土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
ぶしつけながら、皆様に質問です。
この質問は、日本の歴史を見ていく上で、私はいつも使わせていただいております。
侵略国家を理解するのに、大変に役立つ知識だからです。
動物社会で、一番強い生き物は何だと思いますか?
条件は、オスの固体で、一対一の勝負です。
ライオンでしょうか?
以外ですけれども、ライオンはベスト5には入っていません。
実は、カバだと言われています。
カバの住む地域では、「カバは見てはいけない。」と言われているそうです。
気が強く攻撃的で、強力なアゴとキバを持ち、
しかも、これも意外ですけれども、とても足が早いのです。
見つかれば、巨体で突進してくるので、姿が見えた段階で、もう相当危ない状況なのですね。
つまりカバは、「見れる距離にいたら、命が危ない。」くらい危険な動物だということです。
ですからもはや、カバに喧嘩を挑む動物は、自然社会では存在いたしません。
僅差で第2位にはゾウ、そして3位でサイが入るようです。
しかしカバ、ゾウ、サイの強さは、僅差でございますので、もはやどれが1位でも構いません。
東西の横綱と張り出し横綱の違い・・・とでも申しましょうか。
第4位以降は難しいのですが、キリンと大型のバッファローがその座に着くようですね。
それ以降、シロクマやライオンなどの、大型の肉食獣が入ります。
とても以外ですけれども、強い動物ランキングの上位は、すべて草食獣なのですね。
草食獣というのは、総じて体が大きいです。
体当たりされただけで、相手には相当のダメージがあります。
そして殺傷能力は余りありませんが、強力な歯とアゴを持ちますので、噛み付かれたら大怪我をします。
そして足が速いです。
つまり脚力が強いので、敵を蹴り倒すことができるわけです。
そしてここが重要なのですが、草食獣は怪我を余り恐れません。
恐らく彼らも、死ぬことには恐怖を覚えているはずです。
しかし怪我をしても飢えることはありません。
ですから死ぬことは恐れても、怪我をすることは、草食獣にとっては想定内なのです。
なぜならば、餌である草は、足元に生えているからです。
命さえあれば、彼らは食べることに困ることはありません。
実は、肉食獣というのは、身体能力的に言うと、草食獣より弱いのです。
なぜならば、彼らは総じて、草食獣より体格が小さいからです。
そしてここがとても重要なのですが、肉食獣は怪我を恐れます。
肉食獣が怪我をすれば、それはすなわち、餓死することを意味しているからです。
これが彼ら肉食獣を、用心深くするのですね。
健康体であっても、体が大きく、強い草食獣をしとめるのは大変です。
ましてや、怪我をした状態であれば、難しい狩りなどが、成功するはずもありません。
つまり肉食獣にとって、怪我=餓死なのです。
ですから肉食獣は、絶対に怪我をせず、確実に獲物にありつける戦略の元、狩りをしているのですね。
大抵の場合草食獣は、群れをなして生活をしております。
単体でも強い草食獣が、大勢の群れで生活しているのですから、
なおのこと、狩りは肉食獣にとっては大変です。
ですから肉食獣たちは、まず草食獣の群れの分断を図ります。
必ずこれを行います。
分断できなければ、狩りをやめます。
そして草食獣を逃げ惑わせ、老いたものや病気のもの、そして子供など、
逃げ切れなかった弱い固体を狙うのですね。
肉食獣にとって、狩りはビジネスです。
ですから、怪我をするリスクが少なく、できるだけ多くの利益が出るように、戦略の元行っているのです。
決して彼らは、自分たちより強い固体は狙わないのです。
怪我でもしたら、それ以降狩りができなくなり、餓死してしまうからです。
ですから草食獣が、肉食獣の群れ分断の仕掛けに惑わず、じっと徒党を組み、
敵の出方を伺っていれば、肉食獣は手出しができないのですね。
草食獣は逃げてしまえば、強力なアゴの力も使えません。
強力な足も、逃げるのに使ってしまえば、蹴り倒すことには使えないのです。
