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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

二ノ国 ~白き聖灰の女王~ オールインワン・エディション

2017年03月27日 23時43分53秒 | PS3ゲーム感想文
【ハード】PS3
【メーカー】レベルファイブ
【発売日】2012/7/19
【定価】4093円
【購入価格】1000円(DL版 税込み)
【プレー時間】80時間

「日本ゲーム業界七不思議」というものがある。……あるの? いや知らんけど。ここはあるってことにしといてくれ。はぁ。
具体例を挙げると、任天堂のアレだったり、PSのソレだったり、セガのナニだったり。全然具体的じゃない? なら君が決めてくれ。
七不思議は人の心の数だけあるのだから。そんな七不思議があるかいや。あーいいだろもう。とにかく七不思議があるんだよ。
そしてその中に確実に含まれるのが「ジブリアニメが一切ゲーム化されないこと」である。これは言い切ってもいいと思う。

スタジオジブリ。日本が世界に誇るアニメ監督「宮崎駿」氏をトップに戴く、日本で最も有名なアニメ製作会社である。
代表作なんて挙げるまでもない。誰もが知っていて、幾つかのタイトルやキャラ、「ジブリアニメの雰囲気」をパッと頭に描ける。
「テレビアニメ」だと「ドラえもん」や「サザエさん」になろうが、「アニメ映画」と聞いて日本人が頭に浮かべるのは、
ほぼ確実にジブリ作品である。圧倒的な人気と認知度である。単発じゃなく、良作供給を長年持続させたからこその現状だ。
俺は個人的には宮崎駿氏が好きじゃないが、氏が教科書掲載級の超クリエイターであることに疑問を挟む気は更々ない。神、だな。
……なんかまた引退宣言を撤回しそうだとか? ええやん別に。神の気紛れよ。何作ったって金にはなるし、怒る要素ないでしょ。
好きなように、好きな作品を、好きなだけ作ってください。創作活動に励む者は誰であろうと美しい。はぁ。

が。それなのに、日本においてはゲーム業界における任天堂並の認知度を誇っているのに、スタジオジブリの作品がテレビゲーム化
されたことは、一度とてない。性能不足時代から、余裕でアニメ級キャラを動かせるようになった現行機まで、本当に一度もない。
……これを七不思議と言わずして何と言う。オファーは血が滲むほどあったはずだ。知らんけど。ファンからの要望だって多いはず。
それでも、一切ゲーム化されない。となれば答えは「強固な意思でゲーム化を拒否している」となる。そう考えるしかない。
30年ほども、多額のロイヤリティやファンの後押しにも曲がらなかったんだから、その意思の強さは相当なものだろう。

これほど長くゲーム化を「拒否」をし続ける……普通に考えて、これはジブリトップである宮崎駿氏の意向と推測できる。
実は30年以上前、例外的に「風の谷のナウシカ」がゲーム化されている。ただし、家庭用機じゃなくMSXで。詳しいことは知らん。
当時のジブリはさほど有名でもないので、ゲーム版も大して売れず、幻の一本と化した。今はプレミア付いてるだろうな、当然。
出回りの悪さゆえにゲーム内容の情報もプレーした人物も少なく、挙句の果てには
「ゲーム内容は『ナウシカが飛行機に乗って王蟲を倒していくシューティング』」
「その原作と正反対の内容に激怒した宮崎氏が、以後一切のゲーム化を禁止した」
という都市伝説が長く語り継がれていたくらいだ。……実は俺も、これを信じていた。謎の答えとして、一定の説得力はあったからな。
ちなみに俺は「ゲーム批評」の記事でこれを知った。が、やはりというかこの都市伝説はデマだったらしい。
こちらのサイトに詳しく載っているので読んでみよう。ごめんなさい宮崎先生。
……しかし、となると、謎は謎として残ってしまう。一体何が原因で、ジブリゲーは出ないんだ? もっとエグい事実があるのか?
単に宮崎氏がゲーム嫌いなのか? 全然分からん。どうやらこのゲーム業界七不思議の一つは、次代にも語り継がれそうである。
はぁ。

しかしながら、例外的な作品は存在する。「ジブリ作品のゲーム化」はないが、「ジブリスタッフが参加しているゲーム」なら。
代表的なのは「玉繭物語」や「ラクガキ王国」であろうか。代表と言っても他には知らんが。他にはないのかもしれん。
この2作はキャライラストを見ただけで「あ、ジブリだ」と分かる。ジブリがデザイン面で製作に参加していたのだろう。
……が、どちらも売れたという話は聞かない。両作品とも続編も出たが、特に好評も不評も耳にしたことがない。
ジブリの知名度とはかけ離れた結果である。やはり「協力」では弱いのか? ジブリアニメ自体をゲーム化する気概が必要なのか?
実はそもそもジブリゲームなんて望まれていないのか? うーむ。事例が少なすぎて、どうにもこうにも分からん。
そろそろ一発、ドーンと「これぞジブリゲー」と言える作品を出してはくれないものか。宮崎大先生、もう許して下さいよ。何を?
自分でやりたいわけではないが、俺は漠然とそんなことを思っていた。……そして、時は来た。

「二ノ国」である。一応言っておくが、今作もジブリ映画のゲーム化ではない。デザイン面で製作協力しているだけだ。
が! 今作は単純にゲームの規模がこれまでとは桁違いだ。ヒットメーカーであるレベルファイブが手掛けるというだけでも違う。
レベルファイブが、ふんだんに金と労力を費やし、ジブリの全面協力(多分)の下、最先端ハード(当時)PS3にてRPGを作った。
ジブリ映画のゲーム化が成らない以上、今作は考えうる最も理想的なジブリゲーだと思う。これ以上だと……任天堂製? んー。
ファンの夢を半分だけ叶えてくれている。少なくとも見た目はバッチリだ。よく発売出来た、してくれたものと思う。
俺はこの時点で今作には拍手喝采を送りたい。30年来のモヤモヤに、模範解答ではないながら一石を投じてくれたからな。
もう個人的にはジブリゲーと思っている。ありがとうレベルファイブ、凄いぞ日野さん。成功も失敗も行動あればこそ、ですよね。
……けど、ゲーム内容はまた別。プレーした以上、キッチリガッツリ語らせても頂く。キッチリプレーしてから、な。はぁ。


