「太宰府市の九州国立博物館で6日、『全国高等学校歴史学フォーラム』が開かれ、県内外7校の生徒が日頃の歴史研究の成果を発表した」そうです。
「テーマが弥生時代の漁労具から太平洋戦争末期の空襲まで多岐にわたり専門家も感心する内容」だそうです。
写真は「朝倉高史学部が甘木絞についての研究発表」だそうです。
「常連の糸島高歴史部(糸島市)は、弥生中期などに玄海灘沿岸で使われた『石錘』の研究」。
「熊谷西高(埼玉)のテーマは、終戦前日にあった熊谷空襲。被害状況を話すと処罰対象になる当時の法律や報道規制を根拠に、住民が十分な対策を講じられなかったことを指摘」。
「九州産業高史跡研究部(筑紫野市)は江戸末期の記録『鉾之記』について発表。『二日市村之内峯』で青銅器を見つけた筆者や器物の行方などを調べた」そうです。「部長の武井優羽さん(18)は『学校で教わらない歴史を知るのが楽しい』と話」されています。
「九博でフォーラムを担当する今井涼子主任研究員(考古資料)は『手法や精度は粗削りだが、調べ学習にとどまらず、発表の仕方も工夫している』と感心」されていたそうです。
〜地域に眠っている歴史が次世代・高校生によって掘り起こされています。こうしたフィールドワークを平和な地域創生・再生にも結びつけてほしいです。
(下:2022年8月7日西日本新聞-野村大輔「高校生が歴史研究発表 弥生期の漁労具、大戦末期の空襲・・・九博でフォーラム7校が多彩なテーマ」より)