三国越林道の東屋から見える田園地帯.今まで少し気にはなっていたけれど,わざわざ出向いてみようと思いはしなかった.この青田の風景を見るまでは・・・.
田園地帯の場所は,展望台から見える景色から島ケ原の近くだとすぐに見当がついた.オートバイの機敏性を生かし,三国越林道を下って民家の立ち並ぶ島ケ原の街並みを駆け抜ける.正月堂を過ぎて少し行ったところに田園地帯はあった.
先ほどまで山の上から俯瞰していた風景をいざ目の前にしてみると,また違った光景に見えた.見渡す限り一面に,さわやかな青田が広がっている.とても開放的で,気持ちがいい場所だ.
時折,風が強く吹き付けて,稲がまるで波のようにうねっていた.そして,風に吹かれて稲の独特な甘い香りがした.とても懐かしい香りのように感じたが,どの記憶と結びついているのか思い出すことはできなかった.
じめじめとした蒸し暑い日が続く中,爽やかな青田の風景が束の間の涼味をもたらしてくれた.日は照っているが,積乱雲が発達してきている.また一雨降りそうだ.今度は収穫の時期に来てみよう.そんなことを思いながら,帰路へ向かって走り出すのだった.
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