桜も散り,春らしい暖かな陽気が続いている.久しぶりに早起きをして,薄暗いうちに市内を走り抜け,和束町へ向かった.腰越峠を下っていくと,山の背からちょうど太陽が顔を出したところだった.日の出もずいぶんと早くなったものだ.天気も良くて,半年ぶりに紀伊半島を南下してみることにした.
道中,山間部の冷え込みが想像以上に厳しくて,気温は5℃を下回っていた.体を震わせながら,交通量の少ない朝のR . . . 本文を読む
今年は,開花状況と天気の関係で,思うように桜を堪能することができてない.早いところでは,桜はすっかり散ってしまっているようだ.冷え込みの強い山間部なら,まだ桜を楽しめるだろう.淡い期待を胸に,冬の間から楽しみにしていた錫杖湖へオートバイを走らせた.
天気はあいにくの曇天模様で,時折,小雨が舞っていた.錫杖湖の桜は,残念ながら満開を過ぎており,花びらが散り始めていた.けれども,まだ散り . . . 本文を読む
伊賀市から三重r42を抜けると,錫杖湖という大きな貯水池へ出る.この辺りは,ちょうど伊賀市と亀山市の中間に位置した山奥で,人の気配が全くなく,静まり返っている.春は桜が咲き誇って素晴らしいというが,真冬はとても寂しいところのようだ.
錫杖湖という変わった名前は,湖の正面に位置した少し頭の尖った山容の錫杖ヶ岳にちなんで名付けられたそうだ.天気は薄日が差したり,陰ったりを繰り返し,不穏だ . . . 本文を読む
尾鷲港に立ち寄った後は,海岸線を南下して,いつものように波田須で熊野灘の景色を楽しんだ.さあ,帰ろう.波田須の少し南に位置する大泊から,国道で北上し,池原ダムで一息入れることにした.
台風の影響もあって,池原ダムの水量は非常に多かった.普段は,湖岸が露出しているけれど,この日は樹木のある所にまで水位が到達していた.水量が多いと,気になるのがツキ谷の滝である.
時刻は14時を過 . . . 本文を読む
緊急事態宣言が解除されたとは言え,自粛期間中にすっかり体が怠けてしまった.オートバイの調子はいいので,人間の方のリハビリのために,久しぶりに南の方までオートバイを走らせることにした.朝暗いうちに家を出て,R169をひたすら南下して,上北山村にやってきた.ここに来るのは,四ヵ月ぶりだ.
久しぶりに走るR169は,交通量の少ない時間帯ということもあって,気持ちよく走行することができた.そ . . . 本文を読む
龍穴神社を訪れた後は,遠くへは行かずに,近くにある室生ダムへ行くことにした.鬱蒼と茂る木々の間から見える室生ダムの朱色のゲートが,とても鮮やかに見えるような気がした.
ここにやって来たのは,いつ以来になるだろう.少なくとも一年以上前のことだったと思う.このダムの奥には,小さな滝壺と渓流の間に龍鎮神社という神域があって,関西にやってきた当初によく訪れていた.
しばらくぶりの室生 . . . 本文を読む
今年としては初めて訪れた池原ダムで,青空の素晴らしい景色とポカポカ陽気に恵まれ,もう少しだけ,下北山村を南下してみることにした.この下北山村の川沿いの並木道は,あと数週間もすれば淡いピンク色の花でいっぱいになる.
奈良県の下北山村から,三重県神川町にある七色ダムへとやってきた.七色ダムは,池原ダムの下池となっており,池原ダムと揚水発電を行っているそうだ.まさにこの二つのダムは,兄弟同 . . . 本文を読む
まだまだ寒いものの路面凍結の心配はなくなったので,しばらくぶりに奈良県下北山村にある池原ダムへと向かった.今年初めてとなる池原ダム,道中は寒かったけれど,下北山村は雲ひとつない快晴で,ポカポカ陽気だった.
池原ダムは,自分が訪れるときは決まって快晴で,暖かなことが多いように思う.それにしても,久しぶりの池原ダムを見て,その水がめの量が少ないことに驚くのであった.この冬は,まとまった雨 . . . 本文を読む
奈良県は吉野郡十津川村にある二津野ダム.以前に紹介した風屋ダムの少し南側に位置したところにある.快走路である国道168号線から側道へと分岐した道を進んで行くと,大自然の山深きところにダムが忽然と現われる.
10月の半ばを過ぎた頃の二津野ダムは,すべてのゲートを開けて放流を実施していた.辺りには,凄まじい轟音が響き渡っていた.二津野ダムは風屋ダムと同時期の1960年代初頭に竣工されてい . . . 本文を読む
奈良県は吉野郡十津川村の風屋(かぜや).十津川村は奈良県の最南端に位置していて,その面積は672.38平方キロメートルに及ぶ.日本一広い村であって,琵琶湖や東京23区よりも大きい.それでいて,人口は3000人程度なので,1平方キロメートル当たりの人口密度は5人弱ということになる.
そんな紀伊山地の山深きところに風屋ダムはある.戦後の電力不足を補うための発電用ダムとして,1960年に竣 . . . 本文を読む