<郵政民営化>野田聖子氏、賛成へ 「国民の声と理解」
野田聖子氏もついに賛成派に転向との事で、選挙後に意見を翻す事への批判は多いのだが、それを批判したいとは思わない。それよりも、むしろ意見を翻さざるを得なかった状況に対して懸念するものである。
現在の国会のあり方を見ると多数の意見は通るのだが、少数の意見は無きもの同然である。これは今回の選挙で自民党が圧勝したからではなく、もともと少数意見をそれほど重要視しない日本的体質があるからだ。国会も型通りの答弁は行われるがそれによって多数派の提出した法案が修正されることなど考えられない。
日本的には、「調整」と言う過程を経て意見が「同じ」になる事が重要であって、「違い」は重要とは見なされなずに「捨てられる」。そんな中にあって野田氏も恥を偲んで「意見を変えました」と言って多数派の仲間入りをしなければ、今後万に一つのチャンスも無く国会に出席していても欠席同然の処遇となってしまうだろう。であれば転向は当然の選択であるとも見える。日本においてマイノリティーの悲しさはそうでない者には分からない。
大げさな事ではなく、他人と違うという事でその意見や考え方が認められない場合は誰でも経験する可能性がある。しかし少数意見を捨てて多数派に迎合するやり方に慣れてしまって既に自分の意見を他人に言わなかったり、自分の意見を持たず誰かに合わせるのが習慣になってしまっていたり、またそんなやり方自体に無感覚になっていることは無いだろうか。
だから私は野田聖子氏を、「信念を曲げた」と言う事では批判できない。
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