この男を地球上に存在させて良いのかと思う。

ずっと前に書いた事だけれど、仕事場の工場にCCTV、つまり監視カメラが付いている。たまにそれで工場の様子を見るが、さっきある物が映っていた。

ある物、とは....自分だ。

家でも鏡で自分の顔すら見ないし、自分自身のセルフィー写真なんて撮らないので自分がどんな状態かはわかっていない。

これは、現実の自分を見つめるのが怖いと内心思っている表れなのかもしれないな。だんだんと歳とってきて髪は白くなり、顔にシワは多くなり、皮膚はたるみ....って事なのか？


CCTVにその人物が映った時、誰だこれ？、と思った。全く自分だとは気付かなかった。しかもそれ、録画じゃなく、リアルタイムで自分の後ろ姿を見ていたにも関わらずだ。こんなところに誰かいつもいない人間が来たのかな？、と。

おいおい、待てよ、ここは実にこの場所が映ってるんじゃないのか？
って事は、これはオレだ。

何だかちょっと猫背になってるし腹出ていそうだし、足短いし....　おいおい、自分てこんななのかよ！　全くホント、純粋に驚く。声も出ず。頭空白、真っ白。


考えようによっては今、ちゃんと見ておけてよかったのかもしれない。もっと時間が経って本当にもっと背が曲がってしまってからだったらこの100倍ショックだったろうから。それにしても、世の中よくこんな男を地球上に置いておくものだ。信じられん。(自分だけど。)