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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
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「ベジマイト」を知っているか?

2005-09-05 19:54:27 | 美食満腹
加工食品の中には何からできているか分からない物がある。

最初に不思議に思ったのはオーストラリアの「ベジマイト」だ。茶色のビンに黄色いラベルが貼ってあって中には濃茶でツヤツヤしたペースト。そのペーストをジャムやバターのようにパンにつけて食べるらしい。味は八丁味噌のようだ。何でも味噌をつけて食べる名古屋人にはもしかすると食べられるものかもしれない。

で、その原料は何かと当のオーストラリア人に尋ねてみたら「知らない」だって。
人間、そんな得体の知れない物でも食えるもんか、そんな事で良いのか?と思ったが、よく考えてみたら原料が何かわからないほど加工されている食品は日本でも多い。


焼酎
芋焼酎や麦焼酎でなくて何かと割って飲むあの透明な焼酎の方だ。あれを何とか割りにして良く飲む人は多いだろうがあの原料がどこから来た何なのか分かっている人はほとんどいないんじゃないだろうか。
焼酎の原料は南米あたりの何だか知らない穀物なのだそうだ。それも以前は磨り潰したか何か半加工してどろどろの状態で船で運んできていたそうだが、だんだんと後工程まで加工した状態で運ばれてくるらしい。それを多分日本で蒸留してブレンドした結果があの透明な焼酎なのだ。と聞くとちょっと不思議な気持ちになる。注射のときに消毒に使うアルコールの前工程のところで飲んでいるんじゃなかろうか、なんて想像したりもできる。(そんなことないだろうが。)


竹輪や蒲鉾
幸いにも小田原の近くで生まれた人間なのでその原料が魚だって事は知っている。が、もしそうでなかったらあれが加工前は海を泳いでいた魚だったと想像できないんじゃないだろうか。練物の中でツミレあたりは魚だったと想像できる。さつま揚げや博多で良く食べる天ぷら(関東で言うあの天麩羅じゃない)あたりが限界ではんぺんまで行くとほとんど分からないと思う。
竹輪や蒲鉾って特に美味しいものでもないから多分そんなに売れるものでは無いだろう。すると本来魚に入っていない調味料を入れて味を調えてみたり保存料を入れて売れなくても置いておけるようにしたのじゃないかと想像したりする。その結果、やっぱりそんなに食べたいものじゃなくなっている。
蒲鉾の名誉のために言っておくと、蒲鉾は工場で作りたてを食べるとかなり美味い。一度工場見学へ行くと良い。普段食べたくなくてもね。

チョコレート
日本でカカオは採れないから、知らされなければチョコレートがカカオから出来ているなんて分からない。初めて食べた人はどんな原料を想像したんだろう。ロッテのチョコレートのパッケージにカカオの絵が描いてあったから知識としては分かっていたものの、人生30年以上経過してから初めてカカオが木に、それも幹の部分にいきなり成っているのを見た時は子供の頃からのチョコレート好きとしては感動したものだ。

コーラ
これこそ何だか分からない代表だろう。昔、この作り方はコカコーラの社長以下数名しか知らない等と言われていたが本当かどうか知らない。人類はよくこんな物を飲もうと思ったものだ。ドクターペッパーよりはましか?


そのうち人口が増えて食べ物が不足してくると見たこともない原料から食料を作り出すかもしれない。昔は石油から加工して食料ができるみたいなことを想像した時代があった。石油を食べる微生物に石油を食べさせて、大きくなったらそれがソーセージの原料になるなんて聞いた。しかし今後はその石油も不足してくるだろうから、きっと加工食品の原料ももっととんでもないものって事になるんだろうと思う。南アフリカの鉱山の残土とかアマゾン流域の足の23本ある虫とか。そうなった時にパッケージにはその絵を描かないで欲しいものだが、心構えはしておこう。

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