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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
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since Oct. 2004

本を読み終わってまた買う

2011-09-25 22:03:41 | 2年目のマレーシア
時間がかかりましたが「チベット死者の書」を読み終わりました。

この手の事を扱った中では珍しい種類の本です。


と言うのは、ニューエイジやら神秘主義やら修行やら思想やらを扱った文章書籍の場合には、著者本人がそれを信じた後から書かれるものなので最初の前提条件が"これはこうなのです"と言う何かがまずあります。それは"真実"のように呼ばれます。自分がその考え方を信じるに至った経緯については不思議な体験が書かれている場合も多く、それは自分が無知だったからであって、"真実"こうなのだったとなっている場合がほとんどです。そうなると、だいたいの場合「受け入れなさい」とか「修行しなさい」に入っていくことになり、悪くすれば神秘主義のようになっていくのです。

ところで、この本の場合はそのあたりに何も知識の無い人が取材して掘り起こしていくものなので、その神秘的な部分に至る背景の方がきちんと見えます。さしずめ舞台裏のような部分と言えます。それによると、やはり、と言うか、西洋人は仏教の考え方やその方法論についてかなり実用的な面から見ている、使っていると言うことがこの本からはわかります。

そうしたある意味"結果"が日本にたくさん逆輸入されていて、修行に励んだりいろいろな事になっていると思います。その意味はわからないでもないのですが、きちんと取材したこの文章からはそれをせよと言うのとは全く逆の結論になっていて、ちょっと面白いなと感じます。入り口は同じでも出口がこんなに違ってしまっているとは。

そうした意味で(本の趣旨とは違うのですが)これは良い本かもしれません。



今日はKL日本人会の場所を借りて行われた「震災復興支援チャリティー古本即売会」に行きました。

最近あまり本を読んではいなかったのですが、1冊5リンギットでチャリティーにもなるので2冊買いました。

「グローバリズム出づる処の殺人者より」(アラヴィンド・アディガ著)
「ジェイミーが消えた庭」(キース・グレイ著)

この2冊です。ジェイミーの方は少年向けの小説らしいですね。どちらの本も、そして著者にも何の前知識無しですが、感で買ってみました。




昔、よく本を読みました。

手当たり次第に読みました。思うのは本の選び方は重要ですね。

1.女性の著者の1作目を選ぶとけっこう面白いのにあたります。
2.女性の著者で1冊しか書いていない人を選ぶのも良いです。
3.他人の勧める本を読むのはエキサイティングです。
4.最近のベストセラーは読まない方が良いです。だいたい外れる。
5.著名作家が翻訳した外国小説を読むと2冊分読んだ感じになれます。ある意味ネタばらしですから。
6.アメリカの現代物を読むのは読む事の訓練には最適。
7.インドなどの神話物は頭をかき回すのに良いです。
8.南米作家を読むとスケール感が養えます。


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