レポートを書きながらラーマヤナの資料を探していたら「ジャワ影絵芝居 鑑賞記 (3)」と言うサイトを見つけました。実際に現地でワヤンを見るとセリフが全然わからないままに長時間なので途中で飽きてしまうんですが、こうやって解説していただけると助かります。素晴らしいサイトです。
インドのヒンドゥー文学の中の有名なお話「ラーマヤナ」は昔に読んだことがあるのですが、その趣旨はどんなものだったかを思い出したくて調べていたのです。
このリンクのページにはジャワで演じられている影絵芝居ワヤンクリの中のセリフが書かれています。(インドのオリジナルとは違うかもしれません。)
優れた権力者たるものは
大地のようにあるべきもの。
~地上の全ての重みに耐える大地のように。
また、太陽のようにあるべきもの。
~何の見返りも求めず、全ての生き物にぬくもりと生命を与える太陽のように。
また、月のようにあるべきもの。
~全てのものを喜びと安堵で満たす月のように。
また、星のようにあるべきもの。
~人々に奉仕する高い理想を掲げ続ける、星のように。
また、大海のようにあるべきもの。
~広い視野を持ち、寛大な精神をたたえる大海のように。
また、火のようにあるべきもの。
~強い正義感を持ち、激しく悪を焼き尽くす火のように。
また、風のようにあるべきもの。
~人々の懇願をどこまでも知り尽くす風のように。
また、水のようにあるべきもの。
~人々が渇望する知識を惜しみなく与える水のように。
これはハスト・ブロト(最善の八つの態度)と言って、主人公ラーマが弟のバーラタ王に託した有名な言葉です。
なるほど深い言葉であります。
これは今でもそう言う立場にある者にとって肝に銘じるべき言葉かもしれません。
...と普通に感動していたわけでは無いからわざわざ書いているのであります。
この言葉が生まれた時代には王と言う絶対の支配者が政治を行っていたのでありまして、今とはちょっと違っていますが、これをそのまま今の政治屋さんたちに対して「肝に銘じなさい」と言うことにしてしまうのは正当なことでしょうか?
私はそうではないだろうと思います。
確かに今でも権力者と言われるような方々は半固定的であまりメンバーが変ることが無いようですから、ある意味王様一族みたいなもので、そこに自分が参加できるようにも感じられません。(その道がないわけではないのですが。)
でも、一応民主制となっていて、議会は代議制でありますから主権は直接そこに関わらないにしてもこちらにあるのが建前です。となれば、王様に相当するのは我々ってわけでありまして、すなわちこのラーマの言葉にグッときたならば、肝に銘じるべきは自分と言うことになりますね。
1億2千万分の1の権力者はハスト・ブロトを胸にいだいて生きてみるのも一考かと思われますが、いかがなもので?
参考(どちらもすばらしいページです。)
Inner Light Gallery
日本ワヤン協会
インドのヒンドゥー文学の中の有名なお話「ラーマヤナ」は昔に読んだことがあるのですが、その趣旨はどんなものだったかを思い出したくて調べていたのです。
このリンクのページにはジャワで演じられている影絵芝居ワヤンクリの中のセリフが書かれています。(インドのオリジナルとは違うかもしれません。)
優れた権力者たるものは
大地のようにあるべきもの。
~地上の全ての重みに耐える大地のように。
また、太陽のようにあるべきもの。
~何の見返りも求めず、全ての生き物にぬくもりと生命を与える太陽のように。
また、月のようにあるべきもの。
~全てのものを喜びと安堵で満たす月のように。
また、星のようにあるべきもの。
~人々に奉仕する高い理想を掲げ続ける、星のように。
また、大海のようにあるべきもの。
~広い視野を持ち、寛大な精神をたたえる大海のように。
また、火のようにあるべきもの。
~強い正義感を持ち、激しく悪を焼き尽くす火のように。
また、風のようにあるべきもの。
~人々の懇願をどこまでも知り尽くす風のように。
また、水のようにあるべきもの。
~人々が渇望する知識を惜しみなく与える水のように。
これはハスト・ブロト(最善の八つの態度)と言って、主人公ラーマが弟のバーラタ王に託した有名な言葉です。
なるほど深い言葉であります。
これは今でもそう言う立場にある者にとって肝に銘じるべき言葉かもしれません。
...と普通に感動していたわけでは無いからわざわざ書いているのであります。
この言葉が生まれた時代には王と言う絶対の支配者が政治を行っていたのでありまして、今とはちょっと違っていますが、これをそのまま今の政治屋さんたちに対して「肝に銘じなさい」と言うことにしてしまうのは正当なことでしょうか?
私はそうではないだろうと思います。
確かに今でも権力者と言われるような方々は半固定的であまりメンバーが変ることが無いようですから、ある意味王様一族みたいなもので、そこに自分が参加できるようにも感じられません。(その道がないわけではないのですが。)
でも、一応民主制となっていて、議会は代議制でありますから主権は直接そこに関わらないにしてもこちらにあるのが建前です。となれば、王様に相当するのは我々ってわけでありまして、すなわちこのラーマの言葉にグッときたならば、肝に銘じるべきは自分と言うことになりますね。
1億2千万分の1の権力者はハスト・ブロトを胸にいだいて生きてみるのも一考かと思われますが、いかがなもので?
参考(どちらもすばらしいページです。)
Inner Light Gallery
日本ワヤン協会