こないだ、というか、もう一ヶ月近く前になってるけど、ラフィンノーズを観に行った時に、ラットボーンズの柳家睦さんが、最近ファンジンの調子はどう?と聞いて来てくれたんです。僕がファンジン(zine)を作っていることは、多分知ってくれてるとは思うけど、今までそういうことを言われたことがなかったので、急に何でかな?と思いながらも、たまに反応があったりはしますけど、ぼちぼちですね。て答えたんです。そしたら睦さんが、こないだ話をしてたら、ファンジンの話になって、オレッちの名前が出で、そいつがおもしろいって毎回読んでるって言ってたけど、誰だったか?は忘れてしまったんだよ。って、えぇ〜メッチャ気になるじゃないですか?と言うと、ただソイツの口からオレッちの名前が出たのは、意外でビックリした!大したもんだよ!て言ってくれたんです。
結局誰かは分からなかったけど、僕に会った時に、忘れずにその話をしてくれたことが嬉しかった。それから、ファンジンってライブと違って、直接反応があるもんじゃないから、なかなか僕にまで反応が返って来ることはないんですよ。と言うと、多分そういうのが好きな人って、自分の中で完結させるタイプだと思うよ。て答えを聞いて、妙に納得しました。
音源は買うけど、ライブは行かないタイプに近いのかも?音源はこんだけ売れてるけど、ライブの収穫には繋がらないのは、そういうタイプが多いからなんです。特にパンクとかは、ある意味オタクな文化なので、そういうタイプは多いのだろう。
僕のZINEを読んだ全員が、自分で完結させるタイプってことではなく、8割以上の人には、興味ないおもしろくないでスルーされてると思う。ちょっと気になるって方が1割ぐらいで、ドンピシャで好きって言うてくれる方は、1%ぐらいしかいないと思っています。今までもこれからも、その1%の人を探し続けてるだけなんです。
スルーしてる人を振り返らすよりも、今まで出会ったことのない、1%の人を探す方が早いと思うんです。スルーしてる人は、僕とは合わないタイプで、恋愛でタイプが違うとか、生理的に無理って言われてる相手に、どんだけ頑張っても難しいのと同じ(もちろん頑張って振り向かせることが悪いワケではなく)それなら、新しい人にアピールする方が早いんじゃないか?てことです。ただ僕のZINEは、ストライクゾーンが極端に狭いのか?ドンピシャな人が1%ぐらいしかいないので、探すのがなかなか大変だ!てことです。そのパーセンテージが高ければ高いほど、有名とかメジャーってことになるって話です。
と話が長くなったけど、最近1%な方と出会えたって話を書きたかったんです。
茨城県にシークセールという、印刷に本にZINEにパンクのレコードな店があって、ずっと気になってたんです。そこの店主ゲルピンさんは、バンドもやっていて、本やZINEも好きな方なので、店だけでなく、人としても気になっていたんです。SNSでは繋がっていたけど、茨城県なので、行ったこともなく、会ったこともなかったんです。
BCTを作り始めて2作目の38号の時(2021年)に、シークセールさんにも置かせてほしいと、SNSでDMをしたのが最初で、それから39.40.41号と、毎回送るようになりました。
ゲルピンさんは、僕の名前は知ってたり、聞いたこともあったみたいですが、BCTは見たことはなく、最初に送った時が初対面。その時にどう感じたか?は分からないけど、DMのやり取りをしていると、もしかしたら、この人なら、僕のやりたいことを理解してくれるんじゃないか?という感触があったんです。
39号40号と送る度に、DMのやり取りも増えて、毎回熱い感想も頂いて、その感触は段々と強くなりました。そして、今回の41号を送った時は、更に感触が強くなり、お互いのDMも長文になり、BCTをシークセール通信というZINEに、載せてくれることになったんです。
シークセール通信というのは、所謂お店が発行しているZINEで、お店に置いてる商品などを紹介してるんですが、その中の編集後記の記事で、BCTのことを書いてくれました。普通お店のZINEと言えば、商品の紹介が9割以上で、編集後記などのお店の人の文章なんて1割以下なんですが、シークセール通信は、A3サイズの裏面が全部が、ゲルピンさん個人的な文章になってるんです。お店の売上げに繋げる為のZINEの半分を、自分の文章で埋めてしまうところが、ゲルピンさんの人柄で、会ったことはないけど、最高な人なんだろうと思います。
また、その文章も最高で、直ぐにでもシークセールに行きたくなりました。というか、いつかシークセールに行きます!
そんなゲルピンさん曰く、自分の文章を書く為に、今回シークセール通信を作った。なぜ文章を書きたくなったのか?そのきっかけはBCTで、BCTを読んで刺激を受けて、文章を書きたくなって、ZINEを作る為に、シークセール通信というカタチで発行することにした!と、とてもとてもすごくすごく、嬉しいことをDMで言ってくれました。ありがとうございます。 僕がやってることに共感してくれる人が、増えることに越したことはないけど、その為にやりたいことの方向性を変えるのは違うし、やり方を変えのもちょっと違う。要領が悪いし、理に適ったこともしてないけど、今のやり方で、また新たにドンピシャな方を見付けれるように、これからも作り続けたいです。
では股。