ネコハバキのつぶやき「星になりたい」

10天体+12サイン+12ハウスが織りなす西洋占星術の魅力を紹介

若すぎる死に何を星は語る?

2020-07-25 16:41:45 | 日記
三浦春馬さん 1990年4月5日 茨城

太陽期(26歳~35歳頃)ですから、牡羊サイン14度~15度の太陽で、山羊サイン9度の天王星、14度の海王星とは90度のハードアスペクトを取り、正午時点で獅子サイン17度にある月とは120度の安定角を取る可能性が高く、蠍サイン17度の冥王星とも150度のハードアスペクトを形成しています。
自己実現したい気持ちが強く、実業ではなく芸術分野などに才能を発揮するタイプ。
特に映画や舞台などでは非凡な才能を発揮するはずです。
山羊サインには24度の土星も入っているので、山羊サインは強いと言えるでしょう。

真面目でストイック、努力家という面は山羊サインの象徴でもあり、ここが強いと社会での活躍というのは期待できる反面、自分を殺さなければならないといった苦しさは否めません。
自分がやりたいと感じる太陽の方向性とは明らかにそりが合わず、水瓶サイン18度の火星も山羊サインの無難なところでまとめるといった性質に、反発したいといった気骨があります。
このところ、天を運行中の木星、土星、冥王星が山羊サインにあって、出生時の土星には木星、冥王星が合している状況でもあり、社会的にきっちりしなければという自身の中にある締めつけが、より酷くなっている状態でもあったのです。

ただでさえ、最近の世の中は過度な自粛で萎縮している感があり、元々モラルやルールを意識する模範的優等生でエゴを押し殺していた三浦さんも、この重圧には耐え切れなくなったのではないかと推察します。
元々、太陽はトランスサタニアンのハードアスペクトで揺さぶられていて、安定感があるといった感じではなかったはず。
その揺らぎや不安定さは、恐らく役柄などで表現していたのでしょう。
ですが、最近ではそういった活動も満足にはできなくなっていて、この揺らぎを建設的に発散させる場がなかったのは、結構しんどかったのではないでしょうか?
太陽に天を運行中の火星が近づいていて、違う方向にエンジンをかけたのではないかと読めるのです。

それプラス、個人の基礎となる感情や気質を示す月も、火星、冥王星との間でT字スクエアを形成していて、相当不安定な状態にある可能性が高く、自身の感情や性的エネルギーのコントロールが難しいものがあります。
たとえばキンキーブーツのドラァグ・クィーン役も、この獅子サインの月を使っていた可能性が高く、ここに三浦さんの「身近な女性である母親に対するイメージや性的な問題への葛藤」などを読み取れるかもしれません。
この扱いが難しい私的なエネルギーを発散させるためにも、ストイックに芝居にのめり込んでいった感じがあり、それが自由にできにくい環境になってしまった事は、三浦さんにとっては死活問題であったと想像します。

コロナ自粛によるストレスを考える際に、山羊サインが自身のどこのハウスを占めていて、どんな天体が入っているのかをチェックし、何らか緩和措置を講じる必要があるかもしれません。
たとえば7ハウスであれば、パートナーとの関係で多大なるストレスを感じていないかどうか。
6ハウスであれば、身体面での不調として表れていないか、など。
個人的な考えですが、こういった時代にはユーモアが必要だと思っていて、山羊サインがジョークを飛ばすと親父ギャグ的な寒さがあるかもしれませんが、何かとツッコミが激しい世の中ですから、上手く受け流すボケの極意は学びたいところです。
また、良い意味でいい加減さを身に着けると、自身や他人を追い詰めてしまわずに済むのではないでしょうか?
真面目と言われる日本人に足りないのは、ユーモアですかね。
大阪の人がコロナに対する強さを見せるのは、ユーモアに溢れた土地柄だからではないかと、密かに思っています。

香港返還の日のホロスコープ

2020-07-12 16:29:28 | 日記
香港情勢も中国政府が制定した「香港国家安全維持法」という新たな法律によって、自由な言論や活動が非常に難しくなってきました。
外国人にも適応されるとの話で、これから香港はどうなってしまうのでしょうか?

香港返還の日 1997年7月1日 0時0分 
アセンダントは牡羊サイン3度。
イギリスから中国に返還され、これからどんな状況になっていくのか、まるで何も分からない手探り状態という感じでしょうか。
無から有を生み出したいというエネルギーは強く、考えるよりも直感で行動していき、その体験の中で実際に学んでいく雰囲気があります。
アセンダントの支配星の火星は、天秤サイン5度で7ハウスにありますから、強い自己主張ができにくい火星かもしれません。
何かデモなどを画策しようにも、海外の力を借りなければ、香港内で不正などの浄化ができにくいと読めそうです。

太陽は蟹サイン8度なので、サビアンから同化力が強いため、ゆくゆくは中国本土に同化していこうとする香港特別行政区政府の意図が感じられますね。
ただし太陽は、アセンダントの支配星である火星とは90度のハードアスペクトですから、この意図は香港のキャラクターには明らかにマッチしないので、揉める火種は常にくすぶるといったところでしょうか。
2ハウスに入っている牡牛サイン19度の月を、返還後にも残った香港人という風に考えると、経済的にはリッチな人が多そうですが、自ら積極的に動く感じはあまりなく、空気を読むのは不得意そうと言えるかもしれません。
この月は、11ハウスに入る水瓶サイン21度の木星とは90度のハードアスペクトなので、中国政府のITによる支配をベースとした未来計画のために、返還後はお金を巻き上げられていたという構造になっていても、不思議はなさそうです。

法律が施行された日をチェックすると、進行の太陽が獅子サイン0度に入っていて、「誰にも従いたくない」という熱気に押されかねなかった香港という地に、天を運行中の土星が180度のハードアスペクトを取るので、法律という規則で制限をかけようとしたという形になるのでしょう。
しかし、それが水瓶サインの土星というのは皮肉な感じで、本来は土星というそれぞれのローカル性を認めた上での、普遍性を意味する天王星が支配星である水瓶サインであるべきなのですが、中国政府にすれば世界中全てが中国になる事が、普遍性という理解なのでしょうか?
しかも、この土星は香港返還日の山羊サイン29度の海王星と近く、天を運行中の土星は既に逆行に入っていて、T土星とN海王星が7月中頃にはまたピッタリと合になるので、同床異夢といった感じもあり、それぞれが夢見る理想と現実の混同によって、まだまだ紛糾しそうな雰囲気があります。
こういった混乱状況は、独立で揺れたEUが参考になりそうです。

獅子サインの初期度数に移行したP太陽は、香港の中での暴動がエスカレートしかねない爆発的なエネルギーを有してるので、治安維持という観点では中国政府が介入するのも致し方ない面があるのかもしれません。
でも、このまま大人しくなってしまう香港では絶対にない感じがするので、結局はもっと混乱していくきっかけとなるのではないでしょうか?
歴史の失敗を学ばないと揶揄される習近平国家主席。
国賓来日などの問題もあり、大国にどこまでハッキリと物が言えるのか、日本はこの先もなかなか難しい舵取りを迫られそうですね。