逢坂地区の大堤!

四百数十年の伝統!うぐい突き保存会

「うぐい突き」のやり方を実演

2014年10月05日 | 日記
400年以上前から伝わる「うぐい突き」漁法ですが、やり方の実演です。

地元の若手後継者が指導してくれました。
よく言われるのですが「うぐい」って魚?
いいえ。「うぐい」は漁具の名前です。竹を編んだ底のない筒状のカゴです。
推測ですが「魚のウグイを捕まえる道具」が語源なのでは?
民俗学では「魚伏籠」といいます。

「うぐい」を池に勢いよく突き刺します。
ねらいは定めません。池の中は泥水なので何も見えませんから。適当です!

魚が「うぐい」に入ったら暴れてドンドンと体当たりしてきます。見えなくても振動でわかります。
何が入ったか見えないので、恐る恐る手を入れて種類や大きさの目星をつけます。
噛んだり挟んだりする奴が捕まることもありますから。

「やった!獲れた!」と確信したら両手をつっこんでつかまえます。この後、籠や網袋に入れるのですが大物だとかなりのパワーで暴れるので一番楽しくて一番苦労する時です。

この広い池で、あんなカゴを突いたくらいで魚が捕まえられるのか?って思いますが、30年くらい前までは池の中が人でごったがえす程の人でした。誰かが捕まえます。
そんなの運か?って言われると不思議とたくさん捕まえる人がいるのでコツや技があるようです。
池の中にも水流があるし、底の地形もデコボコで浅い深いが様々です。
名人は見えなくても魚がいるところがわかるんだそうです。

普通の人は水が減って魚の背びれが見えるくらいまではカンの勝負です。
昔は魚は数えられないほど数百数千匹といたので頑張っていたら獲れていました。

「うぐい突き」の目的に”池の泥を水中に巻き上げて流す”ってこともあるので、魚が獲れようが獲れまいが池の中を歩いてもらわないといけません。効率の悪さが”泥の堆積を防ぐ効果”をアップさせているのです。
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