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もんく [とある南端港街の住人になった人]

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映画「 REAL STEEL」 - 鉄を知っているか

2011-10-27 23:39:16 | 映画って !
昔むかし、カワサキのオートバイの宣伝文句に「カワサキのバイクは丈夫です。なぜなら鉄でできているからです。」みたいなのが有ったように聞いたことがある。

昔のオートバイは鉄のフレームがむき出しで鉄の馬だったわけだけれども、実際その"鉄"の何たるかを実感できたかと言うと日本ではそんな感じはあまりしなかったと思う。オートバイにしても自動車にしても壊してしまったら錆びてくるし、第一高い物だから鉄がどんなものかを試すまでの事などできはしない。

そんな中アメリカの映画やドラマでカーチェイスの場面が出てくるのを見ると、鉄ってそんなに丈夫なのかと改めて感じさせられる。反面、これは映画の中だけの事なのかな?、とも心のどこかで思ってもいる。実感がわかないからだ。

当のアメリカ人にはきっとその実感があるのだろうなあ、と想像する。だからこんな鉄と鉄が戦ってぶつかり合う映画ができるのだろう。思いつく限りこんなに生々しい鉄のぶつかり合いは日本では無いと思う。鉄人28号でもジャイアントロボでも宇宙戦艦ヤマトでも、もしかしらたガンダムでも、穴が開いたり部品が飛んだりはするだろうがこんなに鉄がグシャグシャになって凹んでいく場面はとても日本人には想像できるものではない。

やはりアメリカはあの鉄の車があってこそ、なんではないだろうか?

もしかしたら戦争とか銃なんてのもあるかもしれない。アメリカ人にとっては日本人よりよほど身近なはず。ずっと以前にオノヨーコの作品で貨物列車に銃を乱射して穴を開けまくった作品があって、それを横浜で見たことがあった。貨物列車のぶ厚いコンテナに銃弾で開けられた穴などそれまで一度も見た事がなかった。その穴は映画で見るようなあの穴と同じだったしその生々しさも同じだった。

そんな穴1つを見ても本当に自分が何も知らないのだなと感じさせられる。

だからこの映画を見て、この鉄のぶつかり合い、そんな場面を描けるのがものすごく羨ましい。


オートバイを買うときに、新車のデリケートなピカピカは嫌ではないけれども心のある部分には拒否反応がある。そのデリケートさが嫌なのだ。新品のジーンズが嫌なのと同じようなもので、汚くはないが適当にヤレた状態、ブラッドピットの無精髭のような行き過ぎないで雑な感じ、そう言うのが欲しいと思う。



と、映画の主題とは全然関係ないことばかりを書いてしまったけれども、それで良いだろう。映画は見ればわかるのだから。


追加
日本では2011年12月9日から公開。


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