もんく [とある南端港街の住人になった人]

映画「GATTACA」 -限界

この映画とは別に「Jim Twins」と言う実話がある。生まれてすぐに別々の家に預けられた双子が30代になって初めて会った時に驚くほどの共通点があったと言う話。生物学的に遺伝的に説明できない共通点も多数含むと言うこともあって話題になったらしいい。(検索すると出てくると思う。)

こう言う話を聞くと恐ろしくなるのは、自分は何かをしようと努力をしたとしても、もしかするとどこか(すぐ近く?)に限界があってそれを越えることができないのではないかと言う事。

それより、遺伝的な限界の前に、自分自身で設定した限界の方がもっとずっと近いところにあると言うのが実態かもしれない。何かを決意して行動したとしてもそれが上手くいかない事を暗に想定したり、良いアイデアだと思っても誰かが既に考えたかもしれない事や間違いかもしれない、と思うのだから実際の限界よりよほど手前で止めているだろう。

多くの場合、人が何かについて考えるとき、その問題と同時に解答までも用意してしまう。それは意識される事は稀だけれども、自分の手の届く答えを無意識に用意する事で自分の中の混乱を回避するしているとも考えられる。問題が発生した時点で模範解答が用意されているとすれば、それも自ら設定した限界だろう。


ならば、答えの本当にわからない迷い、到着地点のわからない冒険の中に身を投じる事だけが限界を突破する方法なのではないだろうか。




近未来的のオシャレなSFのようなことが書いてあったようだけれども、それよりずっとヒューマンドラマだった。そしてガタカ(と言う組織)の入っている建物はF.L.ライトの作った宇宙船風の建物。中身も見られる。今時のアニメでまだ手塚治虫の想像した未来の建物から抜け出せないのと似ているかも知れない。いやいや、彼らはそれほどユニークだったとも言える。
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