まず「二ノ国」は、NDSとPS3のマルチタイトルである。だが性能差故に純粋なマルチではなく、ハードに合わせてかなり内容に
差がある。タイトル自体も、DS版は「二ノ国 ~漆黒の魔導士~」、PS3版が「二ノ国 ~白き聖灰の女王 ~」と違っている。
と言ってもシナリオやキャラ、戦闘システムの基礎、登場モンスター等は概ね同じらしい。さすがに完全別作品には出来んか。
DS版が先行し、PS3版はその1年後に発売された。位置づけとしてはPS3版が短期間で出たDS版のリメイク、て感じか?
よって今作にはDS版を踏まえた改良・追加もあるらしいが、両方やる価値があるほどのものでもない、のかな。分からん。
この売り方はちょっとかなり混乱を呼ぶと思う。レベルファイブが両機種版の違いを説明したわけでもないようだし。うーむ。
ちなみに今作ではキーアイテムとして「マジックマスター」という本が登場するんだが、DS版ではその本がソフトに同梱されていて、
読みながらゲームを楽しめる仕様になっているらしい。PS3版でもマジックマスターは読めるが、当然テレビ画面での閲覧になり、
非常に扱い辛い。よってPS3版があってもDS版を選ぶのもアリかと思う。いや「両方買ってPS3版をプレーするのがベスト」か?
まぁ今ならDS版も数百円で買えそうだし、それもいいかもな。俺もマジックマスターの為だけにちょっと欲しいと思ってる。

俺はPS3のDL版を数年前に購入。何かの記念に1000円で配信されていたからサクッと買っておいた。
んでいつもの放置状態だったわけだが、先日きまぐれに開始してみた次第である。続編のことは別に関係ない。
「オールインワンエディション」、所謂完全版で、通常版に戦闘難度「やさしい」が追加されているが、俺は「ふつう」で通した。
他にクリア後のDLCが幾つも追加されている……つってもノーマル版でも無料アップデートで同じ状態に出来るから、
エディションを気にする必要はない。買ったのはDL版だが、中古で通常版を漁ってきてもやれることは同じだ。
とにかく開始。……PS3にアケコンを挿していると、デュアルショック3が「コントローラー2」設定となり、一人用ゲームがプレー
できない。起動する度に「コントローラーの設定」を変更する必要がある。これが毎回非常に面倒臭い。何とかならんのか。はぁ。


ゲーム開始。即座に、驚いた。誰もが驚くだろう。「じ、ジブリだぁあああ!!!」と。オープニングを始め何度か挟まれる
アニメムービーは言うまでもなく、操作するポリゴンキャラ、背景までもが完璧に「ジブリアニメ」。ジブリがいっぱい。
そういう作品なんだから当然と言えば当然なのだが、品質が想像以上だった。今作、見た目は100点満点中120点というやつである。
いつからか、グラフィックの美麗さには目が慣れて殆ど驚かなくなってしまったが、今作のジブリっぷさにはマジで度肝抜かれたよ。
いや素晴らしい。もう一度言うが、アニメムービーだけでなく、ゲーム部分までがキッチリとジブリっぽいのだ。
アニメの純二次元キャラを「違和感なく」3次元ポリゴンにするのは、恐らく想像よりずっと難しいと思う。見事だね。
さすがレベルファイブ。これなら宮崎氏も納得だろう。……興味ないですか。はぁ。

今作のジャンルは、近年肩身が狭くなったかつての覇権ジャンル・RPGである。OW系ではない、昔ながらの一本道和製RPGだ。
RPGをHDハードで作るのは非常にコストがかかるらしいが、今作は「ならばコストをかければいい」と素直に対応したようだ。
絵作り以外でも全体的に「豪華さ」がある。もう死語になりつつある「大作RPG」という言葉が違和感なく当て嵌まる。
こういう大作ゲームが発する「金の匂い」には時に胸焼けを起こすこともあるが、今作はジブリ絵のおかげかその辺が随分柔らかく
感じられた。まぁ、第一印象は上々である。普通のRPG故に困ることもなく、ゲームを進めていった。

……むぅ。出だしこそ度肝抜かれたが、見た目にはそのうち慣れた。その後に残ったのは「本当にオーソドックスなRPG」だった。
フィールド、町、ダンジョン、戦闘、クエスト、武器、魔法、アイテム……実に普通である。新鮮味は殆どない、かな。
この方が、現代RPGにおいては一周回って独自性があるのかもな。してこういうオーソドックスRPGでは、やはり「物語」と「戦闘」
が柱になると思う。この2つが面白ければそのままゲーム全体が面白くなるし、逆も然りだ。柱が太いだけに責任も重大。
今作ではどうだったか? まず戦闘について語ると……う~~む、問題多し。柱の一本目、曲がってた。はぁ。

今作の戦闘は、コマンド入力とリアルタイムとアクション性を組み合わせたようなシステムになっている。
「戦う」「魔法」等のコマンドを選ぶのだが、基本的に時間は常に流れていて、選択が遅ければそれだけ不利になる。
また敵との位置関係も非常に重要で、敵から遠いと攻撃するの近付く必要があるが、逆に相手の攻撃は届かず安全だったりする。
位置取りも自分でリアルタイムに操作する必要があり、そこに緩いながらもアクション要素がある。

もう一つ、今作の戦闘は主人公ら自身だけでなく、「イマージェン」という仲間キャラ……まぁ仲間モンスターも一緒に戦う。
オマケ要素ではなく寧ろイマージェンが戦闘の要だ。併用は不可能で、イマージェンを出す場合自分は引っ込むことになる
(心で操作しているという設定らしい)。感覚としてはドラクエの仲間モンスターよりポケモンに近いのかな。
ちなみに加入は戦闘で倒す→確率で起き上がる というドラクエ方式だ。餌を渡す賄賂の要素はなく、純ドラクエ5方式(?)である。
例によって、どんだけ派手にブッ倒しても、気持ちが通じれば起き上がってくれる。その新たな生命はどっから来た。よう分からん。