逃げている間は、巨体で体当たりもできません。
つまり、とにかくまずは、草食獣を逃げ惑わせることが、彼ら肉食獣の仕掛けなのです。
草食獣は強いです。
しかし彼らが戦うのは、群れの中での順位を決める以外は、防衛のみでしか戦いません。
なぜならば肉食獣のように、生きながらえるのに、他の命を奪う必要性がないからです。
餌である草は、いつも足元に生えているし、食べてもまた生えてくるからです。
日本は、古来より実り豊かな国でした。
今も世界の経済大国ですが、昔から食べ物が豊富な国で、国民も生産を重視する国民性でした。
いつも周辺諸国より、豊かな歴史であったのが日本です。
日本は今もそうですが、他国を侵略すると、相対的に貧しくなる歴史なのです。
日本の欲しいものなど、近隣諸国にはないのです。
つまり日本の歴史は、草食獣の歴史です。
しかし日本は、かつての戦いにおいて、戦勝国であるアメリカなどの連合国から、
「お前らは、肉食獣だった。」と吹き込まれているのです。
日本人に、肉食獣的な軍事の戦略性があったなら、まったく違う歴史を歩んでいます。
日本人は、肉食獣的な軍事の戦略性が、極端に弱いのです。
日本人は、動物社会に学ぶべきかもしれません。
侵略国家=肉食獣国家は、自分の弱いところを隠します。
そして強い振りをして、自分の強みの部分だけで、勝ちを狙いに来ます。
しかし、肉食獣的な侵略国家たちも、草食獣的な日本を、完全には理解はしていないようです。
草食獣は、防衛でしか戦わないのですから、親日的に友好的に侵略の戦略をめぐらされたら、
あっという間に内部から瓦解します。
そこが日本の、本当の弱点です。
つまり侵略的な意図、侵略者の考えること、これそのものが、日本人にはわからないということです。
それは、日本人が侵略ということそのものを考えない、草食獣的な発想をしているからです。
ここから、日本の幕末以来の、苦労の原因があったのです。
私が中国共産党幹部ならば、その日中友好戦法を使います。
しかし現時点で、恫喝や威嚇を絡めてくるのは、中国らが日本を、決して理解はできていない証拠だと思います。
草食獣は、防衛のためにしか戦わないのです。
自分たちの侵略のために、つまり他の生き物の命を奪うために戦うことが、草食獣には理解できないはずですよね。
なぜなら、いくら他の生き物たちを殺めても、それは自分たちのエサではないからです。
日本の歴史は、草食獣の歴史です。
日本にとって、侵略など無意味です。
海外を軍事攻略してかなえたい願いなど、日本にはないのです。
大富豪がスラム街に、強盗に行ったとしても、取ってくるものなどなにもないのです。
それは、過去の歴史の中でもそうだし、今現在もそうです。
歴史をつぶさに学べば、答えはおのずとそうなります。
戦前日本を孤立化させ、ABCD包囲網で資源を絶ち、弱らせてから日本に戦いを挑んだ列強諸国こそ、筋金入りの侵略国家です。
彼らは植民地大国であり、侵略で領土拡張をしてきた国々です。
侵略ビジネスの真髄を知っていたのは彼らであり、彼らの理論で、戦前日本を裁いたのです。
日本はそろそろ、歴史に目覚めましょう。
日本は良い国です。
今もそうですが、歴史の中の過去もそうでした。
今後も、そうあり続けましょう。
そのためには、歴史の目を開くことです。
日本の歴史の、真実の姿を見ることです。
これまで考えてもいなかった思想です。
なるほどとうなづかされることが、沢山ありました。
自分なりに、もっと考えてみたいと思います。有り難うございました。
侵略や国防を、動物社会にたとえたのは、私が初めてかも知れませんね。
実はこれ、1年前にシリーズで書いたものの、リメイク記事ではあるのです。
昨今、集団的自衛権などで、国防議論がありますので、再度書き下ろしております。
日本は草食獣的な国防感覚をしていると思います。
それはそれで良いのですけれども、己を知らなければならないと思います。
己を知らなければ、相手の理論でやられます。
まずは己の本質や理論を、言葉にできないといけません。
己を知り、敵を知ればなんとやら・・・、ですよね。