オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

大浦半島 ―田井漁港―

2020年06月07日 | ツーリング


 瀬崎海岸でしばらくぶりの海を眺めた後は,三浜瀬崎線で東へと向かうことにした.この道路は,大浦半島の海岸線を行く道だが,視界は中々開けない.ようやく,途中にある三浜展望広場にて若狭湾と丹後半島を望むことができた.



 その後,県道や村道を経由して,大浦半島の北端で福井県との境に位置する田井という港町へとやってきた.ここも瀬崎海岸とおなじで,坂を下って行く度に,海が目前に段々と迫ってくるようなロケーションとなっている.



 港町を走り抜けた先は,漁港となっている.そして,すぐ目に付くのは,船小屋群だ.海岸の目の前に船の倉庫付きの古民家が並んでいる光景は,何だかとても懐かしいような気持ちにさせてくれるのだった.



 この船小屋群は,2016年に公開された「海賊とよばれた男」という映画のロケ地として使われたそうだ.2016年は関西にやってくる二年前のことで,映画の存在すら知らなかった.これを機会に映画を見てみるのもいいかもしれない.



 ところで,漁港によく訪れるようになってから,どこの港にも必ず吹きさらしの建屋があることに気付いていたが,特に気にするでもなかった.田井漁港では,このよくある建屋に水産物荷さばき所と名前が記されていた.おそらく,この建屋は漁が終わった早朝に漁師さん達で賑わうのだろう.いつでもどこでも,がらんとしていた訳である.



 それにしても,この日の大浦半島はいつになく釣り人が多く,田井漁港も例外ではなかった.港の波止場にはたくさんの釣り人たちが,竿を振っていた.釣り人たちの車は,ほとんどが京都ナンバーだったので,静かなところを求めて移動したはずなのに,皆同じようにして集まってしまったのかもしれない.



 大浦半島には,まだ立ち入りが禁止されているビーチや漁港もあって,新型ウイルスの影響が随所に見受けられた.いつもは静かな田井漁港に多くの釣り人が集まっているのも,非常時,ということなのかもしれない.
 田井漁港で,港の風景を堪能した後は,今回,大浦半島へやってきた目的のとある場所へ向かうことにした.

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