大浦半島 ―瀬崎海岸―

　5月最後の週末，緊急事態宣言は解除されたものの，他府県への移動は控えなければならない．京都府民のはしくれとして，たまには京都北部へと足を伸ばしてみることにした．京都縦貫道路を経由して，京都南部から一気に舞鶴市の先端，大浦半島へとやってきた．舞鶴クレインブリッジを渡り終えて，ようやく休憩にありつくことができた．



　大浦半島に来たのは初めてではないが，この辺りは山と海に恵まれた自然豊かなところで，独特の静けさが漂っている．なんとなく紀伊半島の東海岸を連想させるような雰囲気がある．この日は，釣り人達の姿がいつも以上に多いような気がした．



　そして，大浦半島の西側をぐるりと周回して，北側の瀬崎海岸へとやってきた．目に飛び込んできた風景は，若狭湾のきれいな海とうっすらと見える丹後半島だった．



　海が見えると同時に体は勝手に海岸へと向かって，オートバイを走らせていた．海岸では，波の音や肌で感じる潮風がとても心地よかった．まるで初めて海を見た時のように・・・．



　最後に海を見たのは，確か三月上旬の尾鷲湾だったと思う．およそ三カ月ぶりに見る海は，青くてとてもきれいだった．