戦闘については言いたいことがかなりあるから、箇条書きにする。うーん……。

・人間キャラが弱い
主人公ら人間キャラの、特に腕力があまりにも弱い。打撃攻撃の与ダメージ1が普通って一体どういうこったねん。
「打撃はイマージェンで行うべし」という調整なのだろうが、幾ら何でも極端だ。これはプレーヤー側にはどうしようもなかった。
何故なら……

・装備品が非常に貧弱
今作でも武器防具装飾といった装備の要素はあるが、用意されている武具の数が異様に少ないのだ。
イマージェン用はある程度の数が登場する(それでも少ない)が、人間キャラ用は冗談みたいに少ない。冗談のように。
特に武器はイベント入手ばかりで、それ自体も極少。主人公の武器が全部で5種とか。おかげで「強くなる楽しみ」に非常に乏しい。

・MP消費が激しく、回復手段も少ない
今作の戦闘は明確に「打撃はイマージェン一択」なバランスとなっている。じゃあ人間キャラが担当すべきは? 魔法系である。
イマージェンもMP使用技はあるが、使い勝手は人間の方が上。主人公は魔法使いだし、じゃあ魔法をガンガンブッ放すぜ!!
……が、無理。MPは魔法に中心に戦っていたらあっと言う間に尽きる程度しか持っておらず、そんな運用は不可能だ。
更に今作はMPの回復手段も非常に貧弱で、尽きたらそのままガス欠となる。まるでファミコン時代のドラクエのようである。
能動的な回復……「戦闘中に敵から吸収」くらいはあってもいいだろうに。何故こんなに厳しいのか理解に苦しむ。
よって、戦闘はイマージェンの打撃を中心にやるしかない。主人公ら操り士は脇役。これじゃカッコ悪いよ日野さぁん。

・アイテムを使用し難い
イマージェンは攻撃専用なので、「アイテム」や「逃げる」は使えない。これらをやりたければ人間キャラに切り替える必要がある。
これがまた非常に面倒臭い。ちなみに書き忘れたが、ステータスは別だがHPとMPは人間とイマージェンが共用するという仕様だ。
だからイマージェンでMPが減り回復したいなら、わざわざ人間キャラに切り替えなければならない。実にアホらしい一手間だ。
そしてこれで非常に困るのが「死者蘇生」だ。戦闘中にキャラHPが0になったら当然蘇生させたいが、今作では蘇生魔法の類が無い。
あるのは蘇生アイテムのみ。……てわけでここでもいちいち人間キャラに変更しなければならない。蘇生魔法くらい終盤で出してよ!
ちなみに戦闘死は序盤から普通にあるのに蘇生アイテムがかなり高価で、終盤まではこの点も困らされた。
「死なないように戦うべし」というのも分かるんだが……今作はのバランスはどうも「なんかおかしい」と感じるんだよなぁ。

・「さくせん」決定が戦闘中のみ
戦闘で操作するのは1キャラのみ(キャラは自由に選択可能)で、他は自動で行動する。となれば「自由に戦う」「回復優先」等の
おおまかな行動方針をCPUに示さねばならない。……しかしこれが何と、戦闘中にしか変更出来ないのだ。移動中は不可なのである。
作戦以外にも「攻撃シフト」「守りシフト」という瞬間的方針決定があり、これが戦闘中のみ可能なのは分かる。その瞬間用だから。
けど作戦を戦闘前に決められないって一体どういうこったねん。しかも人間キャラ操作時しか設定できないし。あり得んわ。はぁ。

・演出が長く、効果が出るのが遅い
魔法やアイテムを使う際にはモーションが入り、回復やダメージの効果が確定するまでにはある程度時間がかかる。……それが、長い。
強力な大魔法ならそれも分かるが、何で30円のアイテム使用にこんなにチンタラしてるんだ。初歩のMP技の発動がこんなに遅いんだ。
モーション中に敵の攻撃を食らえば、キャンセルとなる。再度モーションに入ったりせず、コマンドの選び直しだ。非常に面倒臭い。
例えば蘇生アイテムを使い、対象キャラがオーラに包まれていても、使用キャラが攻撃を食らうとキャンセルとなる。イラチまくり。

・固定ムービー技の理不尽
さて、戦闘不満も大分長くなってきたから、中でも最大のものを語る。……最大のその1、を。はぁ。
魔法や技の中には、発動時に固有ムービーが挟まれるものもある。この時は他とは違って時間が止まり、発動が保証される。
……で、だ。そうなると何故か、「味方キャラの発動準備モーションが全部キャンセルされる」のである。味方だけが。
例えばこちらの魔法詠唱中に敵が固有ムービー技を発動すると、魔法がキャンセルされる。どの段階まで行っていても全キャンセル。
既に魔法が発動し、敵が炎に包まれていても、ダメージが確定していなければキャンセル。絵的に不自然極まりない。
と言ってもこれはまだ許容範囲。敵の攻撃だから、邪魔されたと解釈することは不可能ではない。……でも、味方キャラなら?
味方が敵に固有ムービー技を決めても、他の味方が詠唱中の魔法がキャンセルされるのだ。気が狂いそうな仕様だが、現実である。
マジで分からん。ちなみに回復でも攻撃でも同じだ。とにかく固有ムービーが入る→味方の行動キャンセル が確定。死ねよ。
終盤、戦闘で固定ムービー技が乱れ飛ぶようになると、この超理不尽仕様は非常に強いストレスを呼んだ。どう考えてもおかしい。
DS版を前提にした今作で何故こんなことになっているのか。とことん納得出来なかった。

・CPUが超アホ
戦闘における最大の不満その2。実に「よくある」話が、今作でも健在だった。CPUが本当に阿呆。AI時代の到来は遠い。
MP管理が重要な今作においてそれを気にせず好きに行動し、ガス欠を起こし、死ぬ。何を考えているのか、何も考えていないのか。
作戦で方針を変更しようにも、そもそも作戦の項目が少なく、どうやっても大して変わらなかった。役立たずを貫いていた。
またCPUはアイテムを使わないので、サポートにもちっとも役立たない。まぁ消耗品を勝手に使われると困るのも分かるが。
今作は戦闘参加がたった3人で、操作するのは一人だけ。極めてシンプルな構成なのに、パーティのバラバラ感が凄まじい。
AIが阿呆なのもあるが、戦闘システムに難があるというのも大きいだろう。せめて作戦をもっと細かく指示出来れば……。
あまりにAIがアホで、蘇生させてもすぐ死ぬから、後半は操作キャラだけで戦うことも多かった。何て虚しい絆なんだろう。

