伊勢志摩スカイラインを経由して,鳥羽の海岸へとやってきた.ここから先は,三重r128―またの名をパールロード―で海岸線を南下して行くのが常套手段である.しかし,敢えて三重r750というパールロードの東側を並走する県道を走ってみることにした.
鳥羽市の伊勢湾口に当たるこの地域は,石鏡(いじか)と言って,小さな港町がある.三重r750は,酷く狭い道だけれど,海岸線の高台から石鏡漁港と海を一望することができる.
昼下がりの石鏡町は,しんと静まりかえっていた.三重r750を走行するのは,地元住民か熱心な釣り人だけかもしれない.時折,パールロードの方から,オートバイの排気音が微かに聞こえてくるだけだった.
そして,この青い海からは想像することが難しいけれど,石鏡町は,ゴジラ初上陸の地でもあるそうだ.映画ゴジラでは,昭和29年の第1作で,石鏡漁港にて地元住民がエキストラとして活躍したという.
そんな石鏡漁港の見える海岸線の高台で,景色を眺めたり,写真を撮ったりして,思いの行くままに時を過ごした.とは言え,そう長居はできなかった.9月になって,急に秋めいてきたけれど,志摩半島は夏日で汗ばむ陽気だった.
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