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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

誰がこの深刻さを日本へ伝えるんだろう?

2011-11-28 22:20:22 | 2年目のマレーシア
マレーシアで大きなショッピングモールへ行くとSamsungやHTCのモバイル機器メーカーのショールーム兼販売店は大盛況だ。

すぐ近くにSonyセンターと言うソニーの同種の出店もあるがどこからどう見てもソニーにいる客よりはサムスンの中にいる客が断然多い。HTCに関しては小規模出店ながらも熱心に販売員に話を聴く人が必ずいる。HTCは高いものしか売っていないらしいので路線が違うのだろう。モバイルで言えばソニーはソニーエリクソンだけれどもこちらもサムスンにはどう見ても負けている。

今朝の新聞にもサムスンは全面広告で新製品を出している。スペックも値段もかなり魅力的だ。また画面のアイコンで何ができるか一目でわかるようになっている。その数ページ後ろの方にソニーエリクソンも広告を出しているけれども全面ではなく下半分。細かい文字でFacebookやら何やらみんなのしたい事ができるよ、とあり、その下に動画に強いと言うようなマークがいくつか印刷されている。それに昔のゲーム機ににたメッキのボタンがたくさん見えて、時代がかっているように見えなくも無い。

残念だが広告を見てもサムスンが勝ちだ。

日本には他にも海外で有名なブランドがたくさんあるだろう、とお叱りを受けるかもしれない。が、それも残念だと言わざるを得ない。

何故なら、ラップトップで有名だった(と過去形で書かせていただく)東芝はもうどこで売っているのかわからない状況だ。液晶テレビのシャープ、これもスーパーの家電売り場に他メーカーと一緒に置かれているだけで特に目立つところはないし、パナソニックの薄型テレビも似たようなもの。


こうした状況はニュースを通じて少しずつ日本に伝わってるだろうと思う。

ただ、それで本当にそうした世界の状況を実感できているだろうか?


なぜなら、日本で生活していると直接海外ブランド品と日本企業の製品が比較される場面が無かったからだ。日本の道路には日本の車がほとんどを占めているし家電品もそう。そんな状況の中で日本人は日本製の品質が良いとか耐久性がとかサービスがなどと言って、本当はどっちでも良いような事を妄信している。

Facebookやるのにサムスンよりシャープのスマートフォンが本当にどれだけ良いのかと言う実質的な部分に議論は進まない。だいいち、一段落したとは言えFacebookをやっている日本人は少ないのだから何のために世界でスマートフォンか、と言う根本的なところからして日本人は何も知らないのだろう。


その昔、お客様は神様ですと言う言葉が流行ったけれども、今、そのお客様のことを勉強に世界に出ている日本人は本当にどれだけいるのだろう? 品質とブランド力の上に胡坐をかいて何もしていないのが実情だったりしないだろうか。こうした現状を誰が日本に伝えているのだろう。


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