ふぅ。他にも「イマージェンの使用期限が鬱陶しい」「移動が遅い」「魔法の種類が少ない(炎系はファイアーしかないとか)」等
幾つも不満がある。戦闘バランスは「死ぬ時は死ぬ」感じで、温いとも厳しいとも思わなかったが、システムがホント駄目だった。
だから「変に難し」かった。無用な苦戦が頻繁に発生し、イライラが募る。二柱の一本たる戦闘が、ハッキリ言って楽しくない。
と言ってもガッツリとプレーしたんだから、我慢できないほどの苦痛ではなかったが。読み込み時間等は快適だったしね。
ついでに言うとイマージェンは数が膨大で姿も個性的だが、魅力がない。「妖怪ウォッチ」のジバニャン的キャラもいないし。
システム的には同じでも、モンスターの魅力でドラクエや妖怪ウォッチとは差がある。後に妖怪で改良したとも言えるが……。


さて、じゃあもう一本の柱である物語はどうだろう。……まぁ無難に普通だった。特にワクワクはしないが、纏まっていた。
主人公「オリバー」は、19~20世紀初頭くらいの、実に「ジブリ的」な世界で生きる少年。年齢は10歳前後と思われる。
母親と二人暮らしだが、親友との機械弄りを趣味に楽しく生きていた。……が、趣味で作った自動車トラブルが元で、母が死亡。
泣きじゃくるオリバーに、部屋の人形が動き出し、語りかける。彼は「シズク」という妖精で、「二ノ国」から来たという。
二ノ国は今いるここ「一ノ国」とは違う世界で、そこに済む生物は皆一ノ国の生物と魂を共有し、故に連動しているという。
二ノ国で母と魂を同じくする者を助ければ、母は生き返るかもしれない。一縷の望みを抱き、二ノ国へ向かうオリバーだった……。

「二ノ国」とは変なタイトルだと思っていたが、何のことはない、パラレルワールドだった。恐らく三ノ国以降もあるんだろうな。
一ノ国は車が走る程度の文明社会で、二ノ国は一般的な魔法ファンタジーワールド。幾つかの大陸と3つの国を軸に成り立っている。
母を救うという目的を主軸に二ノ国を冒険し、世界を破滅させる魔導士を追い、やがて旧文明の絡んだ大きな謎が解き明かされる。
流れは悪くないと思うが……「キャラに魅力がない」から、物語に惹きつけられなかった。ホント魅力ない。正直言って。
主人公オリバーは極めて優等生な少年。その分悪い印象もないが、プレーヤーが自分を託せるかというと……うーむ。
他に同い年くらいの女の子「マル」と、スレたおっさんキャラ「ジャイロ」が仲間になるが、この二人も実に普通。
特にマルはこれと言ったドラマが描かれないので、何故最後まで一緒にいるのかが分からん。ちなみにオリバーとのラブコメも皆無。
マルの父親は「四賢者の一人」として世界に名を轟かせる男なのだが、冒険に同行はしない。世界の危機やのになんでやねん。
何か別の仕事をしてるのかと言えばそうじゃなく、町でバナナ売りをしているという理解不能っぷり。バカ賢者かあんたは。
ジブリ風、つまり万人向けにするために、当たり障りのないキャラにしたのかのう。それで魅力がなくなっちゃ本末転倒だと思うが。
シナリオの筋は悪くないから、キャラをどうにかしてほしかった。日野さん……ですよね。日野シナリオ……ううむ……。

一ノ国と二ノ国の住人は、魂を共有している。……という設定なのに、世界全体が登場する二ノ国に対し、一ノ国は町一つだけ。
これが非常に違和感があった。この設定を描くなら、一ノ国も世界全体を出さなきゃおかしいだろう。無理? 知らんがな。
魂の共有設定は何度も登場するのだが、一ノ国での該当者はいつもオリバーの住む「ホットロイト」の町にいる。御都合の極み。
共有設定は面白いと思ったが、一ノ国描写の少なさにより、白けてしまった。せめて町3つくらいは用意すべきだったと思う。
ゲーム開始当初は、ホットロイトの「ジブリっぷり」に驚かされた。一ノ国ももう少し広げてほしかったのう……。

世界設定はクリア後の要素までやっていくとかなりの部分まで謎が解き明かされて、なかなかよく出来ていると思った。
ただ1万年やらに渡ってゴチャゴチャしてるから、年表を用意してほしかったな。粗を隠す為に敢えて用意してないのかもしれんが。
あと魂共有設定がある以上、本当は歴史も一ノ国と密接に絡めて描かなきゃならんと思う。そんなん出来るわけないだろうけど。
二ノ国は世界全体が登場するが、その割に意外と狭く、あんまし壮大さはなかった。ゲームボリュームは十分あったけどね。
こんなもん、だな。魅力的な世界なんてそうそう作れるもんじゃない。嫌味がないだけでオッケーとすべきだな。
「動物人」が普通にいるのはジブリっぽかった。国王が猫だったりするし。……純粋な人との交配はあるんかな。
でも今作で一番特徴的なのは、妖精の国「ドートン森」だな。名前から分かるように「道頓堀」のパロディだ。要は、芸人の町。
ちっちゃく可愛い妖精達が皆関西弁で喋る。シズクはここ出身で、伝説の芸人として尊敬されている。ほんま「そういう」感じ。
かなり本格的にパロってるから、「ジブリゲーでここまでやってええんかいな」と思った。祝い事で川にダイブまでやるし。
ステレオタイプな「関西」イメージのパロは、関西人である俺としては嫌なところもあるが、今作は真面目にやってるからいいや。
全国レベルの地域イメージがあるってのは、いいことなのかね。無論実際はお笑い中心じゃないし、治安も普通だよ。多分。はぁ。


