夕食をごちそうになる

スーパーマーケットのエントランス・ロビーが賑わっていた。

いつもここにセール品が山と積まれているので今日もその類の何かだろうと思ったがちょっと様子が違う。皆して何か覗き込んでいる様子。人ごみを掻き分けて中を見たら...

猫だ。

猫のコンテストだった。猫の檻がぐるりと並べられているその内側から楽しそうに猫をじゃらしている欧米系の女性が見えた。彼女はその一般人立ち入り禁止となっているそこで1匹の猫を悠然とじゃらしては次の猫、次の猫へと移っていった。状況がつかめないままにそうした時が過ぎていった。

よくわからないが、警備員さんも仕事そっちのけで自分のキーの束で猫をじゃらしている。何とも平和な光景。

そして後からわかったのは猫じゃらしの女は英国から招かれた猫の審査員だったのだ。猫の審査と言うのはそう言うものだったのかとこの歳にして始めて知ることができた。が、特に嬉しいこともない。


ところで、その授賞式を見ていたら横で同じようにそれを見ていたインド系のすこしお歳の女性と話すことになった。何とも無防備に家においでと言うのでのこのこ付いていき、結局夕食をご馳走になった。マレーシアならではの緊張感の無さと言うか気安さと言うか、ともかく楽しい時間と夕食をありがとう。