古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

古稀のエベレスト街道 Tengboche

2017-12-11 01:07:35 | 旅行

巻き道からナムチェ方向を振り返ってKongde(6168m)とNupla(5885m)

巻き道からエベレスト(8848m)(雪煙をあげているNuptse山群の尾根の左後)

巻き道からAmaDablam(6856m)

Tengboche僧院

Tengboche僧院の僧侶達
2017年10月31日(火)
今日から本格的なトレッキングが始まる。
やはり、老体には荷物を背負うことはキツ過ぎる。
宿のオーナーに話し、ポーターを世話して貰う。
一日、全て込々で2000Rsで契約成立だ。
荷物重量は15Kgも無いが致し方ない。

7時に出発する。
今日のコースはナムチェの北側山腹を2時間程巻き、さらにDudhkoshi沿いのPhunkeTengaに200m程降り、そこからタンボチェTengbocheまで標高差600mの急坂を登る。
約6時間コースだ。

今日も快晴だ。
昼頃までは雲一つなく、遠くまで見渡せるが、午後になると靄がかかり、雲が湧出す。
毎日、同じパターンが続く。
宿のオーナーも言っていたが、この好天を逃す手はない、急ぎ出発すべきだと。

それにしても人が多い。
人いきれで酔いそうだ。
ヘリコプターの爆音がすざまじい。
エベレスト銀座だ。

ナムチェで休養したからなのか体調は良い。
ゆっくりとした歩調だが身体との折り合いも良い。
何とか行けそうだ。

古稀のエベレスト街道 Namche2

2017-12-10 02:57:51 | 旅行
左のピークがエベレスト(8848m)中央奥の白い山がローツエシャール(8393m)右のピークがアマダブラム(6856m)
ナムチェの街と右がコンデ(6168m)左がヌプラ(5885m)
アマダブラム(6856m)
タムセルク(6608m)
2017年10月29日(日)
昨日の登りは、はっきり言ってキツかった。
体力不足と、酸欠でフラフラだった。
意識して、深呼吸を繰り返さないと酸欠でダウンしてしまう。
若く体力のある時ならいざ知らず、この老体では如何ともし難い。
それでも何とか、ダマし騙し、やっとこさ足を運ぶ。
3時間でカバーするが、上出来だ。
しかし、フラフラだった。

今日は朝から快晴だ。
エベレストビューポイントまで登り、待望のエベレストに御対面するのだ。
ナムチェからは標高差で400mもあり、富士山の標高を超える3850mなのだが、、
昨日同様にキツい。
ゆっくり、ゆっくりと登る。
右、左、みぎ、ひだり、、呪文を唱えながら登る。
間違いなく、足を出せるように、みぎ、ひだり、みぎと唱えながら、、
山屋の矜持が機械の様に囁く。

視界が開け、エベレストやローツェ、アマダブラムが眼に入ってくる。
エベレストは余り恰好良くない。
如何と言うことの無い感想だ。
ただ見るだけなら、アマダブラムの方が恰好良い。
登る対象なら、絶対エベレストだろうが、この歳になった山屋にエベレストの興味は薄い。
一目見たらそれで充分だ。
写真を数枚撮り、そそくさと退散する。

ヘリコプターの騒音と、観光客の雑踏、雑音がうるさくてしょうがない。
何時も頭上をヘリが飛び回り、何処にいるのか一瞬我を失う。

古稀のエベレスト街道 Namche

2017-12-08 03:56:16 | 旅行

ナムチェの大吊橋

ナムチェチェックポスト
2017年10月28日(土)
ルクラから途中のパクデンで一泊するのが通常のようだが、少し先のジョルサレまで行って、今日のナムチェの登りに備えた。
ジョルサレから川沿いに30分ほど登ったボテコシとデゥダコシとの出会いにある大吊橋からエベレスト街道の最初の急登、標高差で約650m登る第一関門がある。
標高2800mから3450mのナムチェまでだ。

加齢と何のトレーニングもしていない身体にはビシビシと効く。
足の筋肉も、心肺機能も、身体全体の機能も全て最低の状態だ。
古傷の左膝、右足首、、、あっちこっちが痛む、息が苦しい。
しかし、来たからには行くしかない。
自分で自分をダマし騙し、煽てたり、自信を待たせたり、あの手この手を使って身体をコントロールするしかない。
持てる力の80%位で何とか妥協させながら、乗り切って行かねばならない。
それしか方法はない。
自分自身で歩くしか方法はないのだ。

怯懦な考えでヘリでもチャーターする方法も無いではないが、、
それでは今日までの山屋の矜持はどうするのだ。
そんなことを考え考え、機械に為りきって、昔を思い出しながら、
自分自身の力で歩き切ろうと、
しかし、酸素が薄い。酸素不足だ。
フラフラする。
立ち止まって意識して深呼吸をしなければならない。

山屋の矜持が邪魔をする。
すぐに諦めて止めれば良いものを、もう少し頑張ってみよう、
いや、出来るはずだ、もうちょっとだけ頑張ってみよう、
ついつい意地になってしまう。
哀しい山屋の習性だ。
今、流行りのトレッカーでもない、ワンダーフォーゲラーでもない、ましてや観光客でもない。
俺はれっきとした山屋なんだが、、、、

古稀のエベレスト街道 Lukla2

2017-12-07 00:09:34 | 旅行

2017年10月27日(金)
ルクラに着いて何もしないうちに大変な事をしてしまった。
昨日のことだが、中途半端に結んでいたトレッキングシューズの靴ひもを反対の足の靴のフックに引っ掛けて、思いっ切り転んでしまった。
荷物を背負ったまま、手に持ったサブザックを放り投げて転んでしまった。
右膝擦過傷、左手首ひねり気味に打撲、左側頭部打撲、パソコンスクリーンガラス破損、カメラレンズ保護フィルター損傷、その他、、、
まだ、トレッキングに出発もしていないのに、、
パソコン、カメラは良いとして、頭を打ったのがひどく、ボーとしてしまった。
暫くは呼吸も出来なかった。
立ち上がれずに、暫くそのまま寝っ転がっていようと思ったが、皆が騒いで早く立たせようとする。
触るなと何度かつぶやいたが、、皆が寄ってきて立たせようとする。
余計なお節介だと言うが、、皆が寄ってきて立たせようとする。


今日になって、幾分落ち着いたがまだボーとしている。
とにかく、出発だ。