戦闘と物語が二柱なら、梁は「クエスト」だろうか。かなりの数が用意されており、サブイベントの要になっている。
大半はお使いだが、いつも通り「埋める快感」はあるからそれでいい。進行度により特典が用意されているから、やる価値はある。
今作の魔王は、悪事として人々から「自信」「勇気」「愛」といった気力を奪い、犠牲になった人は「ヌケガラビト」となる。
ヌケガラビトは、奪われた気力を有り余っている他者から分けてもらうことで元に戻れる。その仲介をオリバーが担うことになる。
このヌケガラビト助けはメインストーリーでもクエストでも多数登場する、今作の要となるイベントだ。……が、特に面白くはない。
貰う対象から魔法で吸って、渡す対象に魔法をかけるだけ。完全なルーチンワーク。ここでもう一手、何かがほしかった。
クエストはどのゲームでも「埋める快感」以上のものはなかなかないね。物量頼り。単純、嫌な言い方をすれば下品。
俺自身好きな要素だから問題ないっちゃないんだが、そろそろ「新世代のクエスト」を見せてくれんか。今作に言うのは変だけど。
具体的には「記憶に残るクエスト」かな。面倒臭さとかじゃなく、エピソードとしてね。うーむ……。


ラスボスを倒してEDを見たら、クリアデータをセーブ。ラスボス戦前からゲームを再開。何をやる。……決まっている、トロコンだ。
いつの間にやらトロフィー集め大好きになっちった俺。「プレーさせられる」なんて? それで「プレーする」ならいいじゃねぇか。
今作でも無事プラチナトロフィーを獲得しました。いやっはっはっは。……大変でしたよ、非常に。難度的な意味じゃなく、手間で。
非常~~に、面倒臭かった。クリア後には大量の新規クエストが追加される。DLC系も含めて。当然、全部やっていくしかない。
つっても大半は普通のクエストで、まぁプチプチ潰していった。……が、「合成埋め」と「イマージェン集め」が、非常に大変。

合成は、複数の素材からアイテムを作り出すというアレだ。レベルファイブはドラクエ8と9を作ったから、その流れにあるのかもな。
合成は近年のゲームじゃよくあるネタだが、俺は基本的に嫌いである。とにかく素材が不足し、思うようにモノを作れないからだ。
その素材集めに延々とモンスター狩りをするのは、俺の感覚だとかなり嫌な「作業」だ。それでいて、あまり役立つモノを作れない。
ゲームに多様性をもたらすためのシステムだと思うが、実際は全然そのようには機能してない。少なくとも今作では。
トロフィーには大半の合成レシピ成功を求められるが、作った武器やアイテムが役立つわけではない。合成の為の合成。つまらん。
その素材がまたちっとも集まらん。所謂レア素材。集める為にモンスターを狩ったり盗んだり。けどなかなかエンカウントしない。
とことん作業。正確には「つまらん作業」。クリア後にまで頑張るユーザーに、こんなに厳しくする必要ないと思うんだがなぁ……。

もう一つ、イマージェン集め。登場する300以上のモンスターから250種類を仲間にするのがトロフィー条件。……非常に、大変。
あまりにも数が多い。無論そんなに仲間にしても使うわけじゃない。連れて歩けるのは一人3匹まで。完全に自己満足の領域だ。
イマージェンは経験値レベルアップの他、「進化」の要素がある。それも2段階。更に「餌を与えてパラメータを上げる」要素も。
ハッキリ言って一体育てる育てるだけで手一杯だし、またそれで事足りる。何故こんなに用意しているのかさっぱり分からん。
イマージェンにも強い弱いはあるが、「即戦力」はいない。育ててみないと分からない。なのに育てる枠が少なすぎて出来ない。
一匹を濃厚に育てられるシステムと、数の多さが全く噛み合っていない。合成素材と同様、完全に作業で収集した。
せめて見た目に魅力があればと思うが、残念ながら愛嬌もカッコ良さも感じられず。ポケモンやドラクエは偉大だった。
一匹一匹に細かい戦闘モーションが用意されており、パラメータも多彩。製作の苦労が偲ばれる。……が、それだけだ。
物量は多けりゃいいってもんじゃない。腹いっぱい食べることは喜びだが、それ以上に「美味しいもの」を食いたいからね。はぁ。

グラフィックは、何度も言うが最高。「よくある」超美麗HDグラに全く引けを取らない。PS3ってスゲーなと思った。
アニメムービーもさすがの出来……ではあるが、こちらは物語中盤でほぼ出尽くし、尻すぼみになった感がある。EDにもないし。
「最初だけ豪華だった」と言えなくもない。狙ってそうしたとは考えたくないが……もうちょいバランスよく配置してほしかったな。

音楽は、最高と最低で両極端だった。
まずBGMは、最高。メインテーマ、町、ダンジョン他、見事な楽曲が並ぶ。……戦闘曲はイマイチかな。中ボス戦曲は良かったけど。
それもそのはず、今作のBGMを担当したのは、あの「久石譲」氏! そう、「ミスタージブリ映画音楽」のあの人なのだ。
今作は見た目だけでなく、音楽でもジブリゲーに可能な限り近づけているんだな。そして、さすが久石氏と言うしかない品質だった。
個人的にメインテーマは「天外魔境2」、ダンジョンは「ドラクエ5」の雰囲気を何となく感じられたのも良かった。
特に天外2は25年前に久石氏が曲を担当したゲームだからな。全然違うゲームだけど、不思議な縁を感じられて良かったナリ。
惜しむらくは、サウンドテストモードがないことだな。クリア後にムービー・イベント鑑賞モードはあるのに。何故だ。
EDで流れる、フィールド曲に歌詞を付けた歌がこれまた絶品だったが、EDだけじゃ簡単に聴けないよ。……狙ってそうしたのかな。
サントラが発売されているから、考えておこう。ただ全曲入ってるわけではないらしい。……うーむ。

