和束町の夕景

　早朝は和束町で日の出を見て，日中は紀伊半島の熊野や尾鷲をめぐる．そして，夕方くたくたになって和束町まで戻ってくると，夕日に照らされた町並みが出迎えてくれた．ちょうど安積親王陵墓まで山の影が伸びていた．



　所々にある田んぼが黄緑色に輝いているのがきれいだった．もうすぐ収穫の時期かもしれない．実りの秋ということで，まだまだ暑い日が続いているけれど，もうすぐ寒くなり，あっという間に２０２２年も終わってしまうのだろう．



　それにしても，山の斜面に広がる釜塚の茶畑が圧巻だ．そして，茶畑の麓には瓦屋根のある日本家屋が多く目立つ．とは言え，新しいモダン屋根の家も少しずつ増えている．茶畑の景色は変わらずとも，町並みは徐々に変わっていってしまうのかもしれない．



　わたしもこの先，ずっと京都に住み続けることはないと思っている．人生の変化点がいつ訪れるかは分からない．そういう意味でも，京都に住んでいる間は和束町の風景を撮り続け，ブログの記事として残していきたいと思う．



　陽が暮れるのもかなり早くなってきたし，今度は三脚を持参して和束町の夜景を撮ってみるのもいいかもしれない．寒くなる前の平日夜にでも，たまには仕事を早く切り上げて和束町へ行ってみることにしようかな．



　それまではこのオートバイにはもう少し頑張ってもらうことにしよう．走行距離は８６０００キロメートルを越えようとしている．くたびれてきた感がないでもないが，よく走ることは走る．もう少しだけ，元気によろしく頼むよ．