うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

相撲協会 考

2010年06月19日 | 日記
連日マスコミを騒がせている相撲協会の「野球賭博」問題。


私を含めてほとんどの人が「あぁまたかぁー、情けない・・・」と思っていると思う。

暴力死問題、朝青龍問題、大麻汚染問題などなど、いろんな問題が起こるたびに

「今後はこのようなことがないよう指導していきたい。」


このコメントでお茶を濁してきた。

いまの相撲協会は本当にまずい状況にあると思う。


問題点は大きく2つあると思う。


1.相撲にかかわる人々の「品格」の問題


私が子どもだったころ、千代の富士をはじめとした有名力士はスーパースターで

テレビの画面でさえも何か近寄りがたい雰囲気があった。

本当に日本の伝統を背負っているんだ、といった品格が感じられたものだ。
(子供だったからそう感じたのかもしれないけど)

今は相撲だけに限ったことじゃないかもしれないけど、そのような品格はなくなってしまった。

朝青龍が不祥事を起こすたび、厳しく指導できなかった頃が決定的だったと思う。



2.危機感のなさ


結局、相撲協会なんて言うのは「企業」じゃない。しかも競争相手もない。

結果を出さなかったら「生き残れない」わけじゃないから、

緊張感がなくなるのも当然といえば当然。


しかも経営に携わっているのは経営のプロじゃなくて、お相撲さん出身者である。

今まで続いてきたのが奇跡に近いかもしれない。

もう、理事長とか親方のコメントが「当事者意識」が低すぎてびっくりする。

一部に「株式会社化すべき」という意見があるけど、私は賛成だ。

こんな経営していたら株主が黙っちゃいないものなぁ・・・。

これくらいドラスチックなことをやらないと、決してよくなってはいかないと思う。



私は一度しか国技館に相撲を見に行ったことがないけど、すごく素敵な体験だった。

力士や行司の所作の一つ一つ、照明に輝く土俵の雰囲気、迫力のある音・・・

「日本の誇るべき文化」だと思うし、素晴らしい「エンターテイメント」だと思った。


だから絶対今後も残っていってほしいと思う。

文部科学省も含めて、相撲協会の変革を心から期待します。