んで最高のBGMに泥を塗るのが「声」だ。今作のボイスは、ハッキリ言って酷い。「グランディア3」を思い出した。……言い過ぎか。
所謂「声優」を使わず、所謂「人気芸能人」に演じさせ、当然のように所謂「芸能人が声優やってるゲーム」になっている。はぁ。
主人公オリバー、ヒロイン(?)マル、どちらも酷い。下手過ぎる。ジャイロはあの大泉洋氏だが、レイトンに比べると……んー。
重要人物であるオリバー母やココル(芦田愛菜)もまた酷い。オリバー母は「誰か止めろよこれ」と思ってしまった。素人仕事。
こんなとこでもジブリの流儀に倣ったんだろうか。それでゲームの品質を下げてりゃ世話ないよ。悪夢が繰り返されたって感じだ。
マトモなのはシズク(古田新太)だけだった。この人は普段から声優やってるらしいからな。まぁそういうこったよ。
無論声優を使えと言ってるんじゃない。俳優だろうと誰だろうと上手けりゃ、キャラに合ってりゃそれでいい。合ってなきゃ糞。
今作のボイスは糞だった。芸能人側も、こんな最低仕事を垂れ流したらその後の本職に影響出るんじゃなかろうか。知らんけど。
キャラに魅力を感じなかったのはこの点も大きいんだよなぁ。下手すぎ棒読み。生きてない。作り物。所詮はポリゴン。はぁ。


ふぅ。
何だかんだ書いたが、「普通に遊べるRPG」だから、80時間もキッチリやった。クリアーまでに50、トロコン目指して30てとこかな。
中盤で一度ゲームがダレて放置に入ったが、再開後は概ねスムーズに行った。面白かったですよ。本当かよ。じゃあ素直に褒めろよ。
……けど今作、売れなかったね。DS版は50万本は行ってたはずだが、1年後のPS3版は初週7万本程度だった。累計でも10万くらい?
非常に金と手間のかかっているゲームなのに、それでは少なすぎる。日野さんは早々に見限って9ヶ月で廉価版を出したが……。
これだけの「ジブリゲー」なのに。訴求度は相当なものなはずなのに。それ自体が思い込みだったのか。分からない。
考えてみりゃ、ドラえもんやクレヨンしんちゃんのゲームは多数出たけど、別に大ヒットはしてないよな。知名度と比例してない。
知名度とは「広く愛されてる」ことと概ね同じだが、それは「強く愛されてる」と必ずしも同義ではない。広く浅くは、気持ちも緩い。
結局そういうことなのかな。宮崎駿氏はそれを見抜いているから頑なにゲーム化を拒否しているのかも。考えすぎか。
にしても、もうちょい売れてもよかったろうに。DS版と分けたことも結果としてはよくなかったのか。うーむ。

だが今作、日本市場では振るわなかったものの、海外では一定の評価を受けたらしい。……何か複雑だな。ジブリゲーなのに。
そしてその海外評価の後押しを受け、目出度く続編が発表された。「二ノ国2」はPS4で今年発売予定である。はい。
公式サイトを見たところ、今作に登場した「ゴロネール王国」の王が主人公らしい。ただし時代は違う。過去か、未来か。
タイトルがタイトルだから舞台は二ノ国にするしかないわな。今度は一ノ国もキッチリ絡め、完成度の高い世界を描いて欲しい。
今作がこのレベルなんだから、PS4になったらますますジブリ度は上がるだろう。もうマジでアニメと区別が付かなくなるかも??
まぁテキトーに期待。俺も当然チェックを入れとく。つっても発売後すぐではないな。今作プレーのタイミングがある意味悪かった。

プレー開始後しばらくして妖精シズクが登場した時、「あ! こいつ妖怪ウォッチの『ナガバナ』やん!」と思った。よく似ている。
実際モデルになったのであろう。他にもいそうだ。いや「多数のモンスターを仲間にする」要素自体が、恐らく妖怪の下地になった。
今作の(日本での)売上はあまり伸びなかったが、レベルファイブはキッチリと次に活かし、妖怪ウォッチを大ヒットさせた。
見事なリベンジである。そして今度は純粋な続編でもリベンジを狙うんだな。レベルファイブならきっとやってくれるだろう。
俺はL5ゲームは十分面白いと思うが、どうも話題性が売上先行というか、「誰もが唸る傑作」を出せていないとも思う。
特に大作RPG枠では「ローグギャラクシー」「白騎士物語」が振るわなかったことが尾を引いているというか。妖怪もRPGではあるが。
だから、次だ。二ノ国2は「レベルファイブ初の神ゲー」となるポテンシャルを秘めていると思う。世界に轟く名作を待って、了。

……2でダメだったら、3は宮崎駿氏にお願いしたらどうですかね。意外と今なら引き受けてくれそうな気がする。多分。
もし実現したら、その時点で神ゲー確定でしょう。「ゲームが嫌いだから、ゲームを作ることにした」。あかん、痺れる。
という訳で世界が慄く「二ノ国3」に期待して終わり。最新ハード「Nintendo s"wii"tch」で発売予定。ごめんなさい。2だね2。
はぁ。







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4 コメント

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Unknown (S・R)
2017-03-28 02:06:36
やっぱあのセール買いますよね。
でもこれ、正直合わなかった……最初の最初、チュートリアルみたいな樹のボス戦でやる気が無くなってやめてしまいました。
なんか辛いスタートだったのに二ノ国に来ていきなり緩んだ感があって先が気にならなかった感じで。
返信する
Unknown (ota)
2017-03-29 01:18:54
3年くらい前だったかな……当時は「このゲームが1000円!?」と破格に感じて速攻買いましたね。
>でもこれ、正直合わなかった……最初の最初、チュートリアルみたいな樹のボス戦でやる気が無くなってやめてしまいました。
あららw 確かにあの切り替えの速さは違和感あるかもしれませんね。「生き返る」可能性が見えたことで吹っ切ったのかな……。
返信する
最高級の絵や音楽と難のあるシステム郡と数多のどこかで見た要素を併せ持つ極端な作品 (かまぼこ)
2021-03-02 23:00:04
LEVEL5ゲーは気になっていたもののずっと手を出してこなかったのですが
投げ売り?とも思えるようなセールで二ノ国シリーズと妖怪シリーズを一気に集めてしまいました
PS4版では4Kか60fpsを選べるようでした。個人的には断然60fps派ですがスクショ勢だと4K重視されるのでしょうか

プレイ前はあのL5ですから、「ジブリ絵のドラクエ」なのでは?と言う高すぎる期待をもちました
RPG恒例の最序盤のイベント連打ではジブリっぷりに驚きの連続でしたね
極めつけはキャラ付けも似てそうなトンボ(ゲーム名失念)ですよ!声まで似てたようなw

