オートバイが新しくなったからと言って,何か急に嗜好が変わるわけでもない.オートバイの慣らし期間もあるし,その他制約のもとで必然的に行きつくところは何の迷いもなしに尾鷲港と決まっている.半年振りの尾鷲港は,青く晴れ渡っていた.
新しいオートバイも尾鷲港の風景がよく似合うので一安心した.ひょっとすると前のオートバイの魂が,ライダーを通して乗り移っているのかもしれない.そんな空想を抱きながら,波止場の釣り人,佐波留島の美しいシルエットを満喫するのだった.
半年振りの尾鷲港は以前と何ひとつ変わっていなくて,静かな時がただ流れていくだけだった.尾鷲湾北側の方に目を向けると,天狗倉山は新緑の季節ということもあって,モリモリとした躍動感のある緑が眩しかった.
その天狗倉山をズームレンズを通して見ると,ちょうど山頂で数名のハイカーたちがなにやら作戦会議をしているようだった.かくいう自分も一昨年前におなじ天狗倉山山頂に登って尾鷲市街を俯瞰しながら物思いに耽っていたことを思い出す.
以上,そういう訳でオートバイが変わったからと言って,これまでと何か変わると言うことはないが,排気量アップとETCも据え付けたので,そのうち忘れたころにどこか新しい土地を旅しているかもしれない.
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