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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
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オフィスは川に繋がってない湖

2018-01-24 13:36:32 | マレーシアでニャー2018
WhatsAppと言うメッセンジャー系のアプリがあって、日本では最近まであまりメジャーじゃなかったと思うけれど、今はどうなのか知らない。


マレーシアって仕事中はsns系のアプリを使ってはいけないような事を良く言う。なぜならスマホで仕事中に簡単に遊べる事がわかっているからだろう。会社のネットワークなんかもFacebookとかYoutubeはブロックされている。こう言うところはきっと多いと思う。でも、みんな気にせず自分のスマホがあるからそんなの誰も気しない。

WhatsAppに関して言えば、これ、日本で言うLINEのように爆発的に普及している。でもこのアプリ、Facebookのようには考えられていないと思う。なぜかって言うと、日本でLINEが普及したときと同じように無料電話と思われているから。これは宣伝文句だけじゃなくて、実はIDとパスワードでログインするのじゃなくて電話番号があればできるってところがミソかと思う。コンピューター的じゃなくて電話的なのだ。


まあ、そんな事で、仕事場でもsnsはダメとか言いながらWhatsAppでセミ公式(フルでなくてセミ)にメッセージのやり取りがされている。でもまあ、大した情報は流れてこない。

WhatsAppにも電話と違ってグループメッセージをやり取りする機能がある。普通だ。で、仕事場のWhatsAppグループは2つ設定されている。自分で入りたくて入ったのじゃないけれど、みんながこちらの電話番号を知っているので勝手に入れられたのだ。


1つは普通の単なるお楽しみグループらしい。時々誰かの誕生日おめでとうとか書いてあるし、ビデオなんかが流れて来る。データ通信量がもったいないし見なくてもかまわなそうだから99%見ないけど。

もう1つのグループは緊急時の連絡グループ。これ、緊急時があまりないのでほとんど何も使われていない。なので時々自分が流すことにしている。火災警報の誤報、誤報だった事を確認したとか。マシンの故障で煙出たとか。



この緊急時のグループなのだけれど、情報が流れてこない原因は緊急時があまり無い以外にもう1つある事に気付いた。

今までメンバーリストをちゃんと見ていなかったので気付くのが遅れたけれど、何と、何と、何と、緊急時に現場にいるメンバーが1人も入っていないのだ。さらに、緊急時に現場で連絡を受けて動く人も誰も入っていないのだ。


えっ? このグループどう使われるの?

と言う事でグループの管理者(管理者と言うのが設定できるらしい。)に情報の出入り口の人間もグループに入れた方が良いんじゃないの?、とメッセージしてみた。


そしたら、自分がいつも流している情報についてこう言われた。いつも流しているのは技術的な情報でそれ、誰に知らせるためなの?、目的は?、だって。そして技術情報だったら別グループ作っては?、とも。これはマネージャクラスだけのグループだと。


もちろん返信するね。

今の状態だと絶対に1次情報じゃなくて2次情報しか流れて来ない。夜勤に出ているのはオフィスに机を持っていない人たちだけだし、消火活動などする人だってオフィスにはいない。下手すると急いでいる時メッセージは来ないよ。もし誰かのところにメッセージが入ったとして、グループが分けられていたら交通整理が大変だ。本当の緊急情報はこのグループ、修復はこっち。そして生産の遅れは別のところに流さないといけない。

そしてそれぞれのその後の経緯とか連携しないといけない事について誰も全体を把握できなくなる。(その後の経緯?...マレーシア的には他人の仕事に興味無い人ばかりだから良いかもしれないが。) そんな事、後で個別に誰かに聞いて回るって言うのか?


やっぱりマレーシア的メンタリティーが効いているんだろうと思う。

マネージャークラス、その他のオフィサー、さらに現場管理クラス、そして作業員。全く相いれないプライドってものがある。現場の人たちはどうあがいてもクーラーの効いたオフィスで仕事する事は一生ないし、逆にマネージャークラスは現場で手に油が着く事など絶対にないってわけ。


マレーシアの場合、オフィスって川に繋がってない湖みたいなものなのだ。


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