初戦闘シーンではDQ8で敵が出た時の正面からカメラが敵勢を捉えて「魔物が現れた!」の再現にも思える演出に
度肝を抜かれました!これは大当たりゲーでは?の期待も最高潮でしたが……ここまででした。

・移動速度が遅すぎます…スーパーモンキー大冒険より遅いのではないかと思えるほどで、スタンプ特典で少し改善する程度でしたね
・家や店の中では律儀に歩きます…ただでさえ遅いのに行儀が良すぎます
・カメラ操作が遅すぎます…測ったら画面1回転に9秒と秒速40度しか動かない…ふと横観るのに2秒ですよwL1ですぐ正面向くとはいえ
・画面右上のミニマップが意味をなしていない…視界より狭いマップってどうなってんですかw
・箱やアイテムを取ると数秒メニューが開かない…アイテムゲットしたらすぐ確認しませんか。何の嫌がらせか理解不能

ここまででもプレイや手触りに直結する厳しい不満点ですが、otaさんも熱く厚く語ってらっしゃるように戦闘は問題しかないですよねw
追加すると…
・「戦う」が終了後即何かを入力しないと敵前で棒立ちする…何故もう良いと言うまでずっと殴らない?理解不能
・起き上がったモンスターを殴り殺せてしまう…上記の理由でうっかり攻撃ポチポチ連打してると気づいたら手遅れである
・鈍足なのでシンボルから逃げられない&狩りたい敵が逃げて追いつけない…かくれみの霧必須でしょうか
・攻撃中良い場所とって殴ってるのにわざわざ攻撃中断し時間を使い正面に行こうとしたりする…最早意味不明
・時間が止まる/止まらないが中途半端…棒立ちせずにコマンド選択するには左手でLスティック右手で十字キーの操作が必須
・味方のMPが表示されていない…2人はオート戦闘なので回復役にしろ攻撃役にしろ任せるなら非常に重要かと思いますが…
・ミニマップがない…あの極狭ミニマップは乱戦になりがちな戦闘でこそ使えるものなのでは…
・雑魚狩りで攻撃力/速度が高い1番手で速攻かけたいのに2番手3番手の硬い鈍足を味方が出している…お手上げです
・マル自ら殴りに行く等の勇敢な無駄行動…MP無いのはわかるが君のぽけm…イマージェンはどうしたんだよう!畜生!!
・シズクのティアウォール…エリクサー使ってるのに彼の安い回復に割り込まれエリクサーがキャンセル…酷いww

それでも何とかなるような温めのバランスなら可愛げもありますが、今作はそういう作りではないんですよね
と言うよりもしかしたらその逆で戦闘システムのせいで難易度が上がっているのかもしれない…
終盤のアイツと子分が4つ湧いて出てくるやつはkiting(1人で逃げながら遠距離)以外の戦法で勝つ方法が思いつきませんでしたw
FF12程とまでは言わないけどセミリアルタイムオート戦闘にするならガンビットのようなシステムがあればなと思います

で、戦闘も移動も苦痛だから仲間集めも楽しくないという…
誰が強いのかもさっぱりわからないので初期に捕まえた9人以外使いませんでした。上級者はもんすたーじいs…マンホール活用できるのでしょうか
最終盤成長上限に達してしまったけれど転職するとLv1で上げ直しというのも嫌でレベルキャップのままなんとかしました
2人は戦力外でオリバー君がイマージェン出さずにハンバーガー食べながらコーヒーとエリクサーガブ飲みして大魔法連打するだけだし(笑)
これはこのゲームが悪いわけでなく、DQなどはホイミンがいたら嬉しいとかアークデーモンが起きたら多分強いとか初プレイでもわかりますからね
まったくの新作の弱点でしょうか。攻略サイト見てしまえばわかるのかもしれないですけどね

あと、仰る通りイマージェンの時間制限は意味不明で制限時間兼イマージェン専用MPにする等すればまだスキルも打てて楽しめたはずですよね
出し入れは即時且つ無制限なので、ボスの攻撃の瞬間引っ込めて空振り後すぐ出して殴る戦法に使われるしこちらも意味不明ですw
固定ムービーの無い物理系ボスはまさに木偶の坊ですね。逆に鬱陶しいのはあちこちワープする固定ムービー乱発野郎です(笑)

絵は…素晴らしいの一言でしたね。本ゲームの顔でしょう。PS4ゲームでもこれに満たないRPGはありそうです。本気を感じられました

話は…捻りはあまりなかったものの言い換えれば王道と言うことで良かったんじゃないでしょうか
僕は中盤頃、実はこの話はオリバー君が傷心のあまりに精神に異常をきたして見ている幻覚というか妄想なんじゃないかと思ったりしました
と言うのも他の人には見えない事や一ノ国ではなぜか視点操作できない(妄想の世界では自由な自分?)事等です。違ってよかった(笑)
ページを増やして色々魔法を覚えていくというのは流石にちびっこをワクワクさせるのが上手い人だなと思わさせられましたね

キャラは…やはりシズクでしょうか。あからさまに人の弱みに付け込んだ怪しい登場wでしたが終始良い奴でしたね
オリバー君、公式を見ると13歳だそうです。僕も10歳くらいに感じましたが意外にももう少し大きい子だったみたいですね

町は…昨今のRPGでは拠点の町が1つだけしか登場しないゲームもありますが、今作はたくさんあってどれも良かったですね
ドートン森はイベントも含めて特に印象的でした

音は…これは2番目にこのゲームで推せる点でしょうか。メインテーマが特に素晴らしいと思います。フィールドや船もいいよね

声は…僕はotaさん程には気になりませんでした。近年初プレイしたFF10や12でも主人公はなんじゃこりゃ!と思ったけど慣れましたしw
話が逸れますが、ファルコムゲーム等でよく見かけるアドル・クリスティンcv誰々
ってゲーム内でわざわざ声あててる人を紹介するのもどうかと思います。せっかく世界に入ってるのに現実の人の話をしなくても(笑)
声優の話はENDINGだけで十分じゃないかなあと

