ネコハバキのつぶやき「星になりたい」

10天体+12サイン+12ハウスが織りなす西洋占星術の魅力を紹介

怪優を生み出したホロスコープ

2018-09-22 16:24:00 | 日記
樹木希林さん 1943年1月15日生まれ

天体を見た時、やはり怪優と思わせるのは、水瓶サイン8度の金星と10度の水星の合、それらに対して獅子サイン6度の冥王星が、180度のハードアスペクトを形成している事ではないでしょうか?

女優さんですから、金星はやはり大事です。
必要とされる役割を演じられる度数域にあり、サビアンは自分で作ったイメージを、人工的な匂いも漂わせながら、冷静な計算で作りあげていく性質があります。
隣には水星があるので、やはりとても器用な方なのでしょう。
しかも、この水星はサビアンから「独自の判断基準」を持っているため、ありきたりでないものを生み出します。

その2つの組み合わせだけだと、器用で演技が巧みな女優さんで終わるのでしょうが、ここに冥王星の180度が加わるので、物凄い迫力やカリスマ性が出てくるでしょう。
洞察力の深さや専門性の高さが加わり、まさしく「怪優」に相応しい演技になっていくと思われます。
主役ではなくても、人々の心に強い印象を植えつけるのです。
しかも、この水星&金星は、双子サインの土星&天王星と、天秤サインの海王星とはグランドトラインを形成していますから、緻密で計算された上、際立つ個性で人に夢を与える演技力には安定感があるでしょう。当然、運を味方につけられる人です。

太陽は山羊サイン24度にあるので、社会性の高い大人で、サビアンから属する映画界などに、新風をもたらす人。
個人の気質や感情を示す月は、牡牛サインに入っています。(8度〜20度の間)
トーク番組などで拝見したところ、「世の中に必要とされる」とか「生活の安定が一番」みたいな事もおっしゃっていて、地のサインの太陽と月だなと思わせる部分が感じられます。

お仕事が順調なのは、堅実な太陽が蟹サイン19度の木星と180度のハードアスペクトを持つので、社会に対するアピール力が強く、忙しい現場でも何かと重宝される存在だからでしょう。
ただし、月は生まれ時間によっては、冥王星と90度のハードアスペクトを取りますから、私生活は結構波乱万丈になり、身体的にも感情の極端な振幅で、大きな負担が掛かる可能性が出てきます。

射手サイン21度にある、精神的にエネルギーが高い火星はノーアスペクト。
男性関係は、なかなか一筋縄ではいかないものがありそうですね。
投影した相手が、内田裕也さんというのも、納得かもしれません。
「ロックンロール」という精神を煽るようなセリフに、この火星を託したのではないでしょうか?
破天荒で無茶をしてくれる相手がいるからこそ、ご自身は安心して仕事できるところがあったのかもしれません。

出生時の太陽に天を運行中の冥王星がタイトに乗る手前、そして出生時の冥王星に対して天を運行中の天王星が90度を形成する手前で、この世を去られたのには、何らか大きな意志が働いているような気がします。

ホロスコープから読み解く「さくらももこさん」

2018-09-08 14:02:47 | 日記
さくらももこさん 1965年5月8日生まれ
太陽は牡牛サイン17度にあり、サビアンは「オリジナリティに対して、強いこだわりがある度数域」でもあるため、その当時は王道でもあった恋愛系少女漫画の道を捨て、作風を自身が得意な分野に切り替えたのが、実を結んだ形と言えるでしょう。
地のサインらしく、地に足の着いた作風ですが、蠍サイン18度の海王星と180度のハードアスペクトがあるので、どこか人の好い「ゆるふわ」といった雰囲気があります。
太陽も金星も、画家としての適性がある牡牛サインにあり、金星は24度ですから、サビアンは公共的な文化という意味合いが強いので、いわゆる国民的アニメとして愛されるのも納得です。
金星も海王星とは180度ですから、イマジネーションを絵に落とし込む才能は、優れていたと読めるでしょう。

一番楽しかった時代(小学3年生=水星期)を描きたいと思ったという、ご本人のエピソードがあり、水星を見てみると牡羊サイン20度にあり、元気で活発な牡羊サインの中でも、一番イケイケな感じのところです。
しかも、この水星は恐らく獅子サインの月(正午時点で15度)と120度の安定角を取っているのではないかと推察され、他愛のないお喋りが明るく賑やかな感じのサインに彩られています。
西城秀樹さんの太陽が牡羊サイン22度辺りにあったので、キャラクターとして登場するのも当たり前の流れでしょう。
ほのぼのとしたノスタルジックな作風を、一番表しているのは双子サイン3度の木星。サビアンは、「ほのぼのとした情感をシンボルで伝える」ですから、まさに世に訴えかけた形となっているのは、言うまでもないでしょう。

では、あのシニカルな「まるこ像」は、どこから来ているのか。
それは、乙女サイン10度の火星、天王星、13度の冥王星の合が、魚サイン15度の土星と180度のハードアスペクトを取っているところではないでしょうか?
乙女サインは辛辣な鋭い突っ込みを入れますし、基本他人の細かいところを見逃しません。
正義感や自己主張を示す火星に、天王星&冥王星が合となるので、一杯言いたい事はあるのですが、魚サインの土星が一応セーブをかけると、子どもらしくない世知辛い感じの台詞を、達観したようなトーンで呟く形になっているのかもしれません。
「的を射た感じ」があるために、深い人生訓のような味わいを感じる人も多いと思います。

でも、これを漫画という手段ではなく、違う形で訴えていたとしたら、受け取り手側がかなりストレスに感じるくらい、シャープで容赦ないものになった可能性は否めません。
ですが、ノスタルジックでふわっとした雰囲気がある漫画だからこそ、伝わりやすかったのではないかと推察します。