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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
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since Oct. 2004

もっと身近になった仮想化

2007-07-04 10:58:28 | これってスゴイ!
もっと簡単に仮想化できる方法です。
但し、Windowsではインストールしなければならなかったり、ライセンスの問題があるので他の小さなOSを使うことにします。これでも充分実用的と思います。


<必用なものをダウンロード>
1.VMwarePlayerをダウンロードします。


2.ゲストOSをダウンロードします。
ゲストOSはダウンロードし易い小さなもので、日本語が使えて、そのまま問題なく使えて、見た目がカッコいいものを選びます。

ライブCDの部屋の中の、
「Damnsmall Linux 3.3 [isoイメージ/dsl-3.3-0417-jp.iso(94MB)]」
を選びます。

WindowsVistaだとインストール後にハードディスクを8GBも使ってしまいますが、これはインストール作業無しでそのまま使えてたった94MBで済みます。WindowsXPパソコンのメモリサイズは256MBでもちょっとキツいのに、OS全部でこれだけとはびっくりでしょう。

これはダウンロードすると「dsl-3.3-0417-jp.iso」のような名前のファイルになります。これを適当なフォルダに入れておきます。これはもうそのまま仮想マシンにOSがインストールされたようなものだと思ってください。


<仮想マシンの設定ファイルを書く>
3.下をコピーしてください。
################この下から################
# VM Machine Info
guestOS = "linux"
displayName = "dsl-3.4"
config.version = "7"
memsize = "128"

# CDROM Info
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "dsl-3.4.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"

#Floppy Info
floppy0.present = "FALSE"

#Ethernet Info
Ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.addressType = "generated"

# Audio Settings
sound.present = "TRUE"
sound.autodetect = "TRUE"

# Host USB
usb.present = "TRUE"
################この上まで################

メモ帳に貼り付けて、「dsl.vmx」と言うファイル名で保存します。
dslと言う名前は何でもOKです。
これを「dsl-3.3-0417-jp.iso」の横に置きます。


<使う>
4.VMwarePlayerを立ち上げます。
「Open」のアイコンを押して上のファイルを探して起動させます。
そのうちに黒い画面にペンギンが見え、画面の一番下に
boot_
と出たら「Enter」を押すとOSが立ち上がります。


5.DSLの簡単な説明。
画面上の「DSLpanel」はWindowsで言う「コントロールセンター」。
「スタート」はありませんが、画面上で右クリックするとメニューが出てきます。小さいのに何でも入っていると思います。パソコンがインターネットに接続されていればそのままインターネットにも繋がっているはずです。

写真はFirefoxでこのブログを表示、関数電卓、音楽Playerも表示してるところ。


これだけ。終わり。

身近になった仮想化

2007-07-03 20:14:30 | これってスゴイ!
仮想化技術が実用的になった、と言っても何の事やら?でしょうか。写真はWindowsXPの上でWindowsVistaを動かしているところです。両方同時に動いています。それがどうして面白いんだ、どこが有用なんだと言われればそれもそれまでなのですが、使い方は自分で考えると言うことでお願いします。

とりあえずやり方を簡単に書きましょう。

<必用なものをダウンロード>
1.VMwarePlayerをダウンロードします。無料です。これは仮想化と言うのを実現してくれるソフトの本体であります。

2.QEMU(QEMU on Windows)をダウンロードします。無料です。ありがたい事に個人の方が一所懸命作っていらっしゃいます。


<仮想マシンを作る>
仮想化なので新しいパソコンを買わずにパソコンの中にパソコンを作ります。

3.QEMUはzipで圧縮されていますから解凍します。
解凍するだけでインストールは必要ありません。解凍して出てきたファイルの一つに「qemu-img.exe」がありますのでそれだけをどこか、例えば「C:Documents and Settings\(自分のアカウント)」あたりに置いておきます。場所はどこでも良いですが、説明の都合上ここにしておいてください。

4.「スタート」->「すべてのプログラム」->「アクセサリ」->「コマンドプロンプト」をクリック。
C:Document and Settings\(自分のアカウント)>_
と出ているところに、
qemu-img.exe create -f vmdk (適当な名前).vmdk (仮想ディスクの大きさ)G
と書いて[Enter]します。
(「(仮想ディスクの大きさ)G」は仮想ディスクの最大の大きさを指定しています。Vistaだったら「15G」(15ギガバイト)と書けば充分だと思います。)

「C:Document and Settings(自分のアカウント)」の中に、
(適当な名前).vmdk
と言うファイルができているはずです。これが仮想マシン本体です。

<仮想マシンの設定ファイルを書く>
5.メモ帳を開いて下をコピーします。「#」で始まる行はコメントですからそのままコピーして使ってもVMwareは無視します。そのままコピーして大丈夫。
###############この下から###############
config.version = "8"
virtualHW.version = "4"

#仮想マシンのメモリサイズ
memsize = "512"

#仮想マシンのOSが入るディスク
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "(適当な名前).vmdk"
#(「(適当な名前).vmdk」は自分で作った仮想マシンの名前。)

#CDROMなどのドライブ
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "auto detect"
ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"


floppy0.present = "FALSE"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "nat"
usb.present = "TRUE"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"

#表示する仮想マシンの名前(何でも良い。写真ではVistaなのでこれにしました。)
displayName = "WindowsVista"