クエストは…すぐできそうなの以外あまりしない薄情なオリバー君になってしまいました。鈍足の今作とは相性最悪です

合成は…チュートリアル以上の事は出来ませんでした。合成素材は莫大なコーヒー料金の足しになりました…
僕もotaさんと同じように合成要素は嫌いな方です。例えば素材「爆弾岩の欠片」や「スライムの王冠」位ならまだわかりますけど
「黒い宝石」「瑞々しい葉」「猛獣の毛」とか言われても困るじゃないですか(笑)何故この要素流行ってるのか皆好きなんですかねぇ…
モンハンも同じですが、あれはそれ自体が1番の目的ですからね。RPGみたいに合成できれば嬉しいけど面倒ってのとは大違いですよね

育成は…拾ったおやつをあげますけどすぐ限界になってしまう上に演出のせいか時間かかりますねー
嫌いな要素じゃないですけどね。可愛いイマージェンにおやつあげるのは良いと思いました。

ヌケガラビトは…オリバー君は白い喪黒福造と言ったところでしょうか。万一喪黒さんがいたらとんでもない事になりそうでしたw
現代社会でもオリバー君に助けてもらいたい人は結構いそうな題材ですよね。でも深みはなく至って普通というか…うーん惜しい

残りのトロフィー集めへの意欲は僕には移動速度が非常に重い事実としてのしかかりそうです。otaさんでも80時間とはw…あと倍以上です
PS4版ではクリアのトロフィーが35%もありました。世間ではやはり好評なのかも…
DS版はターン制のコマンド戦闘らしく、そっちのほうが遥かに楽しいのでは?と思わずには居られないのが残念です
あとどうせ似せるならDQ8のエイト君のようにオリバー君も小気味よく走ってくれればなあと思います。即エンカウントの口笛も欲しい!

すぐ「2」に行く予定ですが万一2も芳しくなかったら妖怪1234どうしよう…でも妖怪はotaさん絶賛シリーズなので信じます!

そうそう、フリープレイがなんとFF7リメイクらしいですね(あとナック2w)
分割の序章と言うことで手が伸びなかったんですけど、フリープレイとなれば俄然興味出てきます
ナック2は1でだるい要素だった宝石集め周回も改善され、超鬱陶しい弓兵もナックが北斗二指真空把を会得しており、改善してましたよー
彼のファンならば名作と言う声が出てもおかしくないほどだったので是非!!(ナックファンでなく普通の人なら極普通かもw)
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Unknown (ota)
2021-03-04 20:33:19
>投げ売り?とも思えるようなセールで二ノ国シリーズと妖怪シリーズを一気に集めてしまいました
おお、熱い。俺も二ノ国2はウホッとなりましたが、恐らく今後も機会はあるだろうと流しました。
妖怪4プラプラは今年中にやりたいと思ってます。

>RPG恒例の最序盤のイベント連打ではジブリっぷりに驚きの連続でしたね
凄かったですね。町に入ったオリバーに住民たちが「なんだなんだ?」と注目するムービーは今も覚えてます。
この品質でやれるRPGってヤバないか!? と思ったんですが、まぁ悪く言えば「最初だけ良く見せる」やり方でしたね。

>FF12程とまでは言わないけどセミリアルタイムオート戦闘にするならガンビットのようなシステムがあればなと思います
ガンビットはかなりいいアイデアだと思うんですが、どうも後続がないですね。
「オート戦闘での簡単な指示」システム自体は多くのゲームにあるものの、使い勝手がいいと感じたことはないなぁ……。

>誰が強いのかもさっぱりわからないので初期に捕まえた9人以外使いませんでした。上級者はもんすたーじいs…マンホール活用できるのでしょうか
製作者は「色々試してほしい」と思ってるんでしょうけど、「色々試す」って結構ハードルの高いことなんですよね。
序盤で揃えたキャラでそこそこ通じるなら尚更そうなりがち。システムやインターフェースでその辺を補助してほしいです。

>これはこのゲームが悪いわけでなく、DQなどはホイミンがいたら嬉しいとかアークデーモンが起きたら多分強いとか初プレイでもわかりますからね
ああ、確かにドラクエだとユーザーの基礎知識が全然違いますな。長く続くシリーズだけが持つ圧倒的アドバンテージですね。

>僕は中盤頃、実はこの話はオリバー君が傷心のあまりに精神に異常をきたして見ている幻覚というか妄想なんじゃないかと思ったりしました
それは面白い想像ですな。視点から推理するのも素敵。他のゲームにも応用できそうですw

>キャラは…やはりシズクでしょうか。あからさまに人の弱みに付け込んだ怪しい登場wでしたが終始良い奴でしたね
シズクだけですね、正直。特にヒロイン子ちゃんに何の魅力もないのはかなりの問題点だと思います。

>声は…僕はotaさん程には気になりませんでした。近年初プレイしたFF10や12でも主人公はなんじゃこりゃ!と思ったけど慣れましたしw
マジですか……俺は今作の母親ボイスは忘れられませんわ。妖怪シリーズは声がちゃんとしてて偉いな、と。ンなの当たり前だw

>PS4版ではクリアのトロフィーが35%もありました。世間ではやはり好評なのかも…
それは高いですね。ストーリー(やれば必ず取れる)トロの取得率は、誰でも見られるデータとしてかなり面白いと思ってます。

>すぐ「2」に行く予定ですが万一2も芳しくなかったら妖怪1234どうしよう…でも妖怪はotaさん絶賛シリーズなので信じます!
即2ですか。お金と時間をかけた大作であることは間違いないし、1の反省も生かしてるはずです。多分。
妖怪ウォッチはクエストやモノ集めが好きなら楽しいと思います。要はOW系ですから。2は笑いの要素も良かったなぁ。

>そうそう、フリープレイがなんとFF7リメイクらしいですね(あとナック2w)
PS5版発表と同日に出てきてビックリしましたね。そらパワーアップはしてるだろうけど、買い控えを起こすとしか思えん……。
ナック2は、この前のセールで買っちまってたんですよw まぁこれはPSあるあるなのでそんなに気にしてないですけどね。
前作より遥かに面白くなってることは確信してます。そのうちやります。でもシリーズとしては既に終了してるのかな……。
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