今年は本当に寒くて,温暖な紀伊半島の七里御浜海岸もまだ相当に冷え込みが厳しい.とは言っても,山間部に比べれば,我慢できないほどの寒さではない.そして,今回の七里御浜海岸への訪問は,雲ひとつない好天に恵まれた.
ヤシの木の影も大分,伸びてきた.夕暮れまでもう少しだ.2021年末から楽しみにしていた七里御浜の夕景があともう少しで見れると思うと,寒さも関係なしだ.
夕暮れまでの間に,給油をしたり,今晩の食料を調達していると,徐々に陽が暮れてきた.陸地が夕焼け色に染まって,まるで真っ赤に輝いているようだった.今回は獅子岩のポイントから海岸線に降りて,夕景を楽しむことにした.
夕暮れ時の海岸には,釣り人や散歩する人たちが必ずいるはずのに,この時いたのは自分だけだった.七里御浜海岸に誰もいないのは珍しいことかもしれないが,少しだけ寂しい気もした.
とは言うものの,波打ち際に一人ぽつんと腰掛けて,波の音だけを聞きながら,一日の終わりを迎えるのも心地いいものだ.心の中にある,あらゆる雑念が払しょくされて,霞みのように消えていく.
無心になって目の前の景色を眺めていると,水平線の先の空が少しずつ淡いオレンジ色に染まっていくのが美しかった.
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