
正直やってておもんない組み合わせ。

・ザンギエフ
終わってるとしか言い様がない。しゃがみにダブラリが当たった時はマジで放心した。
とにかくダブラリで何もかもが潰される。こっちは必死なのに相手はテキトーにやれる。
もちろん10-0なんて言わないが、やる気を削られると言う意味では100-0である。
ザンギの調整をした奴は心底センスがないと思う。ストⅣ最大の不満点である。

・ガイル
弾をEXホイールで抜けられるというアベルの強みが殆ど活きない、しんどい組み合わせ。
待ちガイルをじっくり潰す、古のザンギのような我慢強さが要求される。

・ダルシム
単純にリーチの長い攻撃が強力。捕まえてラッシュで勢い殺すと吉。言うは易しするは超難し。

・バイソン
バッファローヘッドからウルコンが繋がるのはインチキ臭いと思う。
ダッシュパンチをEXコマ投げで吸うなど、ちょっと秀でた動きをしなければ勝てない。

・バルログ
バルセロナへはアベルの強力な空対空通常技が活きる。キッチリ落としておく。
それ以外はテキトーに。相手の攻撃力が低いので、焦らずラッシュの機会を待つ。

・サガット
EXホイールがあるので、他キャラよりは戦いやすいと思う。
タイガーニー連発されるとキツイので、前転で脱出する機会を待つ。
後は前蹴り連携等でアパカを誘い、隙にコンボを。言うは易し以下略。

・ベガ
K攻撃が全てアベルを苦しめる仕様。連発されるだけでそれなりに苦しい。
前蹴りで捕まえて勢い殺し。ワープを使われたら、出現先を読んで無我。

・Cヴァイパー
よく分からん。めくり炎蹴りでハメ殺されたことが何度かあるので、警戒しよう。
相手は守備力が低いので、捕まえれば意外とあっさり勝てることもある。多分。

・ルーファス
ファルコン連携よりも、ぶっぱジャンプ大Kの方が厄介だと思う。
当たればウルコンだし、外れてもお釣りを入れにくい。ネット対戦だと尚更だ。うーん。
ぶっぱEX救世主でラッシュを返されることが多いが、読んで前転でかわせば後ろから無我可能。

・エルフォルテ
ゴキブリみたいなキャラ。最初はどうしようもなく分からん殺しされた。今も分からん。
前転で起き攻めを回避しながらテキトーに戦おう。正直やっててつまらん組み合わせ。

・豪鬼
大Kが2段とも当たるのは辛すぎる。前転でよけても、相手が移動しているので反撃できないし。
守備力は全キャラ中最低なので、満タン無我を調子扱いてる相手の大Kにぶっこむと吉。

・剛拳
楽しい組み合わせ。当て身があるので起き攻めに注意。
相手はやっぱ真昇竜を狙いたいだろうから、接近戦では投げを警戒しておく。

・さくら
春風脚が厄介だが、まぁ何とかなるだろうキャラ。
「さくらがんばる!」最終回の体育教師さくらが激萌え。

・フェイロン
3D化で非常にカッコよくなったと思う。攻略はテキトーに。
昔ほど烈火券の威力が高くないのが逆に寂しい気もする。

・ダン
舐めてかかれるほどではないが、まぁリュウケンよりは楽だろう。
このキャラは旧SNKを思い出させてくれるのである意味見たくない。

・キャミィ
個人的に、キャラ性能が拮抗していて楽しい組み合わせと思ってる。
テキトーかつ存分に読み合おう。攻略になっちゃねー。

・元
対戦経験が少なく、全然分からん。自分で使いこなしてみたいキャラではある。
青野武氏の声は正直合ってないと思う。

・ローズ
これまた経験が少なく分からない。



以上。
いやー、自分なりの対戦メモ公開っていっぺんやってみたかったんよね。
いいじゃんよここでくらいおならせてよ。本当はもっとやり込んでるタイトルでやりたいけどさ。
まとにかく、スパⅣの続報に期待しておきましょう。

時々娯楽じゃない。ストレスで物を破壊したくなることも珍しくない。
もちろん嫌になることもある。今まで通算1万回は格ゲー引退したと思う。
……が、1万1回現役復帰した。ダメなんだよ。手が、レバーを求めるんだよ。
止めようと思って止められるもんじゃない。もう諦めた。付き合うよ。
これからも悪い意味で色々あるだろうが、それでも俺はレバー握って対戦格闘ゲームをガチャガチャやるよ。
比類なき90年代という過去を想って。
同時に21世紀も想えるといいですね。意味不明。
はぁ。





拍手を送る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トライアングル・アゲイン | トップ | ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 »

コメントを投稿

XBOX360ゲーム感想文」カテゴリの最新記事