#仮想マシンに入るOSの種類指定(下はVistaの場合。その他はVMWare Player Image Creationに書いてあるタイプ名を記入する。例えばXP Homeエディションだったら「winXPHome」と書きます。)
guestOS = "winvista"

#SharedFolderはホストOSとゲストOSの間でファイルをやり取りするフォルダ。
sharedFolder.option = "alwaysEnabled"

##### Shared Folders #####
sharedFolder0.enabled = "TRUE"
sharedFolder0.present = "TRUE"
sharedFolder0.writeAccess = "TRUE"
sharedFolder0.readAccess = "TRUE"
sharedFolder0.hostPath = "C:Documents and Settings\(自分のアカウント)\My Documents\VM_shared"
sharedFolder0.guestName ="share"
sharedFolder0.eXpiration = "never"
sharedFolder.maxNum = "1"

###############この上まで###############
これを「(適当な名前).vmx」として保存し、「(適当な名前).vmdk」の横に置きます。


<VMwarePlayerをインストール>
6.ダウンロードしておいたVMwarePlayerをインストールします。
普通にインストールします。何も工夫は要りません。
終わったら起動します。
ここで仮想マシンを指定するように指示されますから、上で作った「(適当な名前).vmdk」を指定します。まだ仮想マシンにはOSが入っていないので何もおきません。そのままにしておきます。


<ゲストOSをインストール>
7.ゲストOS(写真ではVista)のインストールディスクをドライブに入れると、VMwarePlayerの中の何もしていなかった仮想マシンが認識を始めます。まるで普通のパソコンにインストールするようにインストールが始まりますから、インストールを完了させます。これが終わると再起動して普通にOS(写真の場合はVista)が起動して使えるようになります。

注意:矢印がVMware上のゲストOSの画面に入ると出られませんが、その時は「Ctrl+Alt」を押すと出られます。


<便利になる追加の作業>
8.このままでも使えますがもう少し便利にするための設定をします。
インストールしたVMwarePlayerのフォルダ(C:\Program Files\VMware\VMware Player)の中にあるVMwareToolsをゲストOSにインストールする作業です。

ゲストOS(写真ではVista)がWindowsならこのフォルダにある「windows.iso」と言うファイル(Linuxならlinux.iso、SOLARISならsolaris.isoです。)をCD-Rなどに焼きます。起動できるCDとして焼きますからCD-Rの中にこのファイルが入っているだけではだめです。

焼くためのソフトはWindowsに標準で入っている機能ではなくてパソコンを作ったメーカーが付けてくれたもの(または自分で買ったもの)ですからそのマニュアルを見て各自焼いてください。簡単だと思います。

9.焼いたCDはドライブに入れると「VMware Tools」と言う名前で認識されます。VMwareがゲストOSが起動している時にこのCDを入れると認識されてインストールできます。こうするとカーソル矢印の出入りやフォルダの共有が楽になります。


終わり。

クールビズで2℃の根拠

2007-07-01 12:35:32 | いろいろ雑記帖
クールビズ着用、今年もしてますか?

みんなでクールビズを着て、エアコンの設定値を2℃上げて二酸化炭素排出量を減らして温暖化を防ごう!、と言うことです。クールビズ推進の運動が始まったとたんに言われた批判は「二酸化炭素削減量の根拠があいまい」「計算がおかしい」と言うばかりでした。

でも、誰も「クールビズで本当に設定を2℃上げられるの?」とは言ってなかったようですね。そこ、疑問に思ったことないのかなあ?


確かにネクタイ外すと少しは涼しいけれど、それで「2℃」上げて同じように仕事できるんだろうか? 我慢しなければいけないだけじゃないの?って本当は思ったりしてない? だいたい環境とかエコとかその他世の中の何かのためにって言うと「我慢」とか「ちょっとした努力」とかが必要って印象があるでしょう。

「2℃」って聞いて心の中では「2℃我慢かあ~」って思ってる人多いと思うんだよね。普通に考えて。言わないで素通りするのが日本らしいのだけれど。


などと考えていたところ、建築環境工学のレポートする内容の中に「温熱環境指標」と言うのがあってこれは簡単に言うと「快適さ」を示す数字。


まあ、そんなのがあったので適当な値を入れてクールビズの効果を早速計算してみたのが上の表なわけだ。


この表では事務所でただ座っているだけを想定しているのだけれど、スーツにネクタイとクールビズが同じ快適さになるにはエアコン設定値を「2.5℃」変えないといけない事になっている。(同じ温度だとスーツはPMVが+1.05だから暑すぎる。)

なるほど、クールビズ着れば設定値を「2℃」上げても快適さは同じってのはこんな計算からわかったのかも知れないな。新発見だ。


つまり「我慢は必要ない」と言う嬉しい結論なのだね。



一応これがどんな数字なのかと疑問に思う人のために補足しておきましょう。
今回は「温熱環境指標」と言うものの中のPMVと言うのを使ってみた。これは温度とか湿度とかいろいろなのを測っておいてそれと人間が「暑いなあ」とか「寒いなあ」とか言うのを数字で評価したり、こんな服だとどのくらい熱が逃げるとかも総合的に考えて計算式にしたものらしい。

考えた人はすんごいたくさん、すんごい長い時間の実験をやったのだろうと思う。頭が下がります。だから今は簡単な測定器で測ったら一発でわかるのもあるんだって。


ちなみにPMVは±3の範囲で中心の0(ゼロ)が一番快適で、推奨値は±0